北里大学付属動物病院 X 線検査報告書 ー Radiology Report ー 読影日:平成 フィルム評価 Technique E/ G/ F/ P Positioning E/ G/ F/ P 21 年 Fat (BCS) 1/ 2/ 3/ 4/ 5 1月 某日 Respiratory Ex / In 読影所見 <胸部 RL> (第 6 頸椎背側にルミサイン。また首輪をはずしていない。) 椎体終板が明確であり、若齢のネコ(6 ヶ月齢未満であろうか)であることが確認できる。 横隔膜胸骨部の不鮮鋭化。 第 5 肋軟骨尾側に肺との境界を持つ気体陰影。 肺野全体の不透過性亢進。心陰影の不明瞭化と心臓周辺に管腔もしくは結節状の軟部組織陰影。 第 9 から第 12 肋骨にかけて、片側の肋骨走行の不整ならびに肋骨中央から近位にかけ、骨折 線の横断が認められる。 <胸部 VD> 横隔膜ラインの消失と胃幽門の頭側変位。 右肺野に管腔もしくは結節性の軟部組織陰影が存在し、含気した右肺中および後葉が確認でき ない。 右第 5 肋骨と交差するように、気管とは独立した管状の気体陰影。 左第 9 から第 13 肋骨にかけて、肋骨走行の不整を認める。 <胸部オペ後> 左側肋骨の不整な走行は残存するも、その他の異常所見は特に認められない。 診断的印象 診断・鑑別診断名 研修医 外傷性の横隔膜ヘルニアが強く疑われる。連続 4 本以上の骨折が招来さ れていることから、胸壁動揺(フレイルチェスト)の発症が危惧される。 胸壁部の固定と酸素供給が必要。 安定している場合、数日経過した後にヘルニア孔の閉鎖術を行う。 外傷性横隔膜ヘルニア、左第 9 から第 13 肋骨骨折 担当獣医師 柿崎竹彦
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