北里大学付属動物病院 X 線検査報告書ー Radiology Report ー読影日：平成フィルム評価 Technique E/ G/ F/ P Positioning E/ G/ F/ P ２１年 Fat (BCS) 1/ 2/ 3/ 4/ 5 １月某日 Respiratory Ex / In 読影所見重度の脂肪蓄積を認める猫である。＜胸部 RL＞肺後葉において、胸腔内気管の高さから腹側にかけて、後大静脈とはシルエット陰性の、非構造性びまん性間質パターンを認める。間質パターンを呈している領域の気管支走行は不鮮明。＜胸部 DV＞左肺後葉において、わずかに血管陰影を確認できるようなびまん性非構造性の間質パターンを呈する。第 1 腰椎の横突起が細く、頭側ではなく左右体側方向へほぼ垂直に伸びる。＜腹部 RL＞腰椎の数は 7 つあるが、第 1 腰椎の横突起が若干尾側に伸展。空回腸内にガスが貯留し、管腔の径が結腸とほぼ同程度を呈する。＜腹部 DV＞撮影位置の中心が第 1 腰椎付近であり、腹部を見るには不適。第 1 腰椎の形態と、RL 像で認められた所見以外に、特に異常な所見が認められない。診断的印象診断・鑑別診断名研修医第 1 腰椎において遷移椎骨が認められる。左肺後葉において、侵潤状の炎症あるいは新生物が考えられる。肺炎だとすると、病変が限局していることから、誤嚥性の可能性もある。血液検査や喀痰検査などにより、確定診断を行い、炎症反応が生じているようであれば、腫瘍性疾患の可能性が低くなるであろう。間質性あるいは気管支肺炎、びまん性肺腫瘍、遷移椎骨担当獣医師柿崎竹彦