明日に向かって - 新潟県立津南中等教育学校

津南中等教育学校5学年便り
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3rd Stage 第1号(通算 137 号) 平成 27 年4月17日(金) URL http://www.tsunan-ss.nein.ed.jp/
明日に向かって
新学期がスタートして2週間が経ちます。なんだか、この2週間は肌寒く雪解けも足踏み模様でしたが、昨日
はようやく 4 月らしさを感じる温かな陽気でした。昨夕、十日町市内で桜の開花を目にし、この温かな 1 日を桜
はじっとじっと待っていたんだなと、なんだか桜の花を見てぐっときてしまいました。今年は津南の方がずいぶ
ん雪が多いようですが、津南ももう間もなく咲くことでしょう。雪消えはまだですがブナの林は淡い緑に変わっ
てきました。春は来ているんですね。
さて、雪消えの足踏みに巻き込まれた訳ではないのですが、この学年便りも今回がようやく第 1 号です。4月
の多忙さは当然でそれを想定しつつも学年の様子を発信すべきところなのでしょうが、疎かになり申し訳ない限
りです。
さて、新5学年は、文理選択でクラス編成を行いました。5年 1 組が文系クラス、5年2組が理系クラスです。
選択でクラス編成をしていますので、男女比に偏りがあります。クラスのカラーも文理で独自の雰囲気が出て来
るのだろうと思います。いい意味で、生徒皆さんの個性が光ってくればいいなと願っています。
担任は、1組は昨年と変わらず荒木・土田が、2組は新たに松丸(英語)・朝井(理科・生物)が担当いたします。
学年全体副担任には、昨年度担任だった五十嵐がつきます。新たに担任になった松丸・朝井から自己紹介をかね
てご挨拶です。
2組 担任
松丸
正宏(英語)
みなさんお久しぶりです。みなさんが中2以来こちらに帰ってきました。3年間、教務主任だったので、すっ
かり担任の仕事を忘れています…。朝井先生に手伝ってもらいながら、頑張りたいと思います。朝井先生の優し
さがみなさん心にしみわたりますね。とにもかくにも、元気に楽しく日々を過ごしましょう。
英語は、1組も含め全員に会うことになりますね。久しぶりの授業ではみなさん積極的で、かつ真剣な眼差し。
授業をやっていて楽しかったです。英語が得意な人も、苦手な人も関係ありません。とにかく、楽しんでね。そ
うすれば、一歩一歩、人は歩んでいるもの。みな成長していますよ。いろんなこと、みなさんと共有したいです。
頑張っているみんなはみんな花丸です。100 点です。頑張っていない人、誰もいません。それもまたうれしい。
毎年所属学年が変わるので、来年はどうなるか分かりませんが、まずは 1 年間よろしくおねがいいたします。
朝井
祐子(生物)
この学年の授業をもつのは初めてです。授業では 70 名の 5 学年生徒のうち、理系・生物選択者 10 名しか担当
しませんが、さまざまな活動を通して全員と関わっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
学習合宿に向けて
さて、5年生になり、中等生活も第3ステージに入りました。
「夢の実現」を強く意識して行かなければなら
ない時期になってきました。昨日行った学習合宿前の事前指導を兼ねた学年集会でも、そのことを強調いたしま
した。そのためには、5年生の最初の時期に毎日安定して学習時間を確保出来るその習慣を身に付けることが、
今後の学習成績を向上させる為の必要条件だと言うこと(必要十分条件ではありません、生徒諸君は違いが分か
りますよね)。先週あった、進路講演会でのベネッセの石川さんの話の中にも、毎日決まった時間に学習を開始
することの重要性が指摘されていましたね。私はそれに加えて、何かを熟達するには、そのことに関わる時間の
長さが重要であること、確かアメリカの心理学者、エリクソン教授の研究の話をしました。
その人の研究によれば、ピアノやバイオリンなどの音楽を専門に学んだ者を3タイプに分類して、7~20 才
の間にその楽器を何時間くらい練習・演奏したかを調査したところ。
ソリストのグループ
・・・・・ 10,000時間以上
オーケストラの楽団員のグループ ・・・・・ 5,000~10,000時間
音楽教師のグループ
・・・・・ 5,000時間以下
と、その楽器に関わった時間との相関が強く出たということでした。もちろん、練習の質も関係するのでしょう
が、量をこなしている人ほど練習の質が上がって、量をこなしていない人は練習の質もさほど上がってこない、
そういう傾向も推測出来ると思います。
私の計算では、受験までの2年間で最低3,000時間の学習時間を確保すること、これが最低ラインだと思っ
ています。
(目指すところが高い者はそれに忚じて目標数値を 4,000 とか 5,000 にして欲しい)
3,000時間の内訳は、5年生の1年間で1,200時間、6年生では1.5倍して1,800時間。
5年生の1年間を12ヶ月で割れば、1ヶ月100時間、1ヶ月4週間ほどなので、だいたい週25時間。6年
生になったら、これらを1.5倍にして実行すれば、3,000時間オーバーになります。
(目標を4,000にした
い人はこれらの数字を1.3倍に、5,000にしたい人は、1.7倍にすればいい)とにかく、上の話を忚用すれ
ばトータルの時間を増やすことが重要であって、トータル時間を増やすにはいち早くこの習慣に持ち込まなけれ
ばならないことを理解してほしいのです。
まあそうだと知っていても、皆さんの生活には、それを阻む誘惑があるのも事実。昨今、皆さんの最大の敵は
おそらくスマートフォンですね。とある調査によれば、今や世の高校生の95%が携帯・スマホを所有していて、
クラブ活動等の連絡をLINEでやりとりするなんていうのは当たり前になっている。だから当然手放せない。
でも、本校では所有率は6割ほど、スマホや携帯を持たなくても公の情報から取り残されるなんて状況は発生し
ません。どちらかというと、スマホや携帯でやり取りされる情報の価値は低いのではないかと思います。むしろ
持つことによる弊害を危惧します。先日あった、NHKの報道では高校生のスマホの平均利用時間が男子で4時
間、女子で7時間であると驚くべき調査結果がありました。よく考えて下さい。1日4時間の家庭学習は、君達
を夢へと確実に近づけてくれるでしょう。1日4時間のスマホは、君達に何を残すのでしょうか? 1日7時間
もスマホをしている人は、そのためにどれだけのものを犠牲にしているのだろう?
信州大学の学長が、入学式の式辞に、
「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」といったことから物
議を醸しています。最近の情報通信端末の利便性・有用性を全否定は出来ないと思いますが、昨今の大学生は授
業中でもこれを無秩序に利用して、ひどいマナーの学生がいっぱいで講義が本来の体をなさない様な状況があち
こちの大学で発生していることも容易に想像出来ます。大学の先生も大変です。でも要は使いかたの問題です。
皆さんについて言えば、学習時間に支障をきたさないような使い方のルールをちゃんと決めて使う。ルールを守
れないのならば携帯・スマホを持たないことを薦めます。最近、進路実現の為に部活動を辞めるという生徒がポ
ツリ・ポツリ出てきていますが、進路実現するまでの間は携帯・スマホを思い切ってやめるという方法もありじ
ゃないかなと私は思います。
21日からの学習合宿は、誘惑を断ち切って、1日4時間の学習を定着することを目的に行います。相当苦痛
を感じる生徒諸君もいると思います。でも、やがて君達が6年生になればもっともっと辛い場面がずっと続くこ
とになります。合宿中に君達 1 人 1 人に気が付いて欲しいことがあります。辛い辛い勉強でも、6期生全員でや
っているんだという連帯感が君達の 1 人 1 人の苦痛を和らげてくれることになるんだという事実に。みんなでや
れば毎日4時間の学習も乗り越えられるということに。だからこそ 1 人でなくみんなで勉強を頑張ることに意味
があるんだということに。携帯やスマホで繋がっていなくても、6期生全員がそんな風にちゃんと繋がっている
ことを君達に感じてほしい。それがやがて君達の誇りになっていくのだと私は思っています。
(文責:荒木)
4月21日(火)内科検診
4月21日(火)~24(金)学習合宿
今後の予定
4月25日(土)PTA総会
4月27日(月)代休
5月 1日(金)眼科検診