平成 28 年度版 中学校「国語」Q&A Q 小学校から中学校への移行期には,どのような工夫 をしていますか。 A 1 小学校から中学校へ円滑な連携が図れるよう,授業開きをしたり,学習の 基礎基本を確認したりするための教材「言葉に出会うために」を設けました。 言葉に出会うために 「野原はうたう」工藤直子 声を届ける/書き留める/調べる/続けてみよう ▶ P.24 授業開きでも使えるアイスブレイクを提示しました。 ▶1年 P.14 小学校で慣れ親しんだ教科書体を使用しました。 ▶1年 P.18 小学校教科書と連携を 図り,教材間にもつなが りをもたせました。 ▶小学校「続けてみよう」 ▶1年 P.20 P.22 ノートの取り方や辞典の使 い方など,学習の基礎基本を 確認することができます。 平成 28 年度版 中学校「国語」Q&A A2 小学校で学習した事項を中学校で生かすために,小・中 9 年間で , 指導事項の系統性をもたせています。 (説明的文章を例に) 「学習の窓」 小学校︵三・四年﹁たいせつ﹂︶ 段落とまとまり 文 「はじめ」 「中」 「おわり」 ⃝章は、ふつう、 の大きなまとまりに分かれている。大き なまとまりは、一つの段落でできている ことも、いくつかの段落があつまってで きていることもある。 短 タン みじかい 世 セイ セ よ 界 カイ 指 書いてみよう ▼「こまを楽しむ」には、こまの回ってい る様子が出てきます。これらと同じように、 物の動いている様子を書いてみましょう。 この本、読もう お手玉 テツ たこ 凧 安 様 てん でんとう すてきな日本の伝統 昔の子どものくらし事典 いろいろあそび むかし 5 50 アン やすい テイ ジョウ さだめる さだまる ヨウ さま ページを見よう 冒頭の二教材で、小学校の学習内容を確認できます。 鉄 定 むかしからつたわる遊びについて書かれ た本です。 シ ゆび さす ▶1年 P.48 ▶小学校 4 年下巻 ▶1年 P.53 一 ⃝つ一つの段落には、それぞれ、ひとま とまりのないようが書かれている。 ショウ ユウ あそぶ 中学校︵一年 冒頭の説明的文章﹁学習の窓﹂︶ 遊 章 141 ▶小学校 3 年下巻 たいせつ この他にも, ・事実と意見の関係や図表の役割(説明文) ・登場人物の心情や場面の変化(文学) ・資料を使った発表や話し合い活動(話すこと・聞くこと) ・根拠を明確にして意見文を書く,表現を工夫して創作する(書くこと) など,小学校で学習し習得した力を活用していくことで,無理なく言葉の力を積み重ねることができます。 平成 28 年度版 中学校「国語」Q&A A3 「読むこと」教材では,テーマや分野に関連性をもたせながら, 発達段階に応じた分量・内容の教材をそろえています。 自然科学 小 4「ウナギのなぞを追って」 小 5「天気を予想する」 小 6「自然に学ぶ暮らし」 →中 1「シカの『落ち穂拾い』 」 中 1「幻の魚は生きていた」 (新教材) 中 2「生物が記録する科学」 (新教材) 中 2「モアイは語る」 中 3「月の起源を探る」 情報・NIE 小 5「想像力のスイッチを入れよう」 小 5「新聞を読もう」 →中 2「メディアと上手に付き合うために」 中 2「新聞記事を比べる」 (資料編) 中 3「『想いのリレー』に加わろう」 (新教材) 中 3「新聞の社説を比較して読もう」 (新教材) 芸術 小 6「『鳥獣戯画』を読む」 →中 「君は 2 『最後の晩餐』を知っているか」 この他にも, 「震災・防災」 「生き方・人生」 「ものの見方・哲学」 「社会」など,多岐にわたるテーマで小学校と中学校で関連づ けられる教材群を配置しています。
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