日本史探究(4単位)

日本史探究(4単位)
学年・コース等 3学年 文系(選択科目)
準 教 科 書 山川出版社『詳説 日本史B 改訂版』、東京書籍『世界史A』
副教材等
第一学習社『最新 日本史図表』、啓隆社『新日本史要点ノート』、啓隆社
『新日本史研究ノート』 (3冊とも昨年度より継続)
1 学習目標
日本の歴史の展開を世界の歴史と関連付けながら、諸資料に基づき広い視野から多角的に
考察することによって、日本の伝統と文化の特色についての認識を深め、歴史的思考力を培
うとともに、国際社会に主体的に生きる日本人として自覚と資質を養う。
2 指導の重点
1.国際関係の動向や他国・他地域との交流の中で形成されてきた日本の歴史的展開を、世
界史Aで学んだ知識と合わせて、さらに理解を深めさせる。
2.世界の中の日本、日本の伝統と文化などについて、適切な主題を設定させ、諸資料を活
用して探求し、考えを論述する活動を通して、歴史的な見方や考え方を身に付けさせる。
3.地域社会の歴史と文化に関わる諸資料を扱うことにより、地域社会への興味・関心を持
たせるとともに、地域から現代社会の課題について気付かせる。
3 指導計画
学期
1
学
期
中
間
単元名
学 習 内 容 ・ ね ら い
・日本文化の成立と大陸文化の受容の過程を、ロシア・中国・朝鮮
1.中国の 半島の石器・土器・墓制等と比較しながら、考察する。
統一と古代 ・『魏志倭人伝』など中国史書や朝鮮半島の金石文を用いながら、
国家の形成 日本の古代国家の成立過程と特色を当時の東アジア世界の情勢を
踏まえて考察する
中間考査
1
学
期
期
末
2
学
期
中
間
2.東アジ ・『平家物語』『善隣国宝記』『蒙古襲来絵巻』『倭寇図巻』な
ア世界の民 ど、日本と中国の文字史料・絵画資料を読み解きながら、東アジ
間交流
アの情勢の変化と日本の中世国家の変容との関係を追究する。
期末考査
時間
20
1
26
1
・ルイス・フロイスの『日本史』等、来日した宣教師の記録を
3.ヨー
用いて、織豊政権下のヨーロッパ世界との接触を考究する。
ロッパ世界
・鎖国下におけるオランダ・清・朝鮮・琉球との交流を考察す
との接触
る。
20
4.近代の ・『福翁自伝』『特命全権大使米欧回覧实記』等を用いて、明治
日本と世界 初期の欧米文化の受容のあり方を考察する。
11
中間考査
・『新津市史』『五泉市史』等を用いて、1920~30年代の国際関
2
4.近代の 係と地域社会の関係を考究する。
期
学
日本と世界 ・『新津市史』『五泉市史』等を用いて、十五年戦争下の地域社
末
期
会の変容を追究する。
1
20
2
学
期
期
末
3
学
期
5.環日本
・戦後日本の歩みを、韓国・北朝鮮・中国・ロシア(ソ連)など、
海地域との
環日本海地域との交流を中心に考察する。
交流
期末考査
12
1
・課題学習・・・「日本の歴史にみる世界とのつながり」を主題に、
資料の活用
自らが関心を持ったテーマを設定し、さまざまな資料を活用しなが
と論述
ら主体的に考察する。
27
特編
・自らがテーマを設定し、さまざまな資料を活用しながらレポート
を作成し、発表する。
4 課題・提出物等
・課題学習にともなう宿題などを適宜实施します。
・夏季・冬季休業中の課題は別途指示します。
5 評価規準と評価方法
評価は次の観点から行います。
関心・意欲・態度
日本の歴史の展開
に関心と課題意識
を高め、意欲的に
追求しようとする
姿勢がある。
思考・判断・表現
日本の歴史の展開から課
題を見いだし、世界の歴
史の展開と関連付けなが
ら、広い視野から多角的
に考察し、日本の伝統と
文化の特色について認識
を深め、公正に判断し、
表現することができる。
資料活用の技能
知識・理解
日本の歴史の展開に関
する諸資料を収集・活
用し、考えを論述する
ことができる。
日本の歴史の展開につ
いての基本的な事柄
を、世界の歴史の展開
と関連付けて総合的に
理解し、その知識を身
に付けている。
以上の観点を踏まえ、
・授業への取り組み(授業態度、課題学習などの学習活動への参加状況)
・夏季、冬季休業中の課題(提出状況、レポートの内容)
・定期考査
などから総合的に評価します。
6 担当者からの一言
3学年の日本史Bでは、1・2学年の学習をふまえ、諸資料に基づき広い視野から世界の
歴史と関連づけて日本の歴史の展開を学習します。特に、対外関係や周辺諸地域との密接な
関係や相互に影響し合いながら現在までの歴史を刻んできたことを、身近な地域社会の歴史
にも触れながら、多角的に考察してほしいと思います。そして、現代社会にも歴史的経過が
大きく影響していることを、しっかりと意識して欲しいと思います。
最後に、何か疑問な点があるときや普段の学習より更に踏み込んで学びたい時などは、教
科担当者に遠慮無く質問に来て下さい。皆さんの知的好奇心に期待しています。