一秒の言葉

(参観のキーワード:副読本・事前アンケート)
― 学習すること(ねらい) ―
◎資料の空欄部分の言葉を考え,普段使っている自分たちの言葉をふり返る活
動を通して,相手を傷つけるような言葉を慎み,礼儀正しく,真心をもって
接しようとする意欲と態度を育てます。
― ねらいとする道徳的価値は ― 子供たちが「ムカツク」
「ウザイ」
「キモイ」といった言葉を日
常生活で何気なく使っているのを耳にします。林間学校の活動を
通して,友達同士の間に人間関係は築けてきています。しかし,
礼儀
時として相手の気持ちを考えずに言葉を発する場面もあります。
誰でも,人と触れ合う中で,言葉によって人間関係がうまくい
ったり,ギクシャクしたりすることがありますが,使い方によっ
ては,相手の心を変えたり,相手の人生を変えたりするほどの不
思議な力をもっているのが言葉です。言葉に込められた真心や美
しさ,素晴らしさを通して,今後の生活がより豊かになるように
「言葉」を使って礼儀正しく生活する意欲と態度を育みたいと思
います。
― この授業で使う資料について ― ( 出典:
「みんなで考える道徳」5年 日本標準)
本資料に取り上げられている「一秒の言葉」は,セイコーの企業CMとして作られ,全日本ラジオ大
賞を受賞した作品です。言葉のもつ意味や力を実感させ,さりげない一言に込められた心を読み取るの
に最適の資料と考えます。
「一秒の言葉」の空欄にしておいた部分に入る言葉を考え,そして,この詩
の言葉に込められた思いを考えることで,礼儀正しく,真心をもって接しようとする態度を育みます。
-―学習活動と主な発問―
1.普段使っている仲間への声かけについて発表する。
○自分が言われてうれしい言葉・嫌な言葉を出し合う。
2.副読本「一秒の言葉」の資料を読んで考える。
○「一秒の言葉」の空欄部分に入る言葉を考えてみよう。
◎「ありがとう」
「がんばって」という言葉に込められている気持ちを考えよう。
3.自分の生活をふり返って考える。
○花束になる「一秒の言葉」をさがしてみよう。
4.教師の話を聞く。
― 子供たちのこんな姿を期待します ―
礼儀正しく,真心をもった言葉を言われると穏やかで素直な心になったり,嬉し
くなったりすることを感じるものです。この「一秒の言葉」を通して,自分が日常
生活で使っている言葉を振り返り,今後の生活をよりよくしていこうとする姿を期
待します。