膠原病・リウマチ内科問題 1. 29 歳の女性。3 日前からの 39 度台の発熱と左下腿の腫脹・疼痛を主訴に来院した。以前か ら日光過敏症があった。数週間前から微熱を認め、顔面に図のような皮疹を認める(写真 No.1) 。身長 166 cm、体重 60 kg。血圧 116/68 mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めるが黄疸は 認めない。両頸部にリンパ節腫脹あり。心音、呼吸音に異常を認めない。神経学的に異常 を認めない。左下肢全体に発赤、腫脹、把握痛を認める。移動性の関節痛あり。左大腿動 脈、足背動脈の触知は良好。尿所見:蛋白(3+) 、糖(-)、潜血(2+)、赤血球円柱、顆粒 円柱を少数/毎視野認める。血液所見:赤沈 77mm/1 時間、Hb 8.2 g/dl、 白血球 9800。 APTT 56.4 秒(基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 5.8 g/dl、AST 23 IU/l、ALT 23 IU/l、LDH 643 IU/l (基準 176~353)。免疫学所見:CRP 1.0 mg/dl、抗核抗体 2560 倍 (homogenous, speckled 型) 、抗 DNA 抗体/RIA 92 IU/ml(基準 7 以下) 、CH50 12.5 U/ml (基準 25~40) 、クームス抗体陽性、ループスアンチコアグラント陽性。 写真№1 本症例で疾患活動性の指標はどれか。2 つ選べ。 a CRP 高値 b 白血球増多 c 尿蛋白陽性 d APTT 延長 e 抗 DNA 抗体高値 膠原病・リウマチ内科問題 2. 36 歳の女性。手指の蒼白化と指尖潰瘍を主訴に受診。手指の皮膚硬化を認め、血圧 168/98 mmHg、検査所見では、血中尿素窒素 15 mg/dl、血中クレアチニン 0.7 mg/dl、抗 Scl-70 抗体 陽性。 胸部 CT 画像を示す(写真 No.2) 。呼吸機能検査は、%VC 74 %、FEV1.0% 82 %、%DLCO 48 %であった。 写真№2 本疾患の治療薬で正しいのはどれか。 a エピネフリン b カプトプリル c テオフィリン d プロプラノロール e イソプロテレノール
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