笑顔の「出会い」と一秒の言葉がけ

笑顔の「出会い」と一秒の言葉がけ
校長
友野
勝弥
今日から平成27年度、東部中学校として2年目の第1学期が始まります。
私も含めて、先生方とそして2・3年生に進級した皆さんとの希望に満ちた出会いに感
謝と期待を膨らませながら、その一歩を踏み出したいと思います。
皆さんは、この学校で一年間を過ごした先輩です。生徒会や校外活動、部活動などでも
数々の実績を生み出し、自律と貢献という学校目標の具体的な姿を見せてくれたと聞いて
います。そんな皆さんを頼りにしています。
さて、私たちは今日から開校2年目のしっかりとした土台を築く歩みを始めます。美し
く豊かな自然と、長く深い歴史と文化をもつ地域の特性を生かした誇れる東部中づくりで
す。そのテーマ、スローガンとして、『融合』と『飛躍』という言葉を掲げます。
五つの小学校区から集った仲間・地域間の『融合』と、凛とした元気・感動・温もりの
ある『飛躍』を目指します。その主役・リーダーとして、皆さんの協力を求めます。
東部中の誇れる歴史を、共に作っていきましょう。
もう一つ 、皆さんに意識し、再確認して欲しいことがあります。それは、こ の 学
校・地域に根ざす『オアシス』の心です。
『おはよう・ありがとう・しんせつ・すみません』
あいさつや礼儀、これは、人として大切にしたい行為ですが、私は、ことばの一つ一
つをさらに“心”を込めて使いたいものだと思っています。このことについては、皆さん
一人一人が感じ取り、既に実践していることなのですが、“心”を込めたい言葉について
の私なりの思いを、私の好きな詩に託して皆さんに贈りたいと思います。
「一秒の言葉」という詩です。この詩は、午後の入学式の式辞でも引用しますが、 初
めに皆さんに紹介します。心に留めていてください。
一秒の言葉
(小泉吉宏)
「はじめまして」
この一秒ほどの短い言葉に
「ありがとう」
この一秒ほどの短い言葉に
「がんばって」
この一秒ほどの短い言葉に
「おめでとう」
この一秒ほどの短い言葉に
「ごめんなさい」
この一秒ほどの短い言葉に
「さようなら」
この一秒ほどの短い言葉が
一生のときめきを感じることがある
人のやさしさを知ることがある
勇気がよみがえってくることがある
幸せにあふれることがある
人の弱さを見ることがある
一生の別れになるときがある
一秒に喜び 一秒に泣く
一生懸命 一秒 人は生きる
あなたにとって、「一生のときめきを感じる」一秒の言葉はなんでしょう。あなたにと
って、「人のやさしさを知る」一秒の言葉はなんでしょう。一秒たらずの短い言葉が、相
手の心や態度を変える。ひょっとしたら相手の人生を変えてしまうかもしれない・・・・。
いろんな思いが巡ります。
わずか一秒の言葉がけが、相手にも自分自身にも、心に希望を抱く、かけがえのない「花
束」となることを念じます。
午後からは、101名の新入生が入学してきます。みなさんがそうであったように、新
入生は、2・3年生を手本に中学校生活を送ります。是非、一人一人が自分の誇れるもの
を示し導いてほしいのです。