読影所見 - 北里大学

北里大学付属動物病院
X 線検査報告書 ー Radiology Report ー
読影日:平成
フィルム評価
Technique
E/ G/ F/ P
Positioning
E/ G/ F/ P
21 年
Fat (BCS)
1/ 2/ 3/ 4/ 5
1月
某日
Respiratory
Ex / In
読影所見
<腹部 RL>
第 13 胸椎-第 1 腰椎の椎体腹側に架橋形成。
第 10-11 肋間、幽門尾側に2つの骨よりも高い X 線吸収性の球状の石灰化結節が認められる。
幽門の頭側に肝臓と境界明瞭な嚢胞が認められ、腹側に高度に石灰化した砂泥状の陰影が認め
られる。
肝臓の腹側に、多数の線状の石灰化病変が認められる。
肝臓尾側縁の鈍化ならびに脾臓陰影の鈍化。
<腹部 VD>
第 9 胸椎右側および第 10-11 肋骨肋間の右側腹部に高度の石灰化を伴った結節陰影。
十二指腸内側の漿膜陰影欠損
十二指腸の走行が外-頭側方向に変位
<胸部>
(RL において、ポジショニング不良[ローテーション])
特に異常を示唆する所見はない。
診断的印象
診断・鑑別診断名
研修医
胆管の高度石灰化をともなう、胆泥、胆石症が強く疑われる。
腹腔内の石灰物は、十二指腸や空回腸の外側に位置し、存在部位からは膵
臓の可能性も否定できない。
胆管結石、胆石・胆泥症、結石性胆管もしくは膵管閉塞、腹膜炎
担当獣医師
柿崎竹彦