「国語」学習指導書 - 大阪芸術大学 通信教育部

文部科学省認可通信教育
「国語」学習指導書
奥 山 恵
西 山 利 佳
大阪芸術大学短期大学部 通信教育部
リポート( 1 )、試験①
テキスト該当箇所=第Ⅰ章
現代児童文学は童話伝説を批判したところから出発しているので、小川未明
「赤い蝋燭と人魚」を含む童話作品を実際に読んでおくことが望ましい。それ
らとの比較の上で、例えば『だれも知らない小さな国』の新しさを実感して欲
しい。
参考:宮川健朗『現代児童文学の語るもの』
(日本放送出版協会 1996)
リポート( 2 )、試験②
テキスト該当箇所=第Ⅱ章 4 幼年童話、8 絵本
「子どもの本=児童文学=絵本」という、世間にありがちな誤解を解きたい。
なるべく多くの作品を提示して、絵本というメディアの幅の広さを実感させ
たい。また、例えば賢治童話など複数の絵本化作品を持つものを比較して、言
葉だけで享受する場合と、絵がついた場合、また違う絵の場合と、実際に体験
しながら、子どもが作品の何をどのように受け取るのか意識化する契機とし
たい。
幼年童話をただの「かわいらしいお話」と思わないように、例えば神沢利子
の「くまの子ウーフ」などを通して、人間の根源的な問いが含まれていること
に気づかせたい。
リポート( 3 )、試験③
テキスト該当箇所=第Ⅱ章 7 戦争児童文学
通り一遍の「戦争は良くない」という感想に終わらないように、多様な作品
を実際に読んで欲しい。
参考:長谷川潮『戦争児童文学は真実を伝えてきたか』
(梨の木舎 2000)
─1─
リポート( 4 )、試験④
テキスト該当箇所=第Ⅲ章 4 児童文学とジェンダー
まずは「ジェンダー」という概念を認識させたい。そして、様々な価値観や
感覚の形成過程にある幼児、子どもを対象とする児童文学だからこそ、ジェン
ダーに自覚的であることが必要だと理解してほしい。各自の体験など身近なと
ころに潜む「男らしさ」
「女らしさ」を検証することから始めるのも有効だろう。
リポート( 5 )、試験⑤
テキスト該当箇所=第Ⅳ章 1 巌谷小波 ~ 12 壺井栄
とにかく、作品を読むことに尽きる。
リポート( 6 )、試験⑥
テキスト該当箇所=第Ⅳ章 13 椋鳩十 ~ 20 谷川俊太郎
とにかく、作品を読むことに尽きる。
─2─