気仙沼市立小原木中学校 藤澤 麻衣子 佐藤 治美 漆澤 恵美 献立作成の ねらい 身近な地域の産物や食文化の特徴を理解し、気仙沼に生まれ育ったことを誇りに思える地域の一 員として、地域食材の活用や食文化を継承していこうという意識を高める給食作りに取り組んでい る。 気仙沼でふかひれが有名だが、ほかの部位の活用方法があまり知られていない。気仙沼の人々が、 鮫とどうかかわって暮らしてきたのかを紹介し、私たちは海と共に生きていることを感じてほしい と思い作成した。 食に関する 指導 気仙沼に住んでいても、鮫やふかひれを口にする機会はあまりない。給食で食べて、学ぶことに よって、自分の生まれ育った土地には、世界に通用するものがある素敵な土地だと、誇りを持って ほしいと思い献立に取り入れている。また、鮫は捨てるところがなく、フカ肉はやわらかく小骨も ないので、小さな子供から高齢者まで安心して食べる事ができる。サメの軟骨からとれるコンドロ イチンは薬に、皮は高級バッグにも使用されている。 マーラーカオに入っているお茶は、大唐桑と言う桑の葉茶である。気仙沼・南三陸では昔養蚕が 盛んであった。特に南三陸町の入谷地区は伊達藩養蚕の発祥の地として知られている。気仙沼市内 には 100 年以上前の養蚕農家の家が残っている。おかいこ様と呼び大切に育て絹糸をとり高級な 織物として献上していた。 今では養蚕農家は数件に減ってしまったが、大唐桑と言う桑を大切に育てている方々が居る。昔 と今をつなぐ糸を切らないよう、給食で食べる事によって、学び感じてほしい。 ※本校は、補食給食で主食は家庭から持参しています。栄養価は米飯時の栄養摂取基準から、米を除いた栄 養価で計算しています 牛乳 三陸産ふか肉の酢豚風 春雨サラダ 中華コーンスープ 大唐桑のマーラーカオ 献立名 牛乳 食品名 使用量 地場産物に●印 (1人当 g) ●牛乳 三陸産ふ か肉の酢 豚風 春雨サラ ダ 206 大唐桑の マーラー カオ 栄養量 法 【三陸産ふか肉の酢豚風】 45 1.2 0.4 0.7 6 5 10 26 10 5 1.5 5 5 4 2.6 3.9 6.5 ①鮫にしょうがとしょうゆで下味をつける。 緑豆はるさめ 錦糸卵 にんじん ●きゅうり りょくとうもやし 穀物酢 うすくちしょうゆ 三温糖 ごま油 ごま(白) 7.8 4.5 9 13 13 6.2 3.1 2.3 1.2 1.3 ②春雨をゆでて冷却。 たまねぎ 中華だし うすくちしょうゆ 食塩 こしょう 白 でん粉 水 10 20 15 20 1.2 1 0.1 0.01 4 110 蒸しパンミックス ●大唐桑パウダー うすくちしょうゆ 三温糖 調合油 水 20 1 0.3 3 1 15 スイートコーン缶詰(クリーム) スイートコーン カーネル 冷凍 ンスープ 理 ●もうかざめ こいくちしょうゆ しょうが 清酒 でん粉 大豆油 にんじん たまねぎ たけのこ 水煮 青ピーマン 乾しいたけ ●赤ピーマン ●黄ピーマン 三温糖 こいくちしょうゆ 穀物酢 トマトケチャップ 鶏卵 全卵 中華コー 調 ②ピーマン・たけのこ・にんじんは乱切り、たまねぎは2cm角、 しいたけは戻して4等分に切る。 ③調味料を合わせる。 ④にんじん・たけのこを下ゆでする。 ⑤ピーマンをさっと油で揚げる。 ⑥④・⑤を炒める。 ⑦鮫にでん粉をつけ揚げる。 ⑧⑥に調味料を入れ味をととのえたら⑦を入れる。 【春雨サラダ】 ①にんじんは千切り、きゅうりは斜め半分(大きい時は千切り) に切り、ゆでて冷却。 ③錦糸卵を蒸して冷却。 ④タレを加熱し、冷却。 ⑤材料を合わせる。 【中華コーンスープ】 ①たまねぎをスライスする。 ②卵を割卵し溶く。 ③湯を沸かし、材料を入れ加熱。 ④味を調え、でん粉でとろみをつけ、卵を回し入れる。 【大唐桑のマーラーカオ】 ①蒸しパンミックスと桑パウダーを合わせる。 ②調味料と水を合わせる。 ③①・②を合わせ、カップに入れ蒸し器で20分蒸す。 エネルギー kcal たんぱく質 g 脂質 g カルシウム mg マグネシウム mg 鉄 mg 530 22.3 18.7 304 72 1.2 C(mg) 食物繊維 g 食塩相当量 g 16 4.9 2.4 亜鉛 mg A(μgRE) 1.8 247 ビタミン B1(mg) B2(mg) 0.16 0.47
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