学校長挨拶 - 会津農林高等学校

平素より本校教育活動に対しましてご理解とご協力を賜り厚く御礼申しあげます。
「誠実・勤勉・忍耐」の精神のもと、長い歴史と伝統を継承してきました本校は、現在、
自然を科学し地域をはぐくむ「農業園芸科」
、緑をはぐくみ環境を科学する「森林環境科」、
食を科学し地域に貢献する「食品加工科」の3学科を有し、様々な体験をとおして知識や
技術を身に付けています。さらに、部活動そして生徒会活動で自主的・自発的に活動し、
青春の汗をしっかり流しながら人間性も磨いております。昨年度も生徒の活躍が随所に見
られ、光輝く姿を数多く目にしました。インターハイや国体への出場、うつくしま復興大
使としての活躍、農業クラブ東北連盟大会測量競技における二位入賞など。さらには後継
者不足により休止されていた会津坂下町に伝わる伝統行事「早乙女踊り」の継承活動が高
く評価され、「ふくしま高校生社会活動コンテスト」で最優秀賞に選ばれたことなど枚挙
にいとまがありません。これからも生徒の活躍を期待したいものです。
本校は明治40年に河沼郡立農業学校として創立され、大正10年県立移管となり福島
県立会津農林学校に、昭和23年学制改革に伴い坂下高等女学校を合併して会津農業高等
学校に、29年には普通科を坂下校等学校として分離、よく30年会津農林高等学校とな
るなど幾多の変遷を経て今日に至っております。今年創立109年を迎え、これまで輩出
してきた2万1千名を超える有為な人材は、農林業界はもとより政官界・実業界・教育界
の各界において縦横なる活躍をしております。
震災以降四年を経過し、本県は着実に歩みを進めていますが、未だ復興の途上にありま
す。今、期待されているのは、間違いなく、この難しい時代を担い社会に貢献できる人材
です。そのような人材育成のため私ども教職員一同、「農業教育をとおした有為な社会人
の育成」を目標とし、地域に理解される学校づくりを目指して参ります。
今後とも皆様のさらなるご支援ご協力をお願い申し上げます。