2014 年度 理事長所信

2014 年度 理事長所信
一般社団法人 山辺青年会議所
2015 年度 理事長
齋 藤 政 彦
【はじめに】
1975 年、我が山辺青年会議所は活気溢れる青年有志
が創立を宣言し全国で 592 番目の青年会議所としてこ
の地に誕生しました。初代理事長、渡辺次男先輩の下
『明るい豊かな社会の実現』を目的とし積み上げて来ら
れた歴史は 40 年。この山辺青年会議所の輝かしい歴史
を築いてきたのは、多くの先輩諸兄のまちに対する多大
な愛情、想いに他なりません。私たちは今一度、自らを
見つめ直し、この山辺、中山を一番愛しているのは我々
山辺青年会議所メンバーなのだという信念のもと運動を
展開していくことが大切です。
その想いを地域に発信するには、まず行動です。愛す
る地域の発展のため、まちの未来のためメンバー一人ひ
とりが英知と勇気と情熱を持ち、失敗を恐れずに共に運
動してまいりましょう。
【会員拡大の実践】
青年会議所運動を地域に発信し、運動を展開し続ける
には志を同じくする仲間を増やすことが重要です。現在、
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各地の青年会議所では会員減少が深刻な問題であり、我
が山辺青年会議所も例外ではありません。
『まちのここを変えたい』『活発なまちにしたい』『住
みやすいまちにしたい』という想いを一個人が叫んでも、
その声は小さく変化を起こすだけの力になりません。し
かし、同じ志を持つ仲間が集まり発した声は大きく、そ
して力強く、必ず地域を変えるだけの原動力となります。
近年、当会議所は担当委員会を設けて会員拡大に力を
注いでおります。また、委員会に一任するのではなくメ
ンバー全員が『拡大委員』としての意識を持って活動を
行っております。この貴重な結束あるメンバーの意識と
活動は今年も継続し全員で会員拡大に力を入れます。
実践躬行、私が先頭に立って活動してまいります。
我々が地域を、まちを変えるのだという気概のもと山辺
青年会議所に多くの仲間を迎え入れ魅力ある団体に成長
させます。更に、その姿を発信し地域発展に繋がる大き
な事業に挑戦したいと考えております。具体的な目標、
目的を掲げる事で LOM としての方向性を明示すると同
時に、事業を成功させるために運動するメンバーのスキ
ルアップを図ります。また我々メンバーのスキルアップ
はやがて地域の企業や社会に貢献することで地域発展に
も繋がると信じます。
40 周年を経て、新たな目的に向かう大事な一年にな
ります。拡大は地域発展に繋がっているのだという意識
を持ちながら共に運動してまいりましょう。
【魅力ある人材の育成】
JCは様々な個性を持ったメンバーが集い、切磋琢磨
しながら自分自身を磨き上げることのできる素晴らしい
団体です。しかし、自ら行動しなければ何も変わりませ
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ん。自分自身が積極的に運動に参画することで自ら何か
を掴み取るところであり、何もせずに何かを与えてくれ
る場所ではありません。一人ひとりが志を高く持って
様々な事を学び、経験を積み、自分創りに励みながら率
先して地域に貢献していくことが必要です。JAYCE
Eとしての自覚、資質を向上させることに重点を置き、
まち創りをする上での土台となる部分をしっかりと構築
していきます。
我々メンバーが地域のリーダーなのだという自覚を持
ち自己を成長させて行くことは、企業や地域の成長、活
性化につながります。強い信念を持った人材を育成し魅
力あふれるまちを共に創造していきましょう。
【健全な青少年育成】
いじめ、不登校、青少年犯罪の凶悪化といった報道が
連日のように繰り返されている環境の中で、私たち青年
は次世代を担う子供たちが希望を持ち、健やかに成長で
きる環境を整える使命があります。インターネットや
ゲームの普及で自然と触れ合う機会の少なくなった子供
たちが伸び伸びと成長できる環境づくりに取り組みます。
山辺青年会議所の青少年育成事業は、ふるさとの自然
との触れ合いを大切にしながら事業を継続しております。
そして開催を重ねるたびに保護者からの反響や地域、行
政からの賛同の声を多くいただくようになりました。参
加した子供たちは、この事業を通して自然に触れながら、
人と人のつながりを強く感じ取ってくれていると信じま
す。そこから生まれた道徳心、思いやりの心、絆を大切
に子どもたちとの関わりや信頼関係をより一層深くでき
るような運動を今年も展開していきましょう。
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【結びに】
『人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵
なり』
これは戦国武将、武田信玄の言葉として有名です。意
味は信頼できる『人』の集まりは『城』にも匹敵する。
また人は情け(信頼)で味方にもなる一方、仇(不信
感)を与えると敵にもなるという戒めの言葉であります。
私が青年会議所に入会して早や7年が経ちました。こ
の期間の様々な出会いは私の宝となりました。入会した
ばかりの右も左も分からない自分を引っ張ってくれた先
輩や厳しくも一社会人としての礼節、人への配慮を説い
て下さった先輩との出会い。出向というLOMを越えて
出会う仲間達やOB先輩方との出会い。他団体や行政と
連携しての地域活性化運動など。
日々の生活に家族があり、企業があり、地域社会があ
り、全てが人との関わりなのだと感じた時に先ほどの信
玄の言葉を思い出しました。
信頼関係で結ばれた人の絆は城の如し、山辺青年会議
所は今年も地域発展のため運動を展開してまいります。
『実践躬行』の精神のもと、潔く誠実に行動し魅力あふ
れる『やまのべ なかやま』の創造のため、共に運動し
てまいりましょう。
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