百 周 年 記 念 事 業 ( 市 民 公 開 講 座 ) 旭川市 担当大学:旭川医科大学 会場:大雪クリスタルホール 参加者数:194 名 テーマ:知って治そう、身近な泌尿器科疾患 「知って治そう、身近な泌尿器科疾患」というテーマで開催された旭川での市民 公開講座には、194 名の市民が参加しました。全国的に有名な旭山動物園前園 長の小菅正夫先生の「動物の育児」に関する講演で始まり、後半は泌尿器科に 2 関するお話と前立腺癌、前立腺肥大症・過活動膀胱、尿路結石、腎移植につい 百周年記念事業︵市民公開講座︶ ての医療講演が行われました。休憩をはさみ 2 時間 50 分の長丁場でしたが、 多くの方が最後まで傾聴していました。終了後のアンケート結果(回収率 63%) では、受講した理由として「泌尿器科に関する講演に興味があった」という回 答が 71% と最多で、泌尿器科を受診している方が 45% でした。わかりやすい 講演で大変参考になったという意見が多く、市民からの声援を今後の診療の励 みとしたいと思います。 札幌市 担当大学:北海道大学 会場:北海道大学 クラーク会館 参加者数 350 名 テーマ:社会の高度化・高齢化にむけて―Love Aging― 札幌での市民公開講座には約 350 人の市民の参加がありました。開演 1 時間前 より参加者の来場が始まり、開始時には会場の約 8 割が埋まる盛況でした。田 中博先生(北海道大学腎泌尿器科講師)による「女性に多い膀胱のトラブル」 、 松本成史先生(旭川医科大学腎泌尿器科講師)による「お父さん、おしっこの 勢い悪くないですか?」、舛森直哉(札幌医科大学泌尿器科准教授)による「増 えている泌尿器がん―腎がん、膀胱がん、前立腺がんのお話し」の各講演が各々 20 分程度行われました。続いて、白 博樹先生(北海道大学放射線医学分野教 授)による特別講演『放射線の功罪と最先端陽子線治療への期待』が行われ、 放射線治療の有用性と放射線被曝の問題点、さらに来年度から北海道大学病院 に導入される陽子線治療の効果についてご講演いただきました。 青森市 担当大学:弘前大学 会場:青森市文化観光交流施設 ワ・ラッセ 参加者数 202 名 テーマ:健やかなシニアライフのために 第 1 部は「私と泌尿器科・主治医との対談」という企画で、弘前大学で生体腎 移植をお受けになった中村邦宏氏(浅虫温泉南部屋前社長)ご夫妻と、前立腺 全摘除術をお受けになった加福善貞氏(青森銀行会長)が主治医との対話形式 で体験談を語りました。第 2 部は「青森県民の健康長寿を目指して」という テーマで中路重之氏(弘前大学医学研究科長、社会医学講座教授)が健康講話 を行いました。第 3 部は山本博氏(アテネオリンピック銀メダリスト)が「中 年の星!健康法−50 代のオリンピック挑戦への道」というテーマで中高年が質 の高い健康な生活をおくるための秘訣を巧みな話術で披露しました。 会場から多くの質問があり、盛況のうちに終了しました。 仙台市 担当大学:東北大学 会場:東北大学百周年記念会館 川内萩ホール 参加者数 600 名 テーマ:おしっこの病気と高齢化社会 仙台市の日本泌尿器科学会創立百周年記念市民公開講座は、東北大学百周年記 念会館川内萩ホールにおいて 600 名の参加者を集め開催されました。冒頭、東 北大学荒井教授から泌尿器科の歴史について解説が行われた後、 第一部として、 3 名の泌尿器科医により、 「トイレのこと、気にしない生活へ」 、 「女性の尿もれ 治療最前線」、「お父さんを守りたい∼前立腺癌について」と題する泌尿器科疾 患の解説が行われました。第二部として、三遊亭小遊三師匠により、 「笑う門に 荒井教授と質疑応答が行われ、ご自身と泌尿器科との関わりについても披露さ れました。聴衆からは、 「泌尿器科について改めて知ることができた」など好意 的な声が寄せられました。 秋田市 担当大学:秋田大学 会場:秋田拠点センター AL ☆ VE2F『多目的ホール』 参加者数:約 290 名 テーマ:元気のでるシニアライフのために∼泌尿器科の病気を知る∼ 秋田県での『創立百周年記念 市民公開講座』は秋田市の秋田拠点センター・ アルヴェにて、『元気のでるシニアライフのために∼泌尿器科の病気を知る∼』 というテーマで開催されました。秋田県内の市民公開講座としては非常に多く の計 290 名を超える参加者で会場は満員となりました。特別講演には、プロ野 球名球会所属、秋田県出身の山田久志氏をお迎えして、『元気のでる私の健康 法』とのタイトルで、その秘訣を語っていただきました。多くの笑いを誘いな がらの大変元気づけられる内容でした。秋田大学の土谷順彦准教授からは、 『泌 尿器科の病気ってなに?』とのテーマで広く泌尿器科の病気を理解していただ きました。後半は山田久志氏との対談形式で健康で元気のでるシニアライフの 秘訣やノウハウを泌尿器疾患の話題も交えて活発に議論することができ、会場からは満場の笑いと拍手が得られました。秋 田県の中高年の方々には大いに元気のでる役に立つ市民公開講座になったと信じています。 前橋市 担当大学:群馬大学 会場:前橋市民文化会館小ホール 参加者数:239 名 テーマ:知って安心!おしっこの病気∼尿失禁から前立腺がんまで 上毛新聞健康通信くらぶ編集長の御山まゆみさんのコーディネートで市民公 開講座を進めました。第一部では猿木クリニック院長猿木和久先生より女性の 尿失禁に関し、尿失禁の種類をそれぞれに対する薬物治療や腹圧性尿失禁に対 する手術療法の紹介があり、最後は会場の参加者とともに骨盤低筋体操をして 終了しました。次に群馬大学准教授伊藤一人先生より男性の前立腺肥大症・前 立腺癌に対する疫学・診断から最新の治療にいたるまでわかりやすく解説があ りました。特に、PSA 検診の重要性について詳細かつ明解な説明により、参加 者の高い関心を引き出しました。第二部はあらかじめ募集した質問事項に対し て群馬大学の鈴木が回答するセミナーの時間としました。この公開講座を通し て、頻尿や尿失禁に対する一般の方の関心・悩みが多いことをあらためて実感するとともに、泌尿器科への受診機会を促す 方策をこれまで以上に進めていくことが必要であると思われました。 3 百周年記念事業︵市民公開講座︶ は福来たる」と題する笑いに包まれた一時間の講演が行われました。講演後、 千葉市 担当大学:千葉大学 会場:三井ガーデンホテル千葉 参加者数:82 名 テーマ:健康チェックですこやかライフ∼家族で知ろう泌尿器科∼ 当日は桜が満開となり花見日和となりましたが、高齢の男性を中心に多くの市 民の方にご参加いただきました。まず、100 周年記念特別企画について紹介し た後、当日配布の「泌尿器科とわたし」受賞作品集や「泌尿器科に関する市民 意識」についてのインターネット調査について説明しました。続いて、男性の 排尿について前立腺肥大症を中心に鈴木啓悦教授、過活動膀胱や尿失禁などを 4 中心に女性の排尿障害について山西友典教授、泌尿器科がんの早期診断につい 百周年記念事業︵市民公開講座︶ て植田 健部長からそれぞれわかりやすく解説いただきました。最後の質問 コーナーでは、個人的と思われる質問もありましたが、一般的な内容に置き換 えて講師の先生方に回答していただきましたので、本人のみでなく他の参加者 にも参考になったと思います。 東京都 担当大学:東京大学 会場:東京大学 安田講堂 参加者数:約 800 名 テーマ:泌尿器科とあなた 日本晴れの下、桜花満開の日曜日、多数の参加者で安田講堂がほぼ満員となり ました。まず、本間之夫より、日本泌尿器科学会の 100 年の歴史の解説を行い ました。次いで、本間之夫の司会で、北村唯一、頴川晋、大家基嗣が、頻尿・ 血尿・前立腺の病気の解説と健康法を解説しました。結局は問題があれば泌尿 器科受診が勧められることに落ち着きました。後半は、立花隆氏(ジャーナリ スト)が自らの膀胱ガン闘病記を講演されました。最後は、立花隆氏と檀ふみ 氏(女優)を交えて本間之夫との鼎談「泌尿器科とあなた」を行いました。和 気あいあいの中、懸賞募集の入選作や市民意識調査の結果も話題に加え市民の 方々に泌尿器科診療の実態をより良く理解してもらえました。 東京多摩地区 担当大学:多摩泌尿器科医会 会場:三鷹産業会館(三鷹産業プラザ) 参加者数:142 名 テーマ:もしかして泌尿器科? 花見日和で近くの井の頭公園は大混雑、お陰で道路も大渋滞という中、申し込み以上の参加 日本泌尿器科学会 100周年記念市民公開講座 者で会場の三鷹産業プラザは満員になりました。参加者は三鷹・府中・調布を中心とした 145 もしかして泌尿器科 ? 平成24年4月8日(日曜日) 午後2時∼午後4時 名、平均年齢 73 歳、60% は女性で、女性パワーを感じる会場でした。朝岡博(阿伎留医療 日 時 場 所 三鷹産業プラザ 7階 センター)長瀬泰(多摩総合医療センター)の司会で、東原英二(杏林大)より泌尿器科の 参加費 無料 簡単な歴史と現状を説明しました。次いで、奴田原紀久雄(杏林大) 、松本哲夫(東京医大八 王子)、長倉和彦(陽和会病院)、古田希(慈恵医大第三病院)が泌尿器全般、血尿、頻尿、 腰痛について解説しました。ついで「質問コーナー」で予め寄せられていた質問に回答しま した。最後に東原の閉会挨拶で終了しました。 プログラム 総合司会 開会挨拶 阿伎留医療センター 泌尿器科 科長 朝岡 博 先生 多摩総合医療センター 泌尿器科 医長 長瀬 泰 先生 杏林大学医学部 泌尿器科 教授 東原 英二 先生 基調講演 『泌尿器科を知っていますか?』 講 演1 『血尿になったら』 講 演 2 『頻尿で困っていませんか? 』 杏林大学医学部 泌尿器科 教授 奴田原 紀久雄 先生 東京医科大学八王子医療センター 泌尿器科 教授 松本 哲夫 先生 武蔵野陽和会病院 院長 講 演 3 長倉 和彦 先生 『背部痛・腰痛はもしかしたら』 東京慈恵会医科大学附属第三病院 泌尿器科 准教授 お問い合せ先 電車をご利用の場合 ・JR中央線・総武線 三鷹駅南口より徒歩約7分 中央通り3つ目 (三鷹産業プラザ東)の信号を右折 三井住友銀行 至新宿 三鷹駅 玉川 上水 みずほ銀行 三鷹支店 駅前郵便局 厚生会病院 セブンイレブン 三鷹通り 中央通り さくら通り駐車場 一富士 商工会館 法専寺バス停 ファミリーマート 三鷹産業プラザ 三鷹産業プラザ東交差点 丸正 タウンプラザ り 井の頭病院 三鷹駅前コミュニティ・ センター/駅前図書館 ら通 さく せんのでご注意ください) ・京王線調布駅・仙川駅より (どちらも三鷹駅行き) 古田 希 先生 JR中央線 赤鳥居通り バスをご利用の場合 ・バス停法専寺前下車 徒歩1分 ・JR三鷹駅より (バス停1つ目 3番∼7番・一部の路線は法専寺前を通過しま 禅林寺通り アステラス製株式会社 武蔵野第一営業所 TEL:0422-39-7971 FAX:0422-32-5582 共催:日本泌尿器科学会、多摩泌尿器科医会 後援:東京都、あきる野市、小平市、狛江市、調布市、西東京市、八王子市、府中市、三鷹市、武蔵野市(申請中)、アステラス製薬株式会社 横浜市 担当大学:横浜市立大学 会場:はまぎんホール ヴィアマーレ 参加者数:250 名 テーマ:明日のいのちと日本を守る∼健康と教養の講座∼ 藤嶋 昭氏(東京理科大学学長、東京大学特別栄誉教授)は「 “感動する心”と 科学の進歩」として、光触媒の発見がどう現在に繋がっているのかや、科学す る基礎の大切さをやさしく話されました。宮脇 昭氏(横浜国立大学名誉教授、 国際生態学センター研究所所長)は「“木を植えよ!”いのちと本物の森」とし て、土地本来の木を用いる植林による日本の再生の話が力強くなされました。 主催者の窪田吉信(横浜市立大学)は「前立腺と腎臓のお話」として、いのち 科のアピールを行いました。 金沢市 担当大学:金沢大学、福井大学、金沢医科大学、富山大学 会場:金沢駅前もてなしドーム地下広場 参加者数:約 300 名 テーマ:みんなで知ろう腎臓の病気 泌尿器科の病気 4 月 8 日 10 時から 16 時まで金沢駅前もてなしドーム地下広場で 100 周年イ ベントを行いました。内容は泌尿器および腎臓の病気の講演、日本泌尿器科学 会の歴史や主な疾患についての展示、専門医による無料相談コーナーの 3 つ で、北陸 4 大学の泌尿器科医総動員で行いました。また、臓器移植コーディ ネーターの協力を得て、臓器提供啓発キャンペーンも行いました。会場は人通 りの多い金沢駅前の地下広場でしたので、通りがかりの方を含めるとかなり多 くの皆さんに泌尿器科をアピール出来たと思います。また、この模様は金沢ケー ブルテレビで 1 時間半生放送され、レポーターから様々な質問がありましたの で、視聴者は泌尿器科についてご理解を深めていただいたと思います。さらに、 このイベントはテレビニュースや新聞でも取り上げられ、かなりの反響があったと思われます。 甲府市 担当大学:山梨大学 会場:山梨県立文学館 参加者数:308 名 テーマ:泌尿器科 100 年の歩み「前立腺肥大症と前立腺癌」 「腎不全と腎移植」 「ここまで変わった泌尿器科の治療」 日時:平成 24 年 4 月 8 日(日)午後 2 時―4 時 会場:甲府市山梨県立文学館 司会:武田正之(山梨大学大学院医学工学総合研究部泌尿器科学 教授) 内容:Ⅰ. 「前立腺癌の県内状況」神家満 学(山梨大学大学院医学工学総合研 究部泌尿器科学 助教) Ⅱ.「男性・女性の排尿障害」山口 脩(日本 大学工学部医療工学講座排尿障害研究部門 教授、福島県立医科大学泌 尿器科学講座 名誉教授 Ⅲ.相川 厚(東邦大学医学部腎臓学教室 教 授) 参加定員:300 名 以上の内容で公開講座を行い、定員をオーバーする 308 名が参加されました。各講演の後は、活発な質疑が行われました。 5 百周年記念事業︵市民公開講座︶ と QOL を守る泌尿器科学について排尿障害や前立腺がんを中心に話し、泌尿器 松本市 担当大学:信州大学 会場:信州大学医学部附属病院 参加者数:123 名 テーマ:学ぼう・知ろう―泌尿器科が治す疾患― 日本泌尿器科学会創立 100 周年と信州大学医学部泌尿器科学講座開講 50 周年 を記念した市民公開講座を信州大学医学部付属病院外来棟 4 階会議室を会場と して、松本ケーブルテレビの千原さんを司会者に迎え、開催しました。学ぼう・ 知ろう―泌尿器科の疾患―と題して、子供の泌尿器科の病気、血尿を起こす泌 尿器科の病気、前立腺の病気を信州大学医学部泌尿器科の教室員である市野、 6 横山、小川が解説しました。123 名の参加者があり、参加者から活発な質問も 百周年記念事業︵市民公開講座︶ あり(写真)、演者と聴講者間とに双方向の雰囲気が醸し出され、泌尿器科に関 する理解を深めていただくことができたと感じています。後日、松本ケーブル テレビで放映もされる予定です。 静岡市 担当大学:浜松医科大学 会場:グランシップ 11 階会議ホール風 参加者数:250 名 テーマ:高齢化社会と泌尿器科の病気 台風と見紛うほどの低気圧が去り、桜も満開の 4 月 8 日に静岡市のグランシッ プにて日本泌尿器科学会と静岡県泌尿器科医会による市民公開講座が開かれま した。同日静岡祭りがあったにも関わらず 250 名の参加者にて時間通りに開始 できました。アナウンサーの高須沙子さんと大園誠一郎教授の対談のあと、前 立腺肥大症・過活動膀胱・男性更年期障害・尿路結石症・尿路感染症・腎癌・ 膀胱癌・前立腺癌の 8 種類の病気につき講演が行われました。途中笑いもおき ながら、熱心にメモを取り聴講する市民の皆様が印象的でした。長時間の講演 にも関わらず席を立つ人もいないまま、いくつかの質疑応答の後、盛況の内に つつがなく終える事が出来ました。 名古屋 担当大学:名古屋大学、名古屋市立大学、藤田保健衛生大学、愛知医科大学 会場:東海テレビ・テレピアホール 参加者数:500 名 テーマ:健康長寿社会を担う泌尿器科の今と未来 約 500 名の参加者があり、名古屋支部長の後藤百万教授の挨拶に続き、名古屋 市立大学、愛知医科大学、藤田保健衛生大学、名古屋大学の泌尿器科 4 教授 が、泌尿器科最新の話題について講演しました。郡健二郎教授(最先端医療と 泌尿器科)は、泌尿器科での先端治療の紹介とトランスレーショナルリサーチ について、住友誠教授(がん治療と泌尿器科)は、前立腺癌、膀胱癌、腎癌に おける診断と最新治療および泌尿器科癌に対する患者さんの心構えについて、 星長清隆教授(腎不全医療と泌尿器科)は、腎不全治療と本邦における腎移植 の現状について、後藤百万教授(超高齢化社会と泌尿器科)は、高齢者におけ る排尿障害、特に超高齢化社会を迎えての泌尿器科医、泌尿器科関連学会の役 割について講演しました。参加者の大多数は 60 歳以上の年齢層であったが、 泌尿器科 4 教授がそれぞれの分野・側面から分かりやすく講演を行い、好評でした。 京都市 担当大学:京都府立医科大学、京都大学、滋賀医科大学 会場:シルクホール 参加者数:300 名 テーマ:泌尿器科を知っていますか? 元 KBS アナウンサー飛鳥井雅和氏の司会のもと、「泌尿器科を知っていますか?」という テーマで総論、各論、質問コーナーの 3 つのセクションで行われました。総論は「泌尿器 科を知っていますか?」三木恒治(京都府立医科大教授) 、 「泌尿器科の病気を知っていま すか?」岡田裕作(滋賀医科大教授)、「泌尿器科の手術を知っていますか?」小川修(京 都大教授)、各論は「泌尿器癌と感染症」鴨井和実(京都府立医科大学講師) 、 「排尿障害、 前立腺肥大症、尿路結石症」吉村耕治(京都大学准教授) 、 「女性および小児泌尿器科、男 ました。質問コーナーでは多くの質問の中から各演者が一問ずつ代表的な質問に回答しま した。 大阪市 担当大学:大阪大学、大阪市立大学、近畿大学、関西医科大学、大阪医科大学 会場:大阪朝日生命ホール 参加者数:340 名 テーマ:第 1 部:泌尿器とは 第 2 部:排尿異常、腎癌、前立腺癌 朝日新聞関西版に広告掲載したところ、350 名の定員に対して、800 名近い応 募がありました。関心の高さを実感するとともに、残念ながら多くの方にお断 りの連絡を入れざるを得ない状況となりました。野々村祝夫の開会の挨拶後、 第 1 部は「泌尿器科とは」と題して、泌尿器科概論(東 治人) 、手術療法(松 田公志)、薬物療法(植村天受)にわけて講演を進めました。第 2 部は、 「排尿 障害」(前立腺肥大症(辻村 晃)、尿失禁(川嶋秀紀) ) 、 「腎癌」 (木下秀文、 吉村一宏)、 「前立腺癌」 (右梅貴信、西村和郎)について、それぞれ講演がなさ れました。総合討論は、司会を担当頂いた近藤光史さんの名調子もあり、笑い に満ちた活気ある内容となりました。参加者の多くは中高年者でありましたが、 当日は事故・怪我など会場内におけるトラブルもなく、仲谷達也の閉会の挨拶を経て無事終了しました(敬称、略) 。 神戸市 担当大学:神戸大学、兵庫医科大学 会場:神戸大学医学部会館 シスメックスホール 参加者数:250 名 テーマ:語ろう!知ろう!みんなの泌尿器科 当日の神戸は晴天に恵まれ、多数の市民の参加を得て市民公開講座は開催され ました。まず、神戸大学藤澤正人教授より、日本泌尿器科学会 100 年の歩みお よび診療科としての泌尿器科の概要に関する解説が行われました。続いて、兵 庫医科大学山本新吾教授の司会にて、兵庫医科大学白石裕介助教、神戸大学三 宅秀明准教授および村蒔基次講師が、それぞれ膀胱癌、前立腺癌および腎細胞 癌の診断と治療について、最新の話題も含めて解りやすく講演されました。最 後に、藤澤正人教授の司会の下、米長邦雄氏(日本将棋連盟会長)により、ご 自身の前立腺癌治療の体験談を中心とする特別講演が、時にユーモアをまじえ ながら行われました。出席された市民の多くは最後まで席を立たれることなく 熱心に聴講されており、泌尿器科を身近に感じていただけるきっかけとなる話題を提供できたのではないかと考えておりま す。 7 百周年記念事業︵市民公開講座︶ 性学」荒木勇雄(滋賀医科大学准教授)の計 6 名の演者が泌尿器科をわかりやすく解説し 奈良市 担当大学:奈良県医師会泌尿器科部会 会場:奈良 100 年会館中ホール 参加者数:148 名 テーマ:もっと知ろう、泌尿器科―健やかなシニアライフのために― 奈良での 100 周年記念市民公開講座は、快晴に恵まれ桜満開の中、奈良 100 年 会館で開催され、138 名の参加者がありました。「もっと知ろう、泌尿器科− 健やかシニアライフのために」をテーマに、平尾佳彦(奈良医大)の司会で、 「泌尿器科とは」三馬省二(県立奈良)、「症状と検査」國方聖司(近畿大学奈 良) 、 「排尿障害」平山暁秀(奈良医大)、「尿路結石」仲川嘉紀(大和高田市 8 立)、「泌尿器癌」藤本清秀(奈良医大)、「低侵襲手術」奧村和弘(天理よろづ 百周年記念事業︵市民公開講座︶ 相談所)、「腎移植と透析」吉田克法(奈良医大)と、県下の主要泌尿器科長の 総動員で行われました。泌尿器科の理解を深める記念講座ということで、いさ さか総花的な従来の市民公開講座にはない形式になりましたが、泌尿器科診療 の特色を説明し、健やかシニアライフのためには重要な診療科であることが広 報できたものと思います。 和歌山市 担当大学:和歌山県立医科大学 会場:和歌山県立医科大学講堂 参加者数:約 400 名 テーマ:症状から見た泌尿器科疾患―どのような症状がでれば泌尿器科医に相談すべきか?― 全体を通じた司会をアナウンサーの笠野衣美さんにお願いしました。最初に、 日本泌尿器科学会 100 周年の経緯と本市民公開講座の目的につき和歌山県立 医科大学泌尿器科教授 原 勲の方からお話がありました。第一部は「症状か ら見た泌尿器科疾患」をテーマに 4 名の泌尿器科医による講演を、第二部は ジャーナリストの大谷昭宏氏による「患者が求める医療とは」の講演を行いま した。また講演会に先立ち、PSA の無料測定は先着 100 名を対象に施行しまし た。テレビ和歌山や和歌山リビング新聞が本市民公開講座を大々的に取り上げ ていただいたおかげで 400 名近い参加者があり大盛況でした。 岡山市 担当大学:岡山大学 会場:山陽新聞 さん太ホール メディカルカフェおかや 参加者数:300 名 テーマ:∼人生 80 年時代の泌尿器科学:カップル学からがん哲学まで∼ カフェのようなリラックスした雰囲気で聴衆と一体となり気軽に泌尿器科のこ とを語り合い、身近なものと感じてもらおうというコンセプトのもとに運営し ました。司会者、演者はカジュアルな服装で登壇。第一部は、泌尿器科医によ る「女の医学」・「男の医学」・「がん治療」の話。そして前立腺がん体験記とし ての「患者学」、がんの生物学と人間学の融合である「がん哲学」の話。第二部 は壇上においてカフェを再現、コーヒーを飲みながらの自由なトーク。満員と なった会場は終始、和やかな雰囲気につつまれあっという間の 2 時間半でした。 従来の市民公開講座にはない形式でしたが、泌尿器科の特色を説明しつつ高齢 化社会においては重要な診療科であることをアピールできたものと思います。 山口市 担当大学:山口大学 会場:山口県総合保健会館 参加者数:250 名 テーマ:もっと知りませんか?あなたの身近な泌尿器科の病気―排尿障害、前立腺癌、腎不全― 平成 24 年 4 月 8 日、山口県総合保健会館で「もっと知りませんか?あなたの 身近な泌尿器科の病気」が開催されました。確認できた入場者数は約 250 名 で、プログラム、記念ボールペン、エッセー受賞作品集「泌尿器科とわたし」 を全員に配布しました。第 1 部は河野太郎氏(衆議院議員)による特別講演 「私と臓器移植∼我が国における臓器移植医療の展望∼」 。臓器移植法案反対の 急先鋒だった氏がご自身の移植ドナー体験を通して、移植推進派に転換された (徳山中央病院那須誉人医師)、 「排尿障害(過活動膀胱と前立腺肥大症) 」 (わだ 泌尿器科クリニック和田 尚医師)、「腎移植」(山口大学医学部土田昌弘医師) の講演が行われました。その後の質問コーナーでは多くの質問が寄せられ、参加者の関心の高さがうかがわれました。 高松市 担当大学:香川大学 会場:アルファあなぶきホール 参加者数:223 名 テーマ:前立腺がん治療の最前線:日米比較 桜花満開の 4 月 8 日午後 1 時半から、高松城址横にある「あなぶきホール(旧: 県民ホール)に 223 名の県民を集めて開催されました。会場受付では泌尿器科 学会 100 周年記念事業であることをお知らせするパンフレットと、「泌尿器科 とわたし」を各参加者に配布しました。公開講座では前立腺癌を題材に、患者 と医師、医療スタッフとの関係に関する日本と米国の共通点や違いを交えなが ら、適切な治療法選択への患者自身の積極的な関わりの重要性を理解していた だく構成としました。篠原克人先生の特別講演に引き続いて、患者 3 名を交え た対談形式の第 2 部の対談では、癌の告知、家族との関わり、治療法の選択へ の過程について患者さんからの生の声を拝聴しました。 高知市 担当大学:高知大学 会場:高知商工会館 参加者数:120 名 テーマ:お悩みはありませんか?おしっこのことで 「お悩みはありませんか?おしっこのことで」と題して、日本泌尿器科学会設立 百周年記念事業市民公開講座を開催し、当日 120 人の受講者がありました。 前半は、高知県の基幹病院より 4 名の講師を迎えて、 「夜間頻尿について∼100 年の進歩をふまえて∼」「最近の尿路感染症について∼100 年の進歩をふまえ て∼」 「前立腺がんについて∼100 年の進歩をふまえて∼」 「血尿に対する診断 と治療∼100 年の進歩をふまえて∼」と題して講演を頂きました。後半は、特 別企画「患者の立場からのがん治療」では、前立腺癌および膀胱癌の患者さん の経験をパネルディスカッション形式でお話し頂きました。 熟練した泌尿器科専門医による歴史を踏まえた病態・診断・治療の解説、さら には患者体験から得られた貴重な情報により、効果的な啓発が行えたと思われ ます。 9 百周年記念事業︵市民公開講座︶ 経緯や今後の移植医療の在り方についての講演でした。第 2 部は「前立腺がん」 福岡市 担当大学:九州大学 会場:福岡市エルガーラホール 参加者数:600 名 テーマ:知って得する!泌尿器科講座 好天のもと、福岡市の中心、天神において、「知って得する!泌尿器科学講座」 を開催しました。第一部は、 「最先端の泌尿器科治療」と題して、九州大学の横 溝 晃が「前立腺癌」、立神勝則が「腎癌」、猪口淳一が「最新の泌尿器内視鏡 検査法」、原三信病院の山口秋人が「前立腺肥大症」 、武井実根雄が「夜間頻尿 と尿失禁」についてそれぞれわかりやすく解説しました。第二部は「もっと知 10 ろう 泌尿器科のこと」と題して、九州大学の内藤誠二が本学会の歴史と現状 百周年記念事業︵市民公開講座︶ について紹介し、その後作家の阿川佐和子氏と泌尿器科に関する素朴な疑問や 問題点などについてざっくばらんに対談を行いました。参加された皆様には和 やかな雰囲気のもとで、泌尿器科についての理解が深まり、泌尿器科をより身 近に感じて頂けるようになったものと確信しています。 長崎市 担当大学:長崎大学 会場:長崎新聞文化ホール 参加者数:約 400 名 テーマ:皆さんと学ぶ、泌尿器科って何だろう?∼意外と身近な泌尿器科の病気∼ 新聞の折込チラシ等で 300 名の参加者を募集しましたが、512 名(男性 214 名、女性 297 名、不明 1 名)の応募がありました。当日は約 400 名の入場が あり、第一部「泌尿器科の紹介」および第二部「皆さんの疑問にお答えします (質問コーナー)」の二部構成で開講しました。司会は長崎国際テレビの島田啓 子アナウンサーと長崎大学病院の酒井英樹教授が担当し、第一部の講師を同病 院の泌尿器科医師 4 名が務めました。 「はじめに」を井川 掌准教授、 「おしっ この話」を松尾朋博助教、 「透析と腎移植」を錦戸雅春准教授および「がんのお 話」を宮田康好講師がそれぞれ講演しました。第二部では、会場からたくさん の質問があり講師が回答しました。終了時刻を過ぎても挙手が続き、参加者の 泌尿器科診療に対する関心の高さが感じられました。 熊本市 担当大学:熊本大学 会場:くまもと県民交流館パレア 参加者数:320 名 テーマ:泌尿器科を知ろう∼知っておきたい 泌尿器科に関わる病気∼ 事前に新聞の折り込みチラシにて参加募集を行い、定員 300 名のところ 400 名 を超える応募があり、ご参加をお断りせざるを得ない状況となりました。総合 司会に江藤正俊教授、司会進行に KKT の畑中香保里アナウンサーを迎え、「泌 尿器科の歴史」和田孝浩准教授(熊本大学)、「前立腺癌に関する話題」桑原朋 広医長(熊本市民病院)、「腎癌・膀胱癌に関する話題」河野吉昭助教(熊本大 学) 、 「前立腺肥大症・排尿障害に関する話題」菊川浩明部長(熊本医療セン ター)、「透析・腎移植に関する話題」西一彦准教授(熊本大学)の五つの講演 を行い、畑中アナウンサーとの Q&A 形式の対談も行いました。御高齢な参加 者を含めて皆熱心に聴講されていたのが印象的で、泌尿器科疾患に対する関心 の高さがうかがわれました。 鹿児島市 担当大学:鹿児島大学 会場:鹿児島県医師会館 参加者数:80 名 テーマ:もっと知ろう!泌尿器科の病気 始めに中川教授が泌尿器科で扱う病気とその治療についてスライドを使って説 明しました。次に桂竹丸師匠の漫談で会場が和んだところで、最後にトーク ショーがありました。トークショーは中川教授に竹丸師匠、吉俣とよしげ氏(作 曲家 吉俣良氏の実弟で地元タレント)が泌尿器科での診察や病気、などにつ いて質問する形で進行しました。 11 担当大学:琉球大学 会場:沖縄県立博物館・美術館 参加者数:182 名 テーマ:おしっこの悩みはありませんか? 4 月 8 日(日)、日本泌尿器科学会 100 周年記念事業の一環として、ここ最南 端の地で泌尿器科専門医による市民公開講座を開催しました(全国 29 番目と なります)。場所は、那覇市内の沖縄県立博物館・美術館で、その日はちょうど 清明祭にあたり(シーミーといって、墓に親族が集まって先祖を供養する沖縄 の代表的恒例行事)、観客は少ないのではと心配されましたが、心配をよそに 212 名収容のスペースに最終的に 182 人にご出席頂きました。9 時 30 分、斎 藤誠一教授からオープニングの挨拶があり、その後司会は、筆者(宮里)が行 い、ハートライフ病院嘉川春生部長、中頭病院新里博部長、筆者で「おしっこ はすっきり出ていますか?」「前立腺肥大症の治療」 「夜中トイレに起きていませんか?」というタイトルで講演しました。 講演に続く質疑応答も大盛況で、会終了後の無料相談コーナーにも市民が殺到しました。また、来年もこの場でと誓いなが ら、演者 4 人で記念撮影となりました。 写真は、左から、嘉川春生先生、新里博先生、斎藤誠一教授、筆者(宮里実) “合計約 8,500 名” 百周年記念事業︵市民公開講座︶ 那覇市
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