保険薬局各位 平成 27 年 5 月 11 日 院外処方せんへの検査値の記載について 済生会横浜市東部病院薬剤部 平 素 よ り 当 院 発 行 の 院 外 処 方 せ ん を 応 需 い た だ き 、あ り が と う ご ざ い ます。 済生会横浜市東部病院では外来患者さんの医薬品の適正使用を推進 す る た め に 平 成 27 年 5 月 13 日 ( 水 ) よ り 患 者 さ ん の 検 査 値 の 一 部 を 院外処方せんに記載することといたしました。記載される検査値は、 当院で測定された直近の値です。検査値横に測定日を記載しますので この点もご注意ください。記載される検査項目、基準値などについて は別紙をご覧ください。 保険薬局において患者さんの検査値を参照し、処方鑑査や服薬指導等に活用 していただくことで、さらなる薬物療法の安全性・有効性の担保につながるも のと考えます。保険薬局の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお 願い申し上げます。 この部分に検査値が印字されます 臨床検査値の解説 当院で使われる主な臨床検査の「項目名」、「基準値」、「解説」について簡単に記載します。 基準値はあくまで目安です。基準値は変更される場合もありますのでご注意ください。 略 称 WBC Hb 項目名 白血球数 ヘモグロビン量 Plt 血小板数 Alb アルブミン UN(BUN) CRE Na K AST(GOT) 尿素窒素 クレアチニン ナトリウム カリウム アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ) ALT(GPT) アラニンアミノトランスフェラーゼ (グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ) CRP PT-INR 単位 3.50 ~ 8.50 x1000/μL M:13.5 ~ 17.0 F:11.5 ~ 15.0 g/dL 解説 白血球の総数を示し、血液疾患、感染症や炎症などで変動します 赤血球中の色素を測ることで、貧血の有無などを推測することができます。 15.0 ~ 35.0 x10000/μL 3.9 ~ 4.9 g/dL 血液中のタンパクの一つで、肝疾患や腎疾患、骨髄疾患などで変動し栄養状態 を示します。 8.0 ~ 20.0 mg/dL 腎機能障害などで上昇し、腎機能の指標に用いられる。 M:0.61 ~ 1.04 F:0.47 ~ 0.79 mg/dL 止血機能を示す指標です。 腎臓の機能を示す指標です。 139 ~ 146 mEq/L 電解質の濃度です。 3.7 ~ 4.8 mEq/L 電解質の濃度です。 8~ 38 U/L 肝臓や心臓に多く含まれる酵素で、肝疾患や心疾患などの指標に用いられる。 4~ 44 U/L 主に肝臓に含まれる酵素で、肝疾患などの指標に用いられる。 C反応性タンパク 0.00 ~ 0.30 mg/dL プロトロンビン時間-INR 0.80 ~ 1.20 - 血液凝固能を示す指標です。 4.6 ~ 6.2(NGSP) % 血糖コントロールの指標で、過去1~3ヶ月の血糖値を反映します。 - mL/分/1.73m2 血清クレアチニン、年齢、性別から算出した推定糸球体濾過量です。 Hb-A1c ヘモグロビン-A1c eGFR 基準値 推定GFR 体内の炎症反応や組織の障害などにより血中に増加する蛋白質です。 済生会横浜市東部病院 臨床検査部 2015。3 (第1版)
© Copyright 2024 ExpyDoc