学校経営 - 稚内南中学校

平成27年度南中学校経営方針
平成 27 年 4 月 3 日
稚内南中学校 校長 藤間直樹
はじめに
生徒理解や個に応じた指導の不十分さ、担当者任せの指導などの結果教師不信となり、 授業抜け出し
や校舎破壊など落ち着かない学校生活が続いた。その反省から、①一人ひとりが全ての南中生の教職員
である自覚 ②生徒と同じ空間で生徒の心の揺れを把握 ③情報共有と指導の共通化で生徒の気持ちに
即した指導 ④学年、分掌、教科部会の連携重視 のGSKプロジェクトとして 2 年が経過した。
その成果として、教師への信頼が生まれ、授業に落ち着いて参加する、日常生活や集団のきまりを守る、
過ちを犯したらすぐに謝るなど、当たり前の事を当たり前にできる学校生活に近づいてきている。さら
に行事や部活動などの縦割り活動を通して 3 年生のリーダーシップの発揮や 1,2 年生のフォロアーシッ
プの前進で、仲間と協力して努力する前向きの姿が見られた。反面、生活でのだらしなさ、学習にしっ
かりと向き合えない、心ない言動や行動など、課題も依然として残されている。
当たり前の事を当たり前にできる学校から一歩進め、リーダーが中心となりフォロアーが協力してや
り遂げる「自分達が主役」と言える学校を目指す。
そのために全ての生徒が「わかる・できる」実感の持てる授業づくりを柱に①感謝と思いやりの心を育
てる行事や地域活動 ②道徳教育の充実 ③やればできる自信を育てる生徒会・部活動 ④聞く力や言
葉づかいなど表現力のの向上 ⑤生徒を真ん中に学校と家庭が顔を合わせ子育てにあたるPTA活動を
いっそう大切にしていく。
1.平成27年度経営の重点
(1)重点目標
仲間と協力し意欲を持って努力する生徒の育成
(平成22年度改訂)
(2)目標の趣旨
明るく元気で人なつっこく、本番ではものすごいパワーを発揮する反面、規範意識や粘り強さ、人間
関係づくりなどで弱さがある南中生。
相手の気持ちを考え、あきらめずに仲間と協力し、意欲を持って粘り強く努力する生徒の育成が南中
教育の目標である。この目標実現のために、全ての教育活動の場面で目標を意識して取り組みを進めて
いくことが必要である。特に携帯やスマホなど家にいながら情報が手軽に手に入る現代だからこそ、親
同士、教師同士も顔を合わせて話し合い、意欲を持って協力する「親育ち・教師育ち」の学びあいが前
提となる。子ども・教職員・保護者各々の「学びあい」と相互の「学びあい」が、すべての南中教育を
機能させる鐶となる。
(3)重点課題
『GSK(学力・生活力向上)プロジェクト』
南中生の学力や生活力向上のために、全員が南中の教職員としての自覚を持ち、各部会や保護者との
連携を大切にして主体的に研修し学校運営に参画する。特別支援教育の視点を大切に、一人ひとりが安
心して楽しい居場所としての学校を実現する。そのために4担の自覚と4つの気配りを大事にして、南
中生の3つの課題の育成を全教育活動を通して実現する。
『南中生につけたい3課題 GKK 』
①G 学力向上(「わかる・できる授業」「南中式基礎学5」「家庭学習習慣」「南教研」)
②K コミュニケーション力(聞く力、表現する力(言葉づかい、考える力、話し合う力など)
③K 感謝と思いやりの心の育成
-1-
平成 27 年度
南中の教育活動 機能鳥瞰図
平成 27 年 4 月制作
教育 「学びあい」を鐶に
方針 した特色ある学校
教育 仲間と協力し意欲を持っ
目標 て努力する生徒の育成
研究 わかる・できる
主題 授業づくり
教師が授業力を高め、生徒が
仲間と協力し、意欲的に学習
に取り組む授業をめざして
「
部
活
動
」「
」「
」
「
活動 4本柱の生徒会活動
地
区
校
外
班
活
動
教
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員
資
質
を
高
め
、
信
頼
さ
れ
る
学
校
代
表
委
員
会
学 級 会
9学級会:1 年3、2 年3、3 年3
委 員 会
7 委員会:生活、保健、図書、放送、
文化体育、合唱、郷土芸能
部 活 動
14 部活:運動系 11( 内少年団3)、文化系3
校 外 班
19 校外班:但し 16 町内会。ひばり、下勇知合同班
(1) 学校目標と重点課題、年間5分節指導の計画的な協力指導
(2)「4 つの気配り」「4担」で生徒理解に努める指導
(3) 激励を基本に、優しさと厳しさのけじめある指導
(4)PTA、地域と連携し子育てネットワークを大事にした指導
実践 GSK(学力・生活力向上)プロジェクト
(1) 南中教職員は全ての南中生の教員であるという自覚
(2) 学年や分掌部会の連携と情報の共有と指導の共通化
(3) 主体的な学校・学年・学級経営・授業づくりへの参画と資質向上
(4) 生徒、保護者から信頼される教師育ちで落ち着き充実した学校
生活の実現。
「4つの気配り」【他と連携し共同を組織する力量】
(1) 子どもへの気配り (2) 父母への気配り
(3) 地域への気配り (4) 仲間への気配り
「4担」【学校目標を達成のために組織的指導する担当部署】
(1) 学級担任(副担任) (2) 教科担任(支援・補助)
(3) 部活顧問(副顧問) (4) 地域校外班担当(副担当)
感
謝
と
思
い
や
り
の
心
総合
課
題
解協を
決力み
すしつ
るてけ
力
姿勢
目標 みんなが「集い・楽しみ・学べる」活動
【平成 27 年度 南中PTA活動のめあて】
P
T
A
保
護
者
・
地
域
が
参
加
す
る
学
校
今年度の重点
方針
(1) 保護者と教職員が協力し、学力、生活習慣、豊かな心を。
(2)4本柱のPTAを、参加し学び会うPTAに改善し参加率向上を。
(3) 学校・家庭・地域、小中PTAの連携で、南の子育て運動発展を。
6つのPTA方針
(1)PTA活動の土台、学級・学年PTAを充実させよう
(2) 南中PTAの特色・誇り「地区PTA」活動を大事にしよう
(3) 豊かなPTA活動を実現する常任委員会活動をすすめよう
(4) 汗と涙を共有し、感動の絆を育む部活父母会活動をすすめよう
(5) 活動をリードする 3 役の役割のいっそうの充実をめざしましょう
(6) 安心安全な街づくり、市民ぐるみの子育て運動をすすめよう
4本柱のPTA活動
活動
総 特活
仲
間
と
立を体
す通験
るじ活
力自動
(1) いじめがなく、笑顔が絶えない学校
(2) 全体のつながりを大切にする学校
(3) 地域に迷惑をかけない学校
(4) 仲間を大切にする学校
目標 子ども父母に責任を持つ姿勢・力量の向上 K
」
」
道徳
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学 −内も外もかっこいい、南中生の自信と誇りを築こう− 【10 年後を見通したスローガン】
「
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学びあい活動
教科
基
we are the leading role 私たちが主役だ
」
」「
言
葉
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目標 「Color」個性を大切にし色あせない生徒会活動【平成27年度前期スローガン】 総 「
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力
習 � 慣 ● 基礎学5と「わかる授業」
●街づくりと 南中ソーラン
● 基礎体力と生活リズム
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重点
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公
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学
校
会
役 員 会
学級・学年PTA
9学級PTA:1 年3、2 年3、3 年 3(特支1)
PTA常任委員会
3委員会:広報、健康、文化
部活父母会
10 父母会:運動系 7、文化系 3
地区PTA
19 地区PTA:但し 16 町内会、ひばり5分割。
「南教研」「南子連」で、南地区の子育て・研究活動
※南3校小中教育研究会 ※南地区子育て連絡協議会
稚
内
の
市
民
ぐ
る
み
の
子
育
て
運
動
90分家庭学習
睡眠の目的は、頭脳疲労・筋
肉疲労・内臓疲労をとることと
いわれています。また、一番疲
労のとれる睡眠時間帯としては
22~2時の間といわれていま
す。成長期の中学生であれば、
疲労回復+成長のための睡眠で
もありますので、個人差はある
ものの6~8時間は確保したい
ところです。睡眠不足は脳(心)
にも体にも良くありません。
3度の食事
)
)
健康な体の維持、成長発育の増
進、脳を含めた体の活動のエネル
ギーを得るために食事をします
が、人と人とのつながりを深め心
の豊かさを育むなど、心身両面の
健全な発達に深く関わっていま
す。人間らしく生きるための源で
もあります。脳の効率追求だけで
はなく、心の栄養も満たすという
食事の意義をもっと大事にしてい
きたいものです。
素直な反省と謝罪
豊かな心育ちの目標 3(つの正義
8時間睡眠
生活習慣の目標 3
( つの指針
社会性のある人間として生き
ていくために脳(心)を鍛えま
す。各教科の学習は様々な脳の
領域を鍛えるための手段です。
とりわけ論理的な思考を高める
教科は重要です。また、学習は
習慣化するまでにならないと脳
に固定化されません。やはり、
「継続は力なり」です。
90分は目安です。また、内
容、時間配分は各自の工夫で。
学校・家庭・地域の力あわせ 学(びあい
生きる力…自立する人
その人の人間性が如実に表れ
るのは失敗をしたときです。非
を認め、きちんと謝罪する。そ
して、反省したことをそれから
にいかす。人としての大事な部
分。人格形成の発展途上にある
中学生はこの経験・学習が特に
大事です。これができない人は
寂しい生き方になる可能性が。
これをきちんと教えるのは大人
の重要な役目です。
いじめは許されない
人類が地球に誕生してから様
々な過ちを繰り返して、たどり
着いたのが「ダメなものはダメ」
ということ。その典型的な例が
「人を殺していけない」、「いじ
めはいけない」など。理屈では
ありません。いじめはしてもさ
れてもいけないもの。みんなが
安心して生きることができる世
の中にするための大原則です。
迷惑をかけない
人との関わり合いの中で、お
互いが好き勝手なことをしていて
はコミュニティーは崩壊です。万
引きや器物破損などもそうです。
迷惑をかけないことと同時に人
は迷惑をかけながら生きているこ
とも認識することが大事です。矛
盾しているようですが、人が支え
合って生きていくとはそういうこ
とです。だから感謝する心を育む
のです。
)
稚内市の子育て運動