総 合的 な 学習 の 時間 と 教科を 連携 さ せ た 探究学習を実施

実 践 事 例 ●
静岡県立沼津西高校
総合的な学習の時間と教科を
連携させた探究学習を実施
静岡県立沼津西高校は、2013年度、静岡県から研究指定を受けて
﹁各教科・科目における探究的な学習等研究事業﹂を実施した。総合的な学習の時間﹁探求と表現﹂
︵以下、
総合学習︶
が 苦 手 で す。 ま た、 教 師 の 手 が 離 れ
え を 表 現 し た り、 説 明 し た り す る の
方 で、 ク ラ ス の 仲 間 の 前 で 自 分 の 考
の内容をきちんと理解できている一
一 生 懸 命 や っ て き ま す。 た だ、 授 業
創 意 工 夫 は 継 続 し な が ら、 総 合 学 習
同 校 で は、 個 々 の 教 師 の 授 業 内 で の
徒、 教 師 に 必 要 で は な い か と 考 え た
働 き 掛 け を 超 え る 大 き な 変 化 が、 生
に は、 従 来 の 教 科 学 習 の 枠 の 中 で の
の 内 容 を 表 現 す る 力﹂ を 高 め る た め
科 目 で 実 施 し た︵ 図 1︶
。その取り
自 ら 課 題 を 設 定 し、 解 決 に 取 り 組 む
挑 戦 す る 生 徒 も 多 い 本 校 に と っ て、
究学習に取り組ませることにした。
つ、 そ し て 社 会 と 情 報 で
研究するテーマを大まかに絞り込ん
4 月、 探 究 学 習 の 軸 と な る 総 合 学
習、 そ し て 現 代 社 会 の 時 間 で、 地 域
なった。
同 校 の 探 究 学 習 は、 地 元・ 沼 津 及
び静岡県東部を題材に進めることと
教師主導から生徒主導へ
討議の中で意思共有を図る
学 習 観の構 築
した﹂︵杉浦先生︶
と連携し、各教科・科目の学習の中で自ら課題を見つけて考察し、その内容を発表する力を身に付けることを
る と、 自 ら 課 題 を 見 つ け る 積 極 性 に
と 連 携 し て、 国 語 総 合、 現 代 社 会、
狙いとした同校の1年間の取り組みを紹介する。
は、総合学習と連携した探究学習を、
や や 欠 け る 傾 向 が あ り ま す。 国 公 立
化学基礎︵P. 図2︶で年間6時間ず
組 み を、 杉 浦 邦 一 先 生 は﹁教 科 学 習
こ と が で き、 更 に そ の プ ロ セ ス を 他
﹁資質的に非常に良いものを持っ
ている生徒たちを大きく伸ばすに
だ。 そ の 後、7 月 か ら は 国 語 総 合 の
新課程全面実施学年が入学した
20 13 年 度、 静 岡 県 立沼 津 西 高 校
1 年 生 の 国 語 総 合、 現 代 社 会、 化 学
大 志 望 者 が 多 く、 推 薦・AO 入 試 に
の中だけでは解決できない課題に向
者 に ア ピ ー ル す る 力 を 育 む こ と は、
は、 私 た ち 教 師 が 培 っ て き た 従 来 の
時 間 で、 郷 土 ゆ か り の 文 学 者 や 文 学
時 間、 探
き 合 う た め、 指 導 の 枠 組 み そ の も の
希望進路の実現のためにも大きな意
指 導 ス タ イ ル に こ だ わ る こ と な く、
の 歴 史 や 課 題 に つ い て 学 び、 生 徒 は
を変える挑戦だった﹂と振り返る。
味がありました﹂
作 品 に つ い て 調 べ、 9 月 に は、 社
新しい指導に挑戦することが必要で
16
﹁ 自 ら 課 題 を 見 つ け て 考 察 し、 そ
﹁ 本 校 の 生 徒 は と て も 素 直 で す。
授 業 中 の 態 度 は 真 剣 で す し、 宿 題 も
17
基 礎、 そ し て 社 会 と 情 報 の 4 教 科・
生徒を伸ばす
新しい枠組みに挑戦する
3
14
Ap r i l 2 0 15
語総合で調べてきた内容を更に深
会 と 情 報 で、 そ れ ま で 現 代 社 会 や 国
当が参加する教育課程検討委員会で
実 施 前 の1 年 間 を 掛 け て、 全 教 科 担
科 か ら2 名、 情 報 か ら1 名 の 担 当 教
検 討 し ま し た。 そ し て、 実 施 年 度 の
個 々 の 興 味・ 関 心 を 基 に グ ル ー プ を
師、 1 学 年 の 学 年 主 任 と 教 務 主 任、
め た。 そ し て1 月 に は、 化 学 基 礎 で
形 成 し、 自 分 た ち が 住 む 地 域 を 多 面
教 科 主 任 が 定 期 的 に 集 ま り、 活 動 の
20 13 年 度 に は、 国 語、 地 歴、 理
的 に 探 究 す る こ と と し た。 い ず れ の
進捗や課題を共有していきました﹂
地 域 の 環 境 問 題 を 調 べ る な ど、 生 徒
教 科 で も、 活 動 の 最 後 に は グ ル ー プ
︵杉浦先生︶
い﹂
﹁各教科担当が指導しやすいテー
容 な ど を 基 に、 教 師 が 設 定 す れ ば よ
ず、﹁ 探 究 の テ ー マ は、 教 科 書 の 内
の教科指導のイメージから抜け出せ
会 に 参 加 す る 教 師 の 中 に は、 通 常
く 変 わ っ て い っ た。 当 初、 検 討 委 員
中 で、 同 校 の 教 師 自 身 の 意 識 は 大 き
﹁探究﹂にフォーカスした活動プ
ロ グ ラ ム の あ り 方 を 討 議、 検 討 す る
での発表を盛り込んだ。
﹁探 究 学 習 の グ ラ ン ド デ ザ イ ン は、
すぎうら・くにかず
静岡県立沼津西高校
杉浦邦一
教職歴 年。同校に赴任して 年目。1
学年主任。担当科目は化学。
﹁教師とは
実は生徒に教えられている存在である﹂
静岡県立沼津西高校
◎言語活動を重視した授業改善や外部専門機
関と連携した英語指導力向上事業に取り組む。
地域の課題に
関する解決策
を考察
本校の歴史
地域社会
地域に関係す
る文学など
地域の
課題など
地域の環境に
関する課題
地域における
防災上の課題
発信したい地
域の特色
画 の 修 正 が 行 わ れ た。 実 際、 取 り 組
*プロフィールは 2015 年3月時点のものです
マ を 選 び、 そ の 中 か ら 選 択 さ せ れ ば
ス ム ー ズ だ﹂ と い っ た 考 え が 少 な か
らずあったという。
よ る 誘 導 は 極 力 控 え る ﹂﹁ 夏 休 み も
み が ス タ ー ト す る と、 探 究 の グ ル ー
し か し、 教 育 委 員 会 の 助 言 を 受 け
る 中 で、 出 来 る 限 り 生 徒 自 身 に 課 題
を 設 定 さ せ る こ と が、 探 究 の 質 や 生
活 用 し て、 生 徒 の テ ー マ 設 定 に 出
● ﹁ 学 び ﹂の 意 欲 を 高 め る 探 究 学 習
新課程全学年全面実施年に考える
徒の取り組みへの意欲を左右すると
*学校資料を基に編集部で作成
総合的な学習の時間「探求と表現」を軸に、4教科・科目が「地元・沼津及び静岡県東部」を題材に、連携しな
がら探究学習を進めていった。
プ分けといった極めて初期の活動か
社会と
情報
現代社会・国語総合での
課題を更に探究する
化学
基礎
設 定したテーマに
ついて調べ、考え
たことを文 章など
で表現する
現代
社会
来 る だ け 時 間 を 割 く﹂ な ど、 指 導 計
探求と
表現
い う 共 通 認 識 が 形 成 さ れ、﹁ 教 師 に
国語
総合
2年に
各 教科での学習活
動 を 踏 まえて、 地
域の魅 力・課 題と
解決策をまとめる
こ の 時 間 の 中 で、
現代社会の時間で
研 究するテーマを
ある程度絞り込む
3月
2月
1月
12月
11月
10月
9月
7月
6月
5月
4月
13
部活動も盛んで、陸上部、フェンシング部、書
道部、美術部、箏曲部が全国大会へ出場。
◎設立 1901︵明治 ︶年
◎形態
全日制/普通科・芸術科/共学
◎生徒数
学年約240人
◎2014年度入試合格実績︵現役のみ︶
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国 公 立 大 は、 東 北 大、 筑 波 大、 東 京 外 国 語 大、
静 岡 大、 静 岡 県 立 大 な ど に 人 が 合 格。 私 立
大 は、 上 智 大、 中 央 大、 日 本 大、 法 政 大、 神
奈川大などに延べ356人が合格。
探求と表現(総合的な学習の時間)と教科における探究学習
図1
35
◎ URL
http://www.edu.pref.shizuoka.jp/
numazunishi-h/home.nsf/
April 2 0 15
15
51
特 集
1
1
2 時間
情報の収集
各課題についての試料の採集方法や実験方法・手順
を検討し、最も調べてみたい課題を、各班で決定する
3 時間
情報の収集
整理・分析
決定した課題についての実験について、その原理や方
法を確認し、より良い測定のための操作や手順の工夫
を考え、実行する
4 時間
整理・分析
実験の結果をまとめ、そこからどのようなことが言える
のかを考察する
5 時間
整理・分析
まとめ・表現
実験結果と考察を班ごとに発表できるよう、パソコン
や紙などにまとめる
6 時間
まとめ・表現
発表会を行い、発表内容を相互評価する
■指導と評価の計画
探究的な学習の内容
評価規準
課題の
設定
日本及び静岡県東部地域での環境 ( 大気、
河川、海など)についての現状を資料を見
ることで知る。その中から対象を選び、そ
れに合った測定方法を調べ、対象及び実
験方法への興味・関心から、適切な課題
を設定している
環境中にある物質を測定す
る意 義を 理 解し、意 欲 的
に活動を行っている(関心・
意欲・態度)
情報の
収集
試料を採取し、各班で計画した測定方法 適 切 に 実 験 器 具 を 扱 い、
に基づいて実 験を行い、実 験結果を出し 手順に従って活動している
(知識・理解・技能)
ている
整理
・
分析
実験結果を整理し、視覚的に分かりやす
簡潔に分かりやすく実験結
くまとめる。班ごとに実験結果から考えら
果と考察がまとめられてい
れることを話し合い、発表が出来るように
る(思考・判断・表現)
まとめている
まとめ
・
表現
分かりやすい発表となって
実 験の結果及び考察を、聞き手に分かり
いる。的 確な質問ができ、
やすく伝える。また、質 疑 応答の時間を
質問に対して、発表者がそ
設け、発表者と聞き手のやりとりを行って
の場で考え、答えることが
いる
出来る(思考・判断・表現)
て、﹃ ネ ッ ト の 情 報 に 頼 り が ち な 生
徒 が、 地 元 の 資 料 館 や 河 川 な ど、 実
際に足を運んで実物を見る活動を体
験 で き た﹄ こ と を 挙 げ る 教 師 は 少 な
くありませんでした﹂︵杉浦先生︶
わ れ る ア ク テ ィ ブ・ ラ ー ニ ン グ に 比
較的抵抗感なく取り組んでいました
が、 私 自 身 驚 き だ っ た の は、 ベ テ ラ
ン教師の働き掛けで探究の質が深ま
る 場 面 が 多 々 見 ら れ た こ と で す。 実
験の方法などで生徒が行き詰まった
するような言葉掛けはベテランの先
時 に、 視 点 を 変 え た ア イ デ ア を 提 示
の大きさだと杉浦先生は振り返る。
の 先 生 が 担 当 し た ク ラ ス の 方 が、 自
生 の 方 が 上 手 で し た。 そ し て、 研 究
成 果 を 発 表 す る 段 階 で も、 ベ テ ラ ン
のペアで教科担当を組んでいまし
﹁ 実 は た ま た ま だ っ た の で す が、
国 語、 理 科、 地 歴 は ベ テ ラ ン と 若 手
ユ ニ ー ク な 発 見 だ っ た の は、 探 究
学習におけるベテラン教師の存在感
*学校資料を基に編集部で作成
上記は
「化学基礎」
における活動内容と、
指導・評価の計画。同校の探究学習は、
特に課題の設定の部分を重視したため、冬休みなど長期休暇を課題設定に必
要な情報収集の期間に充てるようにした。
た。 若 手 教 師 は 探 究 学 習 や そ こ で 行
活動
紹 介 し ま し た。 探 究 学 習 の 成 果 と し
クラスの中で班に分かれ、沼津周辺地域の環境問題
について話し合い、これまで学習してきた化学の方法
で調べることが出来る課題を各班でいくつか考える
法で発表するグループ
こ そ、 学 び の 範 囲 が 広
た だ し、 テ ー マ 設 定
な ど を 生 徒 に 委 ね る だ け で は、 質 の
た。 研 究 の 切 り 口 だ け で な く、 イ ン
課題の設定
ら、 生 徒 の 自 主 性 に 任 せ た 運 営 と
も出てきた。
﹁普 段 の 授 業 の 様 子 か
ら、﹃きっとこんな発表
だ ろ う ﹄ と、 ス タ イ ル
や範囲を我々も予想し
て い ま し た が、 そ れ を
良い意味で裏切るケー
﹁ 国 語 総 合 の 授 業 で、 地 元 ゆ か り
の文学について研究したいテーマを
が り、 想 定 外 が 生 ま れ
査 で は、 濁 っ て い る 様 子 を 科 学 的 に
高 い 探 究 は 実 現 し な い。 そ こ で 同 校
研 究 成 果 の 発 表 に つ い て も、﹁ 最
も効果的だと自分が思う方法で発表
ターネットでの情報収集に頼りすぎ
1 時間
16
Ap r i l 2 0 15
なったという。
探 究 学 習の 進 め 方
プロセスをチェックし、
可能な限り生徒に委ねる
学びをどう進めていくかを生徒自
身 に 委 ね る こ と で、 教 師 に も 様 々 な
募 っ た と こ ろ、 教 師 も 知 ら な い よ う
たのですね﹄と教師同
スがたくさんありまし
な文学者の名前や作品名が挙がって
士で話しました﹂︵杉浦
発見があったという。
く る こ と も あ る な ど、 各 教 科 で 私 た
先生︶
比較するにはどうすればよいかが議
では、
探究の途中段階で生徒に﹁ワー
た。﹃生徒に任せたから
ち教師が生徒に教わる場面がたくさ
論 と な っ た の で す が、 生 徒 た ち は 自
クシート﹂の提出を求めた。︵図3︶
ん あ り ま し た。 ま た、 化 学 の 水 質 調
分たちの経験などを基に、最終的に、
イ デ ア に し た 測 定 方 法 を、 独 力 で 考
す る こ と﹂ と、 発 表 の ス タ イ ル を 生
て い る 生 徒 に は、 実 際 に 自 分 の 目 で
え出したのです﹂︵杉浦先生︶
徒 に 考 え さ せ た と こ ろ、 寸 劇 や 紙 芝
情報収集できる場所や施設を担任が
を、 ワ ー ク シ ー ト で チ ェ ッ ク し ま し
居など教師が思ってもいなかった方
後の探究をどう見通しているのか
透明度を測る基準液と視力検査をア
■活動内容
﹁ 設 定 し た 課 題 に 基 づ い て、 生 徒
が ど の よ う な 情 報 収 集 を 行 い、 そ の
図2 「化学基礎」における探究学習
由な発想でのユニークな発表が多く
た 授 業 の 見 直 し に つ な が っ た﹂ と 説
か も し れ ま せ ん が、 生 徒 同 士 の 言 葉
ディベートへとつなげることになっ
に し た 授 業 改 善、 外 部 専 門 機 関 と 連
た。 ま た、 言 語 活 動 の 充 実 を テ ー マ
し て い た 時 と 比 べ て、 分 か ら な い ま
携した英語教師の指導力向上事業な
だ と 伝 わ る の で し ょ う か、 私 が 説 明
まで授業を終える生徒は確実に減り
明する。
﹁担当教科以外の授業実践を見る
機 会 が と て も 多 い1 年 で し た が、 多
見 ら れ た の で す。 生 徒 主 体 で 進 ん で
い く 探 究 学 習 は、 む し ろ ベ テ ラ ン 教
師の方が力を発揮できると私は思い
20 13 年 度 の 探 究 学 習 の 取 り 組
み は、 生 徒 の 課 題 設 定 力 や 表 現 力 な
どにも取り組んでいる。
杉 浦 先 生 は﹁こ れ ま で は、 自 分 の
知っていることを出来る限り生徒に
ど の 面 で、 す ぐ に 大 き な 変 化 を も た
ました﹂
化 学 基 礎 で は、 モ ル の 計 算 で つ ま ず
インプットしてあげたいという意識
ら し た わ け で は な い。 た だ、 そ れ で
く を 学 び、 そ れ が 授 業 改 善 に つ な
く 生 徒 が 少 な く あ り ま せ ん。 私 は こ
が強すぎたのだと自覚した﹂と語る。
も1年間の活動によって、
教師が﹁本
ます﹂
れまでは、生徒が理解できるように、
だ が、 探 究 学 習 の 指 導 を 経 て、﹁ 本
校 の 生 徒 は、 チ ャ ン ス さ え 与 え れ ば
総 合 学 習 と 連 携 し た 教 科・ 科 目 に
お け る 探 究 学 習 の 取 り 組 み は、 教 師
が っ て い ま す。 例 え ば、 私 の 担 当 の
出来るだけ丁寧に説明することを心
校 の 生 徒 の 潜 在 能 力 を 信 じ て、 も う
出 来 る。 こ れ ま で は、 そ の チ ャ ン ス
取 り 組 みの 成 果
年度に
少し生徒に任せる部分を増やしても
担当教科以外の授業を見る
ことで授業改善が進む
他 教 科 の 授 業 を 見 て、 自 分 の 授 業 に
掛 け て き ま し た。 し か し、
にとっても大きなメリットをもたら
を与えなかったから出来なかっただ
け な の だ﹂ と い う 考 え を 持 つ よ う に
よい﹂と気付いたという。
れてみようと思った
プ に 分 け、 1 題 ず つ
元では、生徒をグルー
度 は、 モ ル を 扱 う 単
を持った生徒は自ら学習に取り組
応 し ま し た。 そ れ で も、 授 業 で 興 味
授業で取り上げる内容を精選して対
た 発 展 的 な 内 容 を 宿 題 に 回 す な ど、
目の授業を通じて育成するべきもの
総 合 学 習 を 中 心 に、 全 て の 教 科・ 科
夕 に 身 に 付 く も の で は あ り ま せ ん。
﹁ 学 び の プ ロ セ ス を 見 通 し、 そ の
成 果 を 他 者 に 説 明 す る 力 は、 一 朝 一
なったという。
問 題 を 与 え ま し た。
み、 力 を 伸 ば し て い き ま し た。 教 科
だ と 思 い ま す。 覚 え た 知 識 を 機 械 的
年
生 徒 に は﹃ ど ん な 説
学 習 を 進 め る 上 で、 動 機 付 け が い か
の で す。 そ こ で
明 を す れ ば、 み ん な
い 社 会 課 題 が 増 え て い る 今、 よ り 中
に再生するだけでは太刀打ち出来な
検 討 さ せ、 班 ご と に
長 期 的 な 視 点 で の 成 果 を 見 通 し て、
探究学習に取り組むことが求められ
2 0 1 3 年 度 の 研 究 事 業 を 経 て、
年 度 か ら は、 各 科 目 で 取 り 組 ん だ
探究学習を総合学習の時間に盛り込
ていると思います﹂︵杉浦先生︶
発 表 さ せ ま し た。 化
学基礎という基礎科
ん で 実 施 し、 ポ ス タ ー セ ッ シ ョ ン や
● ﹁ 学 び ﹂の 意 欲 を 高 め る 探 究 学 習
目だから出来たこと
14
に大切か、改めて実感しました﹂
14
が理解できるか﹄を
﹁生徒に任せることで時間が掛
か っ た 場 合 は、 授 業 で 取 り 上 げ て い
も ア ク テ ィ ブ・ ラ ー ニ ン グ を 取 り 入
各教科での探究の過程で、生徒は担当教師に情報収集の状
況やそれを基にした課題設定などをワークシートにまとめ
て報告した。教師は生徒が学びをどのように見通している
のかをチェックした。
新課程全学年全面実施年に考える
April 2 0 15
17
し た。 杉 浦 先 生 は﹁教 科 の 枠 を 超 え
特 集
*学校資料をそのまま掲載
13
1
探究のプロセスを確認するワークシート
図3