動物園が真に魅力ある憩いの場の実現に期待

宮下有識者会議議長
殿
並びに
有識者会議委員及び関係者
各位
2015年2月4日
大阪市を洗濯する市民の会
http://www.sentaku-osaka.jp
黒田卓治
第4回
大阪市天王寺動物園飼育動物維持計画検討有識者会議
を傍聴しての感想と提言
日時
平成27年1月31日(土)14:00~17:00
場所
天王寺動物園
出席委員:岸本真弓
佐藤哲也
レクチャールーム
野生動物保護管理事務所上席研究員、
どうぶつ王国社長、
西川禎一
笹井和美
市大教授、
府大教授
宮下実
議長・近
大教授
出席建設局職員:野原賢一郎事務所長、牧慎一郎改革担当部長、九之池薫動物園担当課
長、坂谷安延改革担当課長、高見一利改革担当課長代理
大阪市のさまざまな審議会や、一連の動物園改革のための会議等を傍聴してつくづく感
じることは、既存市職員に丸投げでは改革は出来ないということでしょうか。
今回委員会の当日、私達の遭遇したハプニングが、端的に現在の市職員の市民サービス
と改革への基本姿勢を示していると思えます。
その日、市民へ傍聴を呼び掛けているこの会議に駆けつけた私たちは、動物園入り口で
入場を阻止されました。今日の委員会への案内が入り口の係員に連絡されていず、混乱し
た彼等がどこへどう連絡したらよいのかもわからないまま右往左往し、会議開始時刻から
30分近くも待たされてしまいました。会場へ案内できればよいだけのことですが、職員
内部の風通しの悪さ、そして少しでもマニュアルを外れる事態への対応の無能力には想像
以上のものがあります。硬直化した前例踏襲主義では、簡単なことでも、マニュアルに無
いことに直面すると思考停止してしまうのでしょう。
さて、冒頭の議題“天王寺動物園の今後の方向性”では、
「参加する市民」、
「市民が支え
る動物園を目指す」、
「私達の動物園と思ってもらい、大阪人の誇りとなる動物園を目指す」
など市民目線での改革の方向を示す言葉が並んでいますが、そもそもこれらの言葉に実体
を付与できるのは動物園現場の職員でしかありません。このような言葉をこの委員会の提
言としてこのまま採用しても、市職員に改革の意志が無ければただの言葉の羅列に過ぎな
くなってしまいます。
宮下議長から、動物園での接遇(来客サービス?)には従来から色々問題があったとの
紹介があり、まさに私たちが今日経験したことでもあると納得できました。動物園の職員
が来園者に、また来ていただきたいという気持ちで接するのは当たり前のはずですが、今
回私達の経験したのは、まったく逆の、来なくていいと思わせるサービスになっています。
さらに、動物園の業務には公務員には出来ないこと(売店、セキュリティなど)もある
と思うとの紹介もありました。之はある意味市民にとっては由々しき言葉ではありますが、
市職員の過去の実態を良く知る人の言葉であれば、この動物園改革に当って、軽々に否定・
非難すべき言葉ではないのかも知れません。
市民目線でものを考えない市職員が、市民の税から給与を受け市民サービスに従事して
いるとの自己認識をやり直さなければならないというのは苦しいことかもしれませんが、
市民としてはそのような意識改革をして貰らはなければならないのです。が、橋下市長の
言った「面従腹背でいいから・・」という言葉を、一部の職員はどうやら面と向かってで
なければ指示に従わなくて良いと受け取っているように思はれます。困ったことです。
少し回り道をしてしまいましたが、関市長の市政改革推進会議以来、改革、改革と唱え
ながら遅々として進まない改革に一体どれだけの時間が経過したことかと考えると、つく
づく大阪市改革の難しさを痛感します。
しかし、この動物園改革の委員会は、他によくある市職員のカクレミノ的審議会と違っ
て、当初より委員各位の真っ当で的をはずすことの無い市民目線での議論に期待していま
した。第3回の議事録等を読むと、率直な委員各位の議論から、天王寺動物園が真に魅力
ある近隣市民の憩いの場となり、外国人や遠来の客には大阪で必ず寄りたい場所になるよ
うな芽(ヒント)が市民の目にも伺えます。なんとかその芽を育て、実現させてもらいた
いと願って、洗濯市民からの声援とさせていただきます。
以
上