Journal of Plasma and Fusion Research Vol.91, No.4 April 2015 [3] https : / / sites. google. com / site / jspftc 1401 / seminar 141220 [4] http : / / www. lockheedmartin. com / us / products / compact-fusion.html ■調査専門委員会14‐01活動報告 「先進急伸基盤技術を用いた小型汎用核融合炉方 式の検討」 中村英滋(調査専門委員会14‐01主査,KEK) 本委員会は,トーラス系核融合炉,レーザー・慣性核融 合炉はもとより,これらに続く方式で中小規模発電・汎用 炉を目標としそれらの設計のための情報収集および指針の 構築を対象としております.ITER 等大規模集中型発電と 相補関係を築き相乗効果となるような方向性を念頭に置 き,プラズマ・核融合および粒子線加速器の有識者を研究 機関および民間から委員を募り,若手から各世代の有識者 9名の委員で構成しております [1].近年急速に発展して きた要素基盤技術に関する情報を集約し,中小規模事業所 をターゲットとした小型汎用炉の設計ベースとする条件の もと核融合炉方式を新旧問わず広く検討し,現状領域の確 認と成立要件に関して審議してまいりました. 急伸特化技術探索による先進的観点と,電力ユーザー・ 運用の観点の両面から情報収集にあたり,年4回の委員会 本委員会の取り組みに関する各項目の観点 を開催し議論いたしました.核反応プロセス,核融合炉方 式,基盤技術等,物理的側面からの情報の多くを収集審議 しまし,続いて,炉工学,電力変換[2]に関して議論し情報 収集を開始しました.情報整理作業の一環として,経済学 から理工学まで各分野における有識者のご講話を戴くセミ ナー [3]を開催しました.小型化・汎用化をめざす指針の 一つとして,殆どの核融合炉方式に関して必須となってい る一次電源の確保が重要課題となります.幸い,国策とし て,太陽光発電をはじめとする MW 級発電所が多方面に設 置され,本委員会がめざす電気出力10万 KW 以下の方式の 一次電源として適した環境となってきております.他方, 会期途中に,Lockheed-Martin 社が本委員会の趣旨に近い プロジェクトを推進する旨発表を行ったこと[4]等あり, 本委員会での検討項目が当初予定から増えました.燃料精 セミナー講演者,スタッフ(上:午前,下:午後) 製・輸送,炉工学,電力変換,周辺環境整備,および,総 括的な指針構築に関しても情報収集を継続しており審議が 委員構成: 主査:中村英滋(KEK) 幹事:稲垣滋(九大) ,浅井朋彦(日大) 委員:高山正和(秋田県立大) ,小口治久(産総研) ,関口純一 (日大)酒井泉(福井大→KEK),金道浩一(東大) ,中村司 (パルス電子特機事業部) 年度経費: 支出 金額 委員旅費(1名×4回) 1 2, 5 9 6円 委員旅費(その他) 別予算にて拠出 セミナー開催関係 会場費 1 2, 0 0 0円 軽飲食費 1 5, 0 0 0円 人件費(3人・日) 1 8, 0 0 0円 招待講演謝金・旅費 別予算にて拠出 通信費 9, 7 6 4円 学会誌掲載費(1頁×2回) 2 5, 9 2 0円 学務経費・雑費 5, 3 3 3円 総計 9 8, 6 1 3円 残る形となりましたが,何らかの形で調査を継続し,本委 員会 HP[1]にて公開していく予定です. 謝辞:一般社団法人プラズマ・核融合学会および同事務局 方々には,本委員会設置・推進にご助力いただき,厚く御 礼申し上げます.また,セミナー開催等ご協力いただきま した先生方,学生さん等,資料提供いただきました各社に も感謝申し上げます.共通の研究課題である部分に関して 科研費25286089および26610074の助成を受けています. 参考文献 [1]http://www.jspf.or.jp/introduction/senmon/ [2]http://fmm.kz.tsukuba.ac.jp/denki/public_html/pros. html 299
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