第ー92号 愛知図書館協会会報 - 愛知教育大学学術情報リポジトリ

第192号
愛知 図書館協 会会報
Twitterとブクログでコミュニケーション
愛知 教育大 学附属図 書館 沓名正 樹
愛知教育大学附属図書館では、主たる利用対象が
ソーシャルメディアの利用率が高い大学生ということ
もあり、Twitterとブクログを活用している。
Twitterは情報発信だけでなく、利用者と双方向で
コミュニケーションがとれるように運用している。
Twitterを利用するにあたり、リクエストの募集手
段の一つとして位置づけ、開始させた。今までは図書
館に来て専用用紙に記入しなければ受 け付けていな
かったリクエストを、気軽に行えるようにすることが
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愛 知図書 館協会会 報
で き た。 現 在 で も 定 期 的 にTwitterで リ クエ ス ト が 寄
せ ら れ てい る。
第192号
ソーシャルメディアを利用することには必ずリスク
が伴う。業務量の極端な増加や投稿した内容でネット
ま た、 学 生 が ツ イ ード ( つ ぶ や き、 発 言 の こ と) し
炎上(想定外の非難・批判・誹謗中傷等のコメントな
た犬 学 内 の 桜 や 紅 葉 の 写 真 、「携 帯 電 話 の 落 とし 物 を
どがあること)がないように、簡易かつ安全で自館に
見 つ け ま し た 」と い う お 知 ら せ を リ ツ イ ー ド ( 転 送 )
あった運用をする必要がある。
す る な ど、 学 生 に とっ て 有益 ・興 味深 い 情報 は 積 極 的
に共 有し てい る。
ソーシャルメディアは万能ツールではなく、劇的に
来館率が上がるわけでもない。またそれを使う利用者
そ れ 以 外 に、 ほ ぼ毎 日 【今 日 の一 冊 】 と題 し、 お す
は一部に限られるかもしれない。しかし、間違いなく
す め 図 書 を 紹 介 し て い る。 こ れ は 新 刊 カ タ ロ グ の
今まで以上に利用者との距離を縮め、より良いサービ
ウィ ー クリ ー 出版 情報 を見 て購 大 し た 図 書 を、 版元 で
スを提供できる手段の一つであると考えている。
あ る 日販 図書 館 サ ービ ス の了 承 の も と、 掲 載 さ れ てい
る紹 介 文 を ツ イ ード し てい る。 何 度 も リ ツ イ ート さ れ
る場 合 や、 著 者 か らお 礼 の コ メ ント が 寄 せ ら れ るな ど、
利 用 者 の み な ら ず非 常 に好 評 で あ る。
次 に ブ クロ グ につ い て 、 こ れ はネ ット 上 に 自分 の本
棚 を 設 け る こ とが で き る ソ ーシ ャ ル メ デ ィ ア で あ る。
そし て そ の本 棚 にお す す めや 図 書 の感 想 を紹 介 す る こ
と が で き る。 Twitterに 比 べ れ ば 双 方 向 性 は 低 い が、
利 用 者 は気 に大 っ た 人 の本 棚 を登 録 し 、 そ こ に 図書 が
追 加 さ れた り、 感 想 が載 れ ば 自分 の タ イ ム ラ イ ン (投
稿 が 時 系 列 に表 示 さ れ る) に通 知 さ れ る仕 組 み に なっ
て い る。
本 学 で は、 ブ クロ グを 図 書 の紹 介 ツ ー ル とし て 利 用
し 、 教 員 の指 定 図 書 や 学 生 用 図 書 、 選 書 ツ ア ーで 購 入
し た 図 書 な どを カ テ ゴリ に分 けて 表 示 し て い る。 タ グ
機 能 で10 進 分 類 法 か ら 図 書 を 探 す こ と も で き る よ う
に登 録 し て あ る。
ブ クログ の本棚
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