「自衛隊はどれくらい強いのか」

2015.8
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「自衛隊はどれくらい強いのか」
離島奪還訓練で、陸上自衛隊員らを乗せ浜辺
を移動する水陸両用車「AAV7」=今年2月、
米カリフォルニア州のキャンプ・ペンデルトン
(共同)
ネットサーフィンしていると、★「日本と韓国が戦争したらどちらが強い。
」とか、★「日
本と中国が尖閣諸島で衝突したら」★「中国のステルス戦闘機は圧倒的に強い」★「海軍
では日本の海上自衛隊が世界最強レベル」★「中国の海軍は弱すぎて話しにならない」★「東
京に核ミサイルを打ち込んでやればそれでお終い」など「韓」
・
「中」
・
「日」のネット民の間
の関心事である事は間違いなさそうだ。
日本は戦後、米軍を「矛」
、日本を「盾」になぞらえた吉田茂首相の「吉田ドクトリン」
の呪縛(じゅばく)から今も抜け出せない、という。急増する軍事費に裏付けられた軍事
力を誇示する中国の嫌がらせ、周辺国への「いじめ」など、わが国を取り巻く安全保障環
境は大きな変化を見せている。それで心配になるのは日本の防衛パワーだ。わが国は現状
の戦力と法整備で有事に即応できるのか。
■「自衛隊はどれくらい強いのか」比較する「物差し」を何にするか、
で答えは違ってくるが、
世界最強のアメリカ軍に比べれば、総合的に見て、自衛隊は力不足。
一方、
長い歴史の潜水艦は原子力ではないがスクリュー音は世界一小さく発見されにくい。
自衛隊はある部分では「強く」ある部分では「弱い」
。
【法治国家の自衛隊】
自衛隊は「法律」という根拠があってこそ行動できる組織である。法律がなければ、自
衛隊は1ミリも動くことができない。法令を順守する組織である自衛隊は「超法規的措置」
を取ることなど断じて許されないからである。
また、法律がないということは任務として想定されていないことを意味するため、訓練
などの準備をすることもできない。特に、イラクやインド洋での国際協力においては、こ
れまで特別措置法で対応してきたため、事前準備に課題があり、現場に多くの負担を強い
てきた。
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さらに、国内では可能な武器使用が国外では制限されるという任務と武器使用権限の乖
離(かいり)が法的にあった。これら課題を改善するのが、
国会で審議中の「平和安全法制」
だ。平和安全法制では平時から有事まで、切れ目のない防衛体制を構築しようとしている。
例えば、防衛出動に至らない事態、すなわち平時から重要影響事態における「アセット
防護」
。アセットとは、艦艇や航空機など「装備品」を意味する。法案では、
「自衛隊と連
携して、わが国の防衛に資する活動」に従事する米軍などのアセットを相互に防護できる
ようにしている。
現在、警戒監視中の自衛隊艦船などが攻撃された際、米軍は自衛隊を防護できるが、逆
はできない。
「助けてもらうけど、助けられない」自衛隊が本法案により、
「助け合う」自
衛隊に変化する。
さらに状況が切迫し、例えば朝鮮半島有事、日本に戦禍がいまだ及んでいない段階で、
弾道ミサイル警戒に当たっている米イージス艦を北朝鮮の戦闘機から自衛隊が防護するこ
とは国際法上、集団的自衛権に当たり、現在の法律では不可能。日本にミサイルが着弾し、
国民に犠牲が出るまで、自衛隊が米イージス艦を守らなくていいのかという課題があった。
「この瞬間も国防の任」
平和安全法制では、当該事態などを「存立危機事態」とし、自衛のための他衛、すなわ
ち自衛目的の場合に限り、一部集団的自衛権行使を可能とした。つまり、これまで日本防
衛のすき間であった日本有事前の「存立危機事態」においても日米の艦船などが相互に守
り合うことが可能になった。
現行法上、さまざまな「限界」を抱えているとはいえ、防衛省、自衛隊は可能な範囲で
能力構築を進めている。その一つは、島嶼(とうしょ)防衛への備えである。例えば、平
成30年度までに創設を目指す陸上自衛隊の「水陸機動団」
。基幹になる部隊は今年度中に
新編される見込みである。水陸機動団は米国製の水陸両用車AAV7などを備え、将来的
には約2千人を擁する部隊になる予定である。
自衛隊は法制度上の制約を抱えながら、今、この瞬間も国防の任に当たっている。しかし、
それでも防衛政策に関する議論はなかなか前進しない。平和安全法制の審議に際し、木を
見て森を見ない議論を続ける一部野党の主張はその象徴である。政治の停滞は、現場で汗
する自衛官により多くの負担を強いることになる。
「自衛隊はどれくらい強いのか」を規定
するのは、個々の装備や隊員の能力ではなく、行動を規定する法制度そのものであることを、
立法を担う政治家も、その政治家を選ぶ国民も心に留め置く必要がある。
【プロフィール】
イラク:サマワの「ヒゲの隊長」といえばこの人。佐藤正久 さとう・まさひさ 参院議員。
昭和35年、福島県生まれ。防衛大卒業後、陸上自衛隊に入隊。平成16年にはイラク先
遣隊長として現地で指揮し、
「ヒゲの隊長」の愛称で一躍有名になった。19年に初当選し、
現在2期目。
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【殲滅する】
・・・すっかり滅ぼすこと。皆殺しにすること。
中国の『殲-11』という主力戦闘機は日本人を「皆殺しにしてやる」という決意をこ
めて尖閣諸島・沖縄の領空侵犯をしているのだろうか?
その後、中国空軍は「WS-10」を強力にした「WS-10H」を開発したが、これ
もあまり優秀とは言えない有様だ。
「殲11」の艦上艦載機に「殲15」があるが、これに搭載されているのが改良型
の「WS-10H」エンジンで、
「ウクライナ」から買ってきて、カジノになるはずだった
航空母艦「バリヤーグ」こと『遼寧』に艦載されている2機に搭載されているだけである。
ロシアの「AL-31」エンジンは初期型で900時間の寿命があった。ロシアは改善
を重ねて2000時間の寿命に近づけようとしている。しかし、中国には追いつく技術は
無い。あちこちのパーツがすぐ壊れ、エンジン全体の寿命は短いのだ。
その悲鳴が「航空自衛隊のスクランブルを止めて欲しい」との記者会見での言葉である。
日本の航空自衛隊が緊急事態、スクランブルをした回数は相当に増えている。
航空母艦を造れる国はアメリカ・日本。
「航空自衛隊」の「スクランブル」を止めて、
と中国国防省が泣き言。
面白い話がある。 2014年10月30日、中国国防省の報道官が「航空自衛隊のスクランブルを止めて
欲しい」と記者会見で言った、のである。
2014年の7月~9月まで航空自衛隊機は中国機に103回スクランブルをかけてい
る。中国機側も航空自衛隊への対抗意識から同じように戦闘機を「暖機運転」させたり発
進させなければいけない。ところが中国機は「暖機運転」をさせるだけでエンジンが壊れ
ていきパーツの交換やエンジン交換が必要になっていく。
ところが、整備能力が世界で一番高い日本の航空自衛隊ではエンジンは全然壊れない。
「防空識別権」付近で中国軍機が挑発するから、
航空自衛隊はスクランブルをかけるのである。
「航空自衛隊のスクランブルを止めて欲しい」という気持ちは良くわかるがそれならば
「ADIZ(防空識別圏)
」付近で挑発行為をやめれば航空自衛隊もスクランブルなどする必
要は無い。
潜水艦を造れる国はアメリカ・日本・ドイツ。
GDP1位はアメリカ。GDP2位は日本。
GDP1位のアメリカとGDP2位の日本は同盟国である。
中国のGDPは粉飾・デタラメ、でっち上げ。
中国の潜水艦はドイツからの輸入もの。
「張子の虎」の中国は見栄をきって、宣伝して脅かすのが上手なお国柄
(情報宣伝戦)
。相手が抵抗せずに黙っているとジワリジワリと不法占拠。
ソマリアの海賊に身代金を払い、ベトナムに反中ムード高まるといっせ
☆どだい中国には戦闘機を造る能力は無い。主力戦闘機の「殲11」は①ロシアの「スホ
イ27」を輸入、
②「スホイ27」の正規ライセンス型を生産、
③ロシアに内密の違法コピー
生産である。
エンジンはロシア製の「AL-31」系列を搭載。ロシアは電子系の中枢技術と航空エ
ンジンの製造ノウハウを中国に売り渡す気はさらさら無い。
エンジン 1 基につき300万ドル~400万ドルで完成品供給である。
「スホイ27」は双
発エンジンだから、1 機600~800万ドルになる。
中国は「AL-31」をまねて、勝手に「WS-10」を造りはじめ、2004年「殲11」
に搭載されデビューした。この
「ぱくり」
エンジンは性能が悪く、
世界でもほとんどの国が
「ど
うしようもないエンジン」と、評価しているのだが、中国空軍は「もう、ロシア製のエン
ジンは要らなくなった」と見栄を張り、その直後に中国空軍はロシアに「AL-31」型
エンジンを123基発注している。このエンジンは2012年製造予定の戦闘機用のもの、
という。
ロシアは生産キャパシティーいっぱいとなって、中国空軍はしかたなく、足りない分は国産
「WS-10」を搭載することになった。
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いにベトナムから逃げ出した中国人、ではないか。中国なんていじめっ
子のジャイアンが大人になって暴力団になったようなものなのだから、
日本も覚悟をきめて厳しい対応で望むべきなのだ。
「スホイ27」
。エンジンはロシアからぱくった「WS-10」
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