安保法制整備の要点を整理 【法整備の目的】 ‘日本国憲法の前文に『自国のことのみに専念して、他国を無視してはならない』とある’ ・日本国憲法の3原則の一つである『基本的人権の尊重』は、日本人のみならず、世界の人々の個人の尊厳 に結び付いていかなければならない。その実現には、テロ、自然災害、感染症、気候変動にも立ち向かう取り 組みが重要である。世界の国々が国連憲章の精神に基づき、力を合わせて『人間の安全保障』を実現して いく。これこそ憲法の理念にかなう。そして、『人間の安全保障』の実現は、池田先生のSGI提言の一つであ り、師の構想を実現する道でもある。 【日本を取り巻く安全保障環境】 ・現在の日本の防衛は、自衛隊と日米安保条約で対日防衛義務を負う米軍で行っている ※実例として、民主党政権時代に日米関係がギクシャクしたとき、周辺国がどのような対応をしてきたか皆様 がご承知のとおりである。 ・中国の尖閣諸島をはじめとした動き ※尖閣諸島は我が国固有の領土である。毅然と守りぬく法的整備が必要。 ・残虐・卑劣なテロ行為。 ※日本はいつまでも傍観者で良いのでしょうか?世界の国々と力を合わせて断固立ち向かうべき時ではないか? ※佐藤優氏:公明党には、創価学会の初代、2代会長が日本の軍国主義に闘い、初代会長は獄死した歴 史、日蓮仏法の思想哲学があるから、公明党は信頼できる。そのことにもっと自信をもってほしいし、歴代会 長の精神を守り抜いていただきたい。 【自衛隊派遣の制約】 ・憲法第9条で許容される自衛の措置に限られる(専守防衛) 例)こちらから先に手を出してはならない。 【法制整備のポイント】 ・今回の法整備は、10法律の一部改正と国際平和支援法の新法制定 要点は次の2つ ①武力攻撃事態法改正 目的;我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保する “存立危機事態”になった時にどのように対処するのかを定めた。 ・自衛隊発動の新3要件 我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の 生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆さえる明白な危険がある事態。 《明白な危険がある》 ※批判:表現が曖昧で、政府の恣意的解釈を許し、現実的なは止めになら ない。⇒以下の答弁をマスコミは全く無視している 内閣法制局長官の法的解釈(平成26年7月14日国会答弁) 『国民にわが国が武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況』 安倍首相答弁 『明白な危険とは単なる主観的な判断や推測などではなく、客観的かつ合理的に疑いなく認められるもので あると考える』 《ホルムズ海峡における停戦前の機雷掃海活動の事例》 ※国際法上、停戦前の機雷掃海は敷設した国への武力行使になる。←一部のマスコミでは、武力行使にならないと言っている 従って、専守防衛を堅持する現憲法では、国民が機雷敷設により、“存立危機事態”ならない限りはできない。 具体的には、この東海市に爆弾と投下されたの同様な事態、電気・ガスが止まる、ガソリンの入手が困難、経 済活動がストップ下とき、ガソリンが高騰した程度ではない ⇒日本の石油の備蓄は200日程度 ②国際平和支援法 制定 目的;国際社会の平和及び安全を脅かす事態であってその脅威を除去するため国際社会が国連憲章の目 的に従い、共同で対処する。 活動内容 ・武力による威嚇または武力の行使に当たるものであってはならない ・協力支援活動及び捜索活動は、現に戦闘行為が行われている現場では行わない。 ※戦地は常に変化するので特定が難しい 公明党が恣意的な自衛隊派遣に歯止めをかけました。 ・派遣の3条件 ①国際法上の正当性 ②国会関与などの民主的統制 ③自衛隊員の安全確保 ・例外なき国会事前承認 ※自衛隊の後方支援の必要性や活動の内容を記した基本計画を国会に提出させ、派遣の是非を議論する ことで、国際法上の正当性や隊員の安全確保が明確にされ、国民の理解も広がる。何よりも政府の恣意的な 派遣に対する厳しい歯止めになる。
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