移動市長室の概要 - 柏崎市

移動市長室の概要
開
催
日
時
平成23年12月19日(月)10時00分∼11時40分
開
催
場
所
市民プラザ
団体(サークル)名
代 表 者 名 等
対話のテーマ
参
1
集
人
数
波のホール
柏崎刈羽地区更生保護女性会
・ 子供を安心して生み、育てられる環境づくりについて
・ 犯罪や非行のない社会を目指して
70人
開会
司会
加藤
愛子
様
おはようございます。本日は年の瀬のお忙しい中、ご出席をいただきありがとうご
ざいます。本日の懇談会は、“市民の皆さまの声がより広く生かされる市政を展開し
ます”という会田市長のマニフェストのひとつ、移動市長室という広聴制度で実現し
ました。
それでは、「第一回柏崎刈羽地区更生保護女性会会田市長を囲む懇談会」を開催し
ます。
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御歌斉唱
昭和34年9月に、当時の皇后様より更生保護関係者に賜った御歌を斉唱する。
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更生保護女性会綱領唱和
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会長挨拶
柏崎刈羽地区更生保護女性会会長
高橋
玲子
様
皆さん、おはようございます。
今日は大勢の方から集まってい
ただき、市長さんのお話をお聞
きする機会を得られ、本当に良
かったと思っています。
さて、更生保護女性会の活動
を知ってもらうために、今日は
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会のパンフレットを持ってきました。これは、今年の春、県の女性会がいろいろ知恵
を絞って作ったパンフレットで、組織や活動の内容などが一目で分かります。皆さん
からこれを読んでいただき、新しい会員を勧誘する際に配付するなど活用していただ
きたいと思っています。
今年当地区は、日本更生保護女性連盟から地域との連携・協働活動推進地区の指定
を受け、春以降、皆さんからあちらこちらに出掛けていただいたり、子どもやお年寄
りに渡すおもちゃを作っていただいたりと、一生懸命活動してまいりました。
今日は、市長さんから市のことについてお話を伺うのを楽しみにしていますが、市
長さんのお話の後には、皆さんから意見や質問などを活発に出していただきたいと思
っていますので、よろしくお願いします。
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保護司会会長挨拶
柏崎刈羽地区保護司会会長
藤巻
勝優
様
おはようございます。今日は市長さんをお迎えしての
懇談会ということで、市長さんにはお忙しい中お出でい
ただき、本当にありがとうございます。保護司会の仕事
は、保護観察のほか、犯罪予防の仕事が多く、毎年中学
校や高校を訪問し、犯罪予防の話をさせていただいてい
ます。また、保護観察する中で、対象者を社会復帰させ
るために、就労支援という仕事もさせていただいており、
各事業所を回ってお願いもしています。7月の社会を明
るくする運動では、更生保護女性会の皆さんからご協力
をいただき、大変喜んでいます。
今日は、活発に意見を出していただき、有意義な会になるよう希望しています。
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柏崎市政全般について
市長
会田
洋
皆さん、おはようございます。今日は、更生保護女性会の集まりに初めて寄せてい
ただきました。懇談会ということですが、初めに私から今の市政全般について、お話
しさせていただき、その後皆さんと意見交換をする時間をとらせていただきたいと思
っています。
(1)柏崎市を取り巻く情勢について
まず、柏崎市を取り巻く情勢を少しお話しいたします。全国的に人口減少時代に入
り、柏崎市も少子高齢化が進み、柏崎の65歳以上の人口割合は27.3%くらいで、
人口も減り、過疎化も進んでいます。これは、全国の地方都市共通の問題です。
そして皆さんご承知のように、今経済が非常に低迷しています。中越沖地震の翌年
にリーマンショックというアメリカに端を発した世界同時不況が起こり、なかなか回
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復しないという状況が続きました。去年の夏以降、ようやく上向いてきた感じだった
のですが、今年東日本大震災が起き、先行きがはっきりしない経済不況が続いていま
す。
リストラが進んだり、企業が海外に進出したりで、国内の雇用の場が少なくなって
きています。そのため、特に若い人の就職が思うようにいきません。有効求人倍率は、
柏崎では一番酷い時が0.3で、今は0.5くらいまで回復しましたが、それでも職
を求めている人2人に対して1人の求人しかありません。また、自分が思うような職
が、なかなかないという状況が続いています。
昔からの柏崎の課題ですが、若者の流出傾向がずっと続いています。若い人たちが
この柏崎に定着して、生活をし、働くことができる環境整備が必要です。若い人がい
なければ、子どもも増えませんので、大きな課題になっています。
中越沖地震から4年5ヶ月が経ちます。東日本大震災が起き、毎日マスコミで報道
されているとおりですが、なかなか復旧、復興が進んでいません。柏崎は、市民の皆
さんが頑張られ、そして全国からも多大な応援をいただき、本当に早いスピードで復
旧が進みました。まだ、いくつか課題は残っており、現在復興の途上であります。全
国から大勢の方が視察に来られますが、一様に復旧、復興が早いので驚かれます。
今は、何といっても、東日本大震災と福島の原子力発電所事故による影響がありま
す。これも後で詳しく申し上げますが、原子力発電所の安全性の確保の問題も柏崎市
にとっては大きな課題です。
いよいよ冬を迎えますが、去年、一昨年と2年続いての豪雪でした。若い時は何と
もなかった屋根の雪下ろしや家周りの雪処理が、高齢化に伴ってできなくなっている
世帯が増えています。そのため、今までの雪対策だけでは必ずしも十分とは言えない
状況です。一方で、市が除雪を委託している建設業も、この不況で大変厳しい状況に
なっており、人材を確保したり、除雪機械を維持していくことも難しくなっています。
そのため、今までの除雪体制を守っていくだけでも大変な状態になっています。つま
り、除雪をする側も市民の皆さんも、除雪力が落ちてきています。こういう状況を踏
まえて、市民の皆さんと事業者、行政がお互いに力を合わせて、冬の暮らしを守って
いくために、今冬からいろいろな取り組みをしていこうとしています。
こういう状況ではありますが、
市民の皆さんが安全で安心して
暮らせる柏崎にしていくことが、
何よりも大事なことだと思って
います。皆さんが活動されている
更生保護女性会の取り組みも、ま
さにその一環だと思っています。
皆さんの活動にも、深く敬意を表
させていただきます。
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(2)原子力発電所について
次に、今回の福島第一原子力発電所の事故を踏まえた原子力発電所の問題について
です。今回の事故では、大勢の方が避難を余儀なくされています。今までは、こうい
う事故は起こらないとされていましたが、今回地震と津波により現実に日本で起きて
しまいました。いざこういう状態になると、人間ではコントロールが効かないわけで
す。
柏崎市は、地域経済、雇用、市の財政の面でも、原子力発電所の影響を大きく受け
ており、このことももちろん無視することはできないのですが、しかしその前提には、
原子力発電所が安全であるということがあります。現在、いろんな緊急安全対策がと
られていますが、まずは事故の本当の意味での収束、それから原因究明、安全基準、
安全対策の見直しが必要です。今、国でもいろいろな対応をしていますし、事業者も
検討しているようですが、その辺を十分見極めて、皆さんが安心できるようにならな
ければならないと思っています。
原子力発電所は、一定以上の揺れがあると自動的に止まるようになっており、今回
の福島でも停止しました。その後、冷却をして安全が確保されなければならないので
すが、福島の場合は外部電源が喪失してしまい、冷却されなかったわけです。発電所
内の電気がなくなると、送電線を通して、外から電気をもってくるのですが、今回の
福島の場合は、その送電線の鉄塔が倒れて、外からの電気が遮断され電気がなくなっ
てしまいました。ただ、電気がなくなっても、ディーゼル発電機があるので、自家発
電で動くようになっています。しかし、福島では津波が来て、ディーゼル発電機も駄
目になったということです。福島の場合は、津波によるということは間違いないので
すが、最初に鉄塔が倒れて外部電源がなくなったということが、大きな問題だったと
私は思っています。とにかく、皆さんが安全で安心できるような対応策が必要ですの
で、今後対応していきたいと思います。
絶対安全ということがないということがはっきりしましたので、万一の場合に備え
て防災計画、避難計画を全面的に見直さなければいけません。今までは、そういう事
故は起こらない、起こっても外部には大きな影響は出ない、出ても十分に皆さんが避
難できるだけの時間的余裕があり、しかもその範囲は10km以上には及ばないと言
われ、その前提で防災計画が立てられています。この前提が崩れましたので、今全面
的な見直しをしているところです。どういう形で皆さんから安全に避難していただく
かということが、これからの大きな問題であると思っています。
(3)産業振興について
非常に景気が低迷していますが、市としては、安い金利でお金が借りられる地域産
業活性化資金を、大勢の方から使っていただくということで金融支援を行ってまいり
ました。融資を受ける際には、信用保証料という一定の保証額を払っていただくので
すが、その信用保証料を市が全額補給をするという形で、必要な額を措置してまいり
ました。これは県内でもトップクラスの支援策です。
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また、住宅リフォーム事業を行いました。住宅を改修する場合に、その費用の5分
の1、20万円までを市が補助するという制度で、大変な人気でした。今年度は2回
実施したのですが、まだまだ必要な方がいらっしゃいます。補助額は1件20万円で
すが、全体の事業費はその5倍ですから、大変大きな経済波及効果があります。そう
いうことも行いながら、地域経済の下支えに努めてきています。
柏崎市は、機械金属産業を中心にしたものづくりが基幹産業のまちです。このもの
づくりの人材育成のために、マイスターカレッジを開講し、製造業の若い技術者に対
して1年間いろいろな技術を伝承しています。その他、新しい技術や製品を開発する
場合に補助をしたりするなど、いろんな取り組みを行っています。
また、柏崎フロンティアパークという工場団地があります。ここに東芝の新型二次
電池の工場が進出しました。これは、リチウムイオン電池という電気自動車に載せる
バッテリーの量産工場です。この工場が生産を開始して、今後どんどん業績が伸びて
いくだろうと非常に大きな期待を寄せています。東芝の次に進出したのが、アール・
ケー・イーというリケンの100%出資の子会社です。このアール・ケー・イーが、
木質ペレットの工場を造って、すでに操業を始めています。それから、3つ目が、ま
だできてはいませんが、市内の飯塚鉄工所の新型真空ポンプの工場です。人工心臓な
ど、医療の精密部品として使われるもので、大変高い技術を持った飯塚鉄工所の工場
です。引き続き、新しい企業が立地できるよう頑張り、働く場を増やしていきたいと
思っています。
(4)働く場の確保について
若い人の就職が、大変厳しくなっており、特に、大学卒、高校卒の新卒者の就職が
厳しい状況です。そこで、市としては、市内の高校を卒業した生徒を採用していただ
ける企業に対して、助成金を出すことにしました。高卒生徒の就職を応援しようとい
うことで、昨年度から始め、昨年は27社で53人を採用していただきました。今年
も引き続き助成を行い、少しでも雇用が増えればと思っています。
また、何とか働く場、働く人を増やせないかと、役所内に雇用創出ワーキングチー
ムを作り、いろいろ検討させています。例えば、医者不足が叫ばれていますが、看護
師はもっと足りません。調べてみますと、どういうわけか市内出身の看護師の数が非
常に少ないのです。市内総合病院でも、柏崎出身者が比較的少ないものですから、言
ってみれば他から応援に来てもらっているような状態です。しかし、他市町村出身者
は、何年か経つと自分の出身地へと帰りたがりますので、どうしても柏崎には看護師
が足りないということになります。そこで、看護師としてIターン、Uターンしてく
れる人に対して、助成金を出し、一人でも多くの人材を確保しようとしています。医
者についても、柏崎に就職するという条件付きで奨学金を出すなど、いろんな手立て
を使って、人材の確保に努めています。
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(5)医療について
全国的に、特に新潟県は医者が足りません。医者は、大都市の大きな病院で、しか
も待遇が良い所に行きたがります。看護師も同じで、地元から医者や看護師になる人
を増やさないと根本的な問題の解決にはならないと思います。
医者が足りないがため
に、病院で長い時間待た
されて、診察はあっとい
う間に終わってしまう、
また応対も横柄だという
病院の悪口を私も聞きま
す。柏崎市民の方は、長
岡赤十字病院を頼りにし
ている方が多いのですが、長岡赤十字病院から来られた刈羽総合病院の藤原院長先生
は、長岡赤十字病院と刈羽郡総合病院とでは遜色はないとおっしゃっています。医療
には一次医療、二次医療、三次医療がありますが、検査や入院・手術が必要な二次医
療までに関しては、柏崎の方が駄目だということは全くないそうです。柏崎では診て
もらえず長岡赤十字病院に送られることもありますが、それは高度な医療機器が必要
な三次医療を、長岡の病院が受け持つ体制になっているからです。
また、新潟病院は、昔は結核の専門病院でしたので、特に年配の方には誤解がある
かもしれませんが、今は内科、外科、小児科もあり、一通り揃っていますので、ぜひ
ご利用いただきたいと思います。今度、新潟病院では、病児保育ムーミンハウスを開
設し、親が面倒を見られない病気の子どもを預かるサービスを始めました。病後児保
育は、刈羽郡総合病院で行っています。
刈羽郡総合病院内には、休日夜間急患センターがあり、市が相当のお金を出して、
運営をしています。この休日夜間急患センターでは、平日の夜間や休日に、急に具合
が悪くなった際に診てもらえるのですが、開業医が交代で診察に当たっています。こ
の取り組みは、県内でも初めてで、全国的にも先進的な取り組みです。特に総合病院
の医者や看護師が足りないので、みんなで地域の医療を支えていこうということで始
めたものです。
市では、特に輪番制の救急病院である刈羽郡総合病院、柏崎中央病院、新潟病院の
医療機器を充実させるため、いろいろ支援をしています。今年は、刈羽郡総合病院が
磁気共鳴断層撮影装置(MRI)を設置するのに支援をします。すでに2年前になり
ますが、刈羽郡総合病院にはリニアックという最新鋭のがん治療の機械が入りました。
これには、市が2年に分けて8,000万円ほどを補助しています。特に救急指定病
院の医療機器を充実させることは、もちろん市民のためでもありますが、医者から病
院に来てもらうためでもあります。いろんな設備、治療機械が揃っているかいないか
も、医者が病院を選ぶ判断材料になります。できるだけ良い医者に来てもらうには、
設備も良くしておかなければいけません。
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(6)介護について
現在、特別養護老人ホームへの入所待ちの方が、960人位いて、大きな問題にな
っています。今、来年度からの介護保険事業計画を作っているところで、いろんな施
設や介護サービスの計画を立てていますが、お金も掛かり、人も必要ですから施設を
どんどん造っていくわけにもいきません。特別養護老人ホームをさらに整備していく
ことは必要だと考えていますが、とても全部に対応できませんので、在宅介護を応援
する機能を充実していこうと考えており、小規模多機能施設を増やしていきたいと思
っています。これは、通いを中心にして、訪問や泊まりを組み合わせたサービスを複
合的に行う施設のことです。今市内には5箇所ありますが、今年新たに2箇所開設す
ることにしています。
(7)子育て支援について
いろんな見方があると思いますが、子育て支援については、他市に比べ充実してい
ると思っています。元気館の子育て支援センターや教育センター、そして各保育園に
併設されている子育て支援室では、気軽に子育てについての不安を相談できる体制を
整えていますので、何かあればご利用いただきたいと思います。相談内容によっては、
助産師や保健師と連携をとり、家庭訪問をしたりしています。いろんなサービスを実
施し、子どもを産み育てやすい環境づくりに努めていますので、有効にご利用いただ
きたいと思っています。
(8)第四次総合計画後期基本計画について
市の計画の一番上位にある第四次総合計画は、10ヵ年の計画ですが、23年度が
前期5ヵ年計画の最終年度になっています。来年度から5ヵ年の後期基本計画が始ま
ります。このたび、後期基本計画がまとまったところですが、総合計画ですので、こ
れからの5年間で市が行ういろんな施策について細かく書いてあります。
大きい柱は5つで、1つ目は、
「安全で安心して暮らせるまちづくり」、2つ目は「地
域特性や資源を活かした産業の活性化」、3つ目が「子どもや若者が輝くまちづくり」
です。特に、若い人が希望を持って定着できるまちにしていきたいと思っています。
4つ目が「地域社会を支える人材の育成」、5つ目が「豊かな環境と魅力あふれるま
ちづくり」です。これからの柏崎のまちづくりの目標になるとご理解いただきたいと
思います。
(9)最後に
原子力発電所が一度大きな事故を起こすと、故郷を失うことになりかねず、地域社
会も崩壊してしまいます。したがって、これから一番大事なことは、この柏崎が持続
可能なまちとして発展をしていくことだと思っています。そのためにはどうあるべき
かを考えていかなければいけません。今後、市民の皆さんにはいろいろ議論をしても
らわなければなりませんが、原子力発電所の安全確保がまずは第一であります。
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今、地域の経済、雇用、市の財政もそうですが、原子力発電所に大きなウエイトが
ありますので、発電所をただちに止めるということは、職を失ったり、地域の経済が
おかしくなったりという問題が出てきかねません。当面はこの安全を確保しながら、
地域の産業や雇用を守っていかなければならないと思っています。しかし、将来的に
は、原子力発電所に大きく依存しなくて済むよう、柏崎の経済産業構造を作り上げて
いく必要があります。再生可能エネルギーなどいろいろ言われていますが、原子力発
電所に代わる別の産業に切り替えていく必要があるのではないかと思っています。
そして、私は、景観まちづくりにも取り組んでいきたいと思っています。柏崎の自
然を含めたまち並みやまち
の佇まいを大切にしながら、
景観の整った潤いのある美
しいまちにしていきたいと
思います。柏崎に住んでみ
たい、訪れてみたいと思っ
てもらえるまちづくりを目
指します。
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意見交換
(1)柏崎刈羽地区更生保護女性会について
【参加者】
私は、昭和43年に2代目会長のお誘いで、入会しました。活動内容も分からない
まま、入会したのですが、この会は、保護司さんと連携をとりながら、犯罪予防、更
生のお手伝いをする会でした。その当時は、旅費を半額自己負担して頑張りました。
諸先輩のご指導のもとに今日があり、基本はこの会に賜った御歌と綱領にあります。
地道な活動を続けていきたいと思います。
【司会】
ずっと昔からの会員さんのお話で、本当に頭が下がる思いがしました。市長さんか
らもご理解いただければと思います。
(2)物産コーナーの設置について
【参加者】
来年夏に文化会館が完成すると伺い、
今から楽しみにしています。
更生保護女性会では、県内他市町村へ
行く機会が多くあるのですが、その際、
それぞれの市町村の物産や名品が販売
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され、買いたいものがたくさんあり、本当に楽しみにしています。
柏崎でも、文化会館の中や外に、市の名産や物産を展示するコーナーを設ける計画
があるのでしょうか。新しい文化会館には、県内外から大勢のお客様がお出でになる
と思いますので、そういう方たちに柏崎の素晴らしい名品を紹介できれば、柏崎のピ
ーアールにもつながると思います。
○回答
【市長】
今のお話は、第四次総合計画後期基本計画の中でも謳っています。物産館を造れな
いかという声が多くありますので、今後検討していくことにしています。
文化会館アルフォーレは、大震災で工事の進捗が心配でしたが、順調に進んでおり、
建物は来年3月には完成します。ただ、建物内のいろんな設備はこれからですが、7
月にはオープンしたいと思っています。市民の皆さんからお使いいただけるようにな
るのは、8月1日くらいからではないかと思います。これまでの柏崎にはない建物で
すので、柏崎だけではなく、市外、県外からいろんな方に来ていただきたいと思って
います。もちろん芸術文化活動の拠点となる建物ですが、それだけではなく、市民の
皆さんからぶらりと立ち寄っていただき、くつろいで、集って、楽しんでいただける
ような集いや憩いの場としていきたいと考えています。
文化会館では、物産コーナーができるという計画に今はなっていませんが、今後活
用の仕方の中でいろいろ考えていきたいと思います。また、文化会館とは別に物産館
をどうするかは、これから検討していきたいと思います。
(3)ポリオワクチンについて
【参加者】
テレビでポリオワクチンが話題になっています。今、柏崎市では生ワクチンがほと
んど無料で接種されていると思うのですが、弊害がゼロの不活性ワクチンが取り上げ
られています。この不活性ワクチンは、まだ国で認可されていませんが、医師が独自
に海外から取り寄せ、希望者に高額な費用で接種されているようです。また、神奈川
県では、この不活性ワクチンを導入し、1回6千円で3回に分けて注射をしているそ
うです。
柏崎では、まだ不活性ワクチンを受けられるところがなく、東京などへ行っても高
額なため、一般の人はなかなか不活性ワクチンを受けることができません。
市長さんにお願いですが、子どもの生まれる数が少ないだけに、ぜひ市としても不
活性ワクチンの導入を考えていただきたいと思います。厚生労働省では、来年の秋ま
でには導入するなどと言っていますが、まだ決定もされていません。若いお母さんた
ちは、大変心配しています。早急に検討をお願いいたします。
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○回答
【市長】
予防接種は、国の制度の中で実施しており、費
用だけではなく、副作用が出た場合の補償など、
制度上でいろいろとカバーしておかなければな
りません。したがって、国が認可をし、制度とし
てきちんと実施することが必要だと思っていま
す。市としても、国に対し、働き掛けをすること
が大事ですので、市の担当職員にもよく伝え、検
討するように言いたいと思います。
また、市だけの問題ではなく、実施には医療機関や医師会の協力が必要です。関係
者が共通の認識を持つ必要がありますので、今の話を踏まえて、いろんな方面に声を
掛けてみたいと思います。
(4)市のバスの提供について
【参加者】
以前、新潟市西蒲区に住んで、活動していた際は、研修視察には市の担当課が当た
り前のように車を用意してくれていました。しかし、柏崎に来てからは、そうした市
からの支援はありません。せめて、地区の大会や長岡にある少年院の慰問視察の際に
は、市のバスを提供
していただけるよ
うお願いします。ま
なびすとの研修視
察では、バスをお借
りしたこともあり
ますので、ぜひお願
いします。
○回答
【市長】
今、市が借りているバスは2台あります。市が主催・共催の業務や行事ですと、問
題なくお使いいただけるのですが、それ以外ではお貸ししていません。いろんな団体
がありますので、間口を広くというふうには今はなっていません。担当課によく検討
させます。
(5)広報かしわざきへの掲載について
【参加者】
更生保護女性会のことを広く市民の皆さんに知っていただくために、また新しい会
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員を増やすために、私たちの活動を広報かしわざきに掲載していただきたいと思いま
す。
○回答
【市長】
7月が社会を明るくする運動月間ですので、そういう機会に会の紹介や活動を掲載
させていただければと思いますが、いかがでしょうか。今年も6月20日号に月間の
特集記事を組みましたので、来年の6月ということで考えてはどうかと思っています。
またご相談させていただきます。
(6)高柳の放課後子ども教室について
【参加者】
高柳では、放課後子ども教室を週3回実施しています。児童クラブは、市から職員
が派遣され、人件費も市が出しているらしいですが、放課後子ども教室は、自分たち
で面倒を見てくれる人を探さ
なければいけません。お金も
なく、昨年は12月以降実施
していないと聞いています。
児童クラブは、対象の児童数
が少ないから無理だと言われ
ていますが、どうにかならな
いでしょうか。
○回答
【市長】
放課後に子どもたちを預かるサービスには、文部科学省管轄の放課後子ども教室と
厚生労働省管轄の児童クラブがあります。児童クラブは、国の基準では、10人以上
で、1年生から3年生という制限があります。また、市が非常勤職員を雇用して面倒
を見てもらっています。国からの補助を受け、16箇所の児童クラブを運営していま
す。
課題が2つあり、1つは児童クラブがない10人未満の地域の子どもたちの面倒を
どうするかということです。もう1つは、4年生以上の子どもの面倒をどうするかと
いうことです。
とりあえず未設置の北条と中通で、希望者は少ないけれども対応するにはどうした
らよいか検討しているところです。4年生以上については、実は1年生と4年生では
かなり体力差があり、一緒に遊ばせておくには危険を伴うようです。
放課後子ども教室は、高柳など市内4箇所で行っています。3年生までという制約
はなく、週何日か、地域の方にお願いして世話をしていただいています。
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高柳については、前から児童クラブができないかというお話も伺っていましたが、
今は放課後子ども教室で対応できていると思っていました。
2つの課題は、何とかしていかなければいけないと思っていますので、高柳のこと
についても、今後相談をさせていただきたいと思います。
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閉会
柏崎刈羽地区更生保護女性会副会長
亀尾
ミヨキ
様
市長さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。市政のことをお話しいただ
き、よい勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
今日は、これで閉会にさせていただきます。
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