未利用資源発見 カスケード利用で お風呂の値下げ&ブランド牛誕生 都市計画実習 生活安全環境班 担当教員 吉野邦彦 TA 杉田拓 班長 鳥本剛司 副班 岡本めぐみ DB 島田翔平 印刷 盆子原歩 書記 茂木友里加 背景 つくば環境スタイルでは 2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減すると 掲げている つくば市では具体的にどんなことに取り組んでいるのか バイオマスタウンの一環としての廃食用油リサイクル 低炭素田園空間創出に向けた緑化の推進 つくば市の取り組み 家庭からでる廃食用油 一部がBDF化されているのみ 1ヶ月で市立の幼稚園バス14台分程 度ほど・・・(1回70ℓ給油可能) 廃食用油の取り組みの現状 廃食用油回収量 年間約1万4000ℓ 推定排出量 食用油購入量×廃油率×世帯数 =年間約38万ℓ 96%は回収されていない 未利用資源 アンケート 実際のつくば市家庭の廃食油排出量 日時:5月14、15、16日 方法:対面式聞き取り調査 場所:北条、二ノ宮、つくばセンター、栗原 対象:つくば市民 調査人数103 サンプル数:66 ひと月の排出量合計(66世帯) 18.872ℓ 約286ml つくば市世帯数:86,022 ⇒つくば市全体排出量(年) 約30万ℓ 一世帯平均排出量 未利用資源の活用法として という観点から検討 カスケード利用 してみる 利用したことで性質が変わったものを、 その質のレベルに合った再利用を行うことで、 資源やエネルギーを最大限に活用でき より社会的コストを低減できる カスケード利用のあるある 個人でできるカスケード利用はたくさんある ビールの飲み残し を畑の脇に設置 ➩ナメクジ退治 米のとぎ汁 ➩ふきん等の漂白ができる 代替財となる!! カスケードの流れ 段階的に活用 1 同一製品 の原料に使用 2 一段階下の品質レ ベルの製品に利用 3 燃料として利用 4 焼却時の熱 を利用 廃食用油のカスケード利用 質からみた優先順 1.もう一度同製品へ 精製して食用油(\、需要) 2.食用以外のレベルでの利用 飼料化(\、需要) 3.燃料化 そのまま燃料として バイオディーゼル燃料(\) 問題点 食用油・・・ 原料から製造するよりもコス トは低くなるか 飼料化・・・ 畜産側の需要はあるのか 安全性 燃料化・・・ 設備・需要はあるのか コストの問題 BDF107.6円/ℓ (軽油小売価格前後100円) 廃食油を燃料として ボイラーへ利用 一の矢の宿舎風呂に使う 年間利用者数 約10万人 一の矢風呂のボイ ラーは重油を使っ ている。 年間10万リットル 先進事例 (こうすれば廃食油をボイラーに使える!) 佐賀県唐津市のクリーニング店の試み ・既存のボイラー 廃食用油が使えるように改良 ・目詰まりや燃えやすさのムラ 「ろ過」と「季節ごとに重油と廃食用油の混合 割合を変える」ことで解決 予想されるコスト ろ過装置購入・維持管理費(不明) ボイラー改良コスト(不明) 廃食油回収コスト 回収BOX設置費用 →大型ダストボックス約2,000円×31箇所(市 の例)=62,000円 回収BOXからの回収作業コスト 学生ボランティアを募る→0円 廃食油の入手先は?? つくば市内の家庭 広報を徹底すれば回収可能 大学の学食 現在は無料で回収業者へ。しかしこのプラン に対し「協力する」とのポジティブな返答を得ら れた。 注意点 コンビニやスーパーなどはほとんど回収業 者と契約している。既存との競合は避ける。 期待される効果 重油の代替物→カーボンニュートラル 重油割合を減らせることでコスト削減 A重油価格:60~70(円/ℓ) もし重油割合を半分にできるなら 300~350万のコスト削減!! 宿舎風呂の値下げが可能!? 宿舎風呂に利用 →環境活動の「見える化」 →学生・市民のモチベーションUP もうひとつのカスケード利用 緑地整備からでる植物残渣 緑地が多いつくば市。そのため緑地を維 持するためのコストがかかっている。 ・天久保公園含む3箇所の委託費 約550万円 刈った草の処理コスト削減、 未利用資源活用のために、 新たな処理システムを提言する 緑地整備 緑地整備によってでる植物残渣(刈り取った 草など)は年間5048トン そのうちの30%が焼却処分されている (焼却処分費1万5千円/t) ここにも多くの未利用資源 が存在 アンケート結果 植物残渣の焼却処分について 9% もったいないと 感じる人 感じない人 91% 場所:対象:つくば市民 サンプル数:66 植物残渣のカスケード利用 1.そのままの状態で 牛を放牧して、雑草をそのまま飼料と代替 2.動物の食用への利用 サイレージ化する(\) 3.動物の食用以外へ 堆肥化する(\) 4.燃料化 生命環境科学研究科 田島教授にインタビュー 寄生虫などの検査は欠かさないこと 放牧技術のある人が必要 生まれてから死ぬまで同じものを食べるのが理 想的→×畜産農家から成牛を連れてきて放牧 だったら子牛から飼ってみよう! 筑波大ブランド牛計画 放牧 筑波大から出る植物残渣は825トン 大学内で放牧すれば草刈り費用削減!? 予想されるコスト(2頭飼育)① 放牧に必要なインフラ整備コスト 電気牧柵施設 給水施設 その他設備 合計 190,890円 104,360円 191,395円 486,645円 予想されるコスト② 乾草:4kg×45円(1日1頭あたり) 濃厚飼料:2kg×60円(同上) →放牧時以外(半年間)飼料代 300円×180日=54,000円 →飼料代合計(成牛2頭/年) 108,000円 期待される効果 植物残渣焼却処分費用・CO2排出量削減 大学内の草刈り費用削減(人件費) 筑波大ブランド牛誕生 →環境活動の「見える化」 →学生・市民のモチベーションUP →地域活性化も 今後の予定 費用調査/試算 需要調査 ↓ プランニング ↓ 実現可能性の検討 ↓ 結論 廃食油を回収するには? アンケート 「つくば市の廃食油回収の取り組みを知っていますか?」 市民認知度 認知度を上げる 41% 目標:90% 59% 知っている人 知らない人 対象:つくば市民 サンプル数:66 アンケート 「回収に参加していますか?」 「参加しない理由は何ですか?」 対象:つくば市民 サンプル数:66 回収率 14% 「回収場所がわからない」 「システムがよくわからない」 「参加の仕方がわからない」 回収方法に問題あり・・・? 86% 回収に出す人 出さない人 参加しやすい 回収方法を検討する 参照 佐賀県庁HPhttp://www.pref.saga.lg.jp/web/dayori100204-05.html 近畿中国四国農業研究センター http://wenarc.naro.affrc.go.jp/techi/movement_pasturage/movement_pasturage_08 .pdf 山口型放牧研究会 http://yamaguchi.lin.gr.jp/yamahou/question/keihi.htm 統計からの廃食用油量の試算 ・家庭から出る推定廃食用油量(年間) =世帯平均購入量×世帯数×廃油率÷廃油性状 86,022 0.4 923.9(g/ℓ) ↓ 世帯平均食用油購入金額÷食用油の平均価格 3144(円) 0.305(円/g) =約38万ℓ
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