第8章 有形固定資産と減価償却 IC3年 馬ブンセイ 第1節 固定資産の範囲と区分 • 固定資産は主として2種類の項目がある。 ①1年を超える長期にわたって利用する事業用 資産 ②決算日から1年を超える金融資産 • 固定資産形態の特徴 ①有形固定資産 ②無形固定資産 ③投資その他の資産 有形固定資産とは 企業が1年を超えて利用するために保有し ている資産で、物理的な形態をもった項目を いう。 ①償却資産 建物や機械装置のように、使用や時の 経過により価値が減少する。 ②減耗性資産 鉱山や山林のように、採取によって数 量的な減少が生じる。 ③非償却資産 土地や美術品のように、通常は価値 の減少が生じない。 ④建設仮勘定 建設際に、建設業者に支払った手付 金や前渡金 無形固定資産とは • 物理的な形態をもたないが1年を超える長期 にわたって利用される資産項目をいう。 ①特許権のような法律上の権利 ②コンピュータのソフトウェア製作費 ③収益性の高い他企業の買収に伴って計上さ れるのれん(営業権)が含まれる。 投資その他の資産とは • • • • • 株式・公社債 預金・貸付金 破産債権・更生債権 長期前払費用 賃貸など不動産 第2節 引当金 • 引当金とは 将来の特定の費用又は損失であって、そ の発生が当期以前の事象に起因し、発生の 可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見 積ることができる場合に、貸借対照表上に積 み立てられる金額。 • 引当金設定の要件 1.将来の特定の費用または損失に関するもの であること。 2.その費用・損失の発生が、当期またはそれ 以前の事象に起因していること。 3.その費用・損失の発生の可能性が高いこと。 4.その金額を合理的に見積もることができるこ と。 引当金の分類 資産から控除する引当金 [評価性引当金] 例、貸倒引当金 企業会計原則 注解18の引当金 負債たる引当金 [負債性引当金] 条件付債務 例、退職給付引当金 債務以外の経済 的負担 例、修繕引当金 租税特別措置法 利益留保性の準備金 その他の特別法 例、海外投資など損失準備金 会の準備金 渇水準備引当金
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