平和はどこだ チラシ

平和はどこだ!?
戦争させず、平和を守るためにはどうしたらよいのでしょうか。
他人ごとではない! 意見表明しよう! 高校生も意思表示しよう! 18歳選挙権も間近…
A 集団的自衛権を認め、
「戦争できる国」にしておけば、
日本は攻撃されにくくなる?
B「必要最小限」の「自衛
力」は用意し、「専守防衛」
に徹して、海外での戦争に
は参加させない?
C 武力と戦争の放棄を世
界に訴え、戦争の原因にな
る貧困や差別をなくす努
力をする?
いま安倍政権が通そうとしているのは「日米の軍事的一体化」
「切れ目のない安全保障」
「国民のリスクをすく
なくする」ための「戦争法案」。世界一の軍事力を持つアメリカの戦争に協力できるようにしておけば、他国
から攻撃されにくくなるといいますが・・・
「自衛隊法」の一部改正
在外邦人の警護、救出のため、妨害排除のために他国領土でも武器使用できるようにする。
「国際連合平和維持活動に対する協力に関する法律」(PKO協力法)の一部改正
自己防護だけでなく、業務を妨害する行為を排除するための武器使用を追加して、交戦できるようにする。
PKOに参加する他国部隊の戦闘に加担する「駆け付け警護」も追加する。
「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律」の一部改正(重要影響事態法に)
日本周辺だけでなく、地球上どこでも米軍その他の軍の後方支援可能、戦闘発進中の米軍機への給油も可能にする。
「武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律」の一部改正
「存立危機事態」を加え、わが国と密接な関係のある他国に対する武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、
国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態には、海外派兵し、武器行使ができるようにする。
「国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動に関する法律案」(国際平和支援法)
自衛隊の海外派兵はいつでも可能にし、現に戦闘を行っている戦場以外なら活動できるようにする。
(海外派兵恒久法、またの名を平和のためという名の戦争法?)
日本が武力攻撃を直接受けていなくても、自衛隊を「いつでも」
、世界中の「どこでも」派兵できるように
なり、敵兵やゲリラ・テロ集団と「殺し」「殺される」関係に立たされることになります。
アメリカの行ってきた戦争はほとんどが「侵略戦争」。それに協力す
1、日本が攻撃されにくくなる
れば、日本も攻撃対象になることは確実。アメリカ軍の「後方支援」
(抑止力になる)のでしょうか。
に限定しても、相手から見れば同じ一体の軍隊です。
2、「武力行使の3要件」という
歯止めがあるから大丈夫?
「抑止力論」は今までも、際限のない軍拡競争によって経済を圧迫
し、報復の応酬から大戦を引き起こす引き金になってきました。
「存立危機事態」
「他に適当な方法がない」「必要最小限度」とは言い
ますが、その判断は誰がするのでしょうか。
「集団的自衛権」において
3、「積極的平和主義」って
どうやって「平和をつくる」こと?
は、アメリカの基準の「必要最小限度」に合わせなければならなくな
ります。
「正義」の名のもとに武力で制圧しても、必ず報復の連鎖が始まります。
ほんとうの「積極的平和主義」とは、戦争の原因となる差別や貧困をなくそうとすること。平和学では、戦争の反対を「暴力」と定義し、
戦争などの直接的暴力のない状態を「消極的平和」といい、戦争の原因となる貧困や差別などの構造的暴力を乗り越えようとすることを
「積極的平和」と定義しました。
「国際協力」
「国際貢献」のためには、
「集団的自衛権」は必要ありません。日本は、憲法九条をもち、戦
争をしない国だからこそ、信頼されてきました。武器を使用しない国際貢献こそが私たちに求められています。
4、「戦争できる国」づくりの
ほんとのねらいは?
政府が想定する「重要影響事態」や「存立危機事態」は、
「個別的自衛権」
や今までの法律で対処できることばかり。アメリカも中国も、経済的に深
い結びつきのある日本を巻き込む紛争は望んでいません。新たに法改正を
私たち高教組は、
「戦争する国づくり」には
するということは、別の意図があるのでしょう。
「立憲主義」という「政権」に対する制限をなくして、アメリカの多国
もちろん、脅威や危機感をあおり、
「戦争する国」
籍企業に媚を売りながら、日本の多国籍企業がいちばん活躍しやすい国に
を支える「人材」づくりのための「教育再生」、
するために、国民の財産を差し出し、
「国民のための国家」から「国家(企
「道徳の教科化」に反対します。「政府の行為に
業)のための国民」にしたいのでしょうか。
よって再び戦争の惨禍が起ることのないように」
「立憲主義」で政府を制限し、
「個人の尊重」のために「戦争放棄」を宣言した日本国憲法を守りましょう。
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