MiLCA ユーザアンケート結果

MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
MiLCA ユーザアンケート結果
MiLCA の開発方針や、データベース管理のあり方を検討するため、MiLCA ユーザの方
を中心にアンケートを御願いいたしました。実施日は 2012 年 2 月 15 日~2 月 29 日の
2 週間とし、最終的に 112 件の回答を頂きました。匿名でもあり、回収率も 10%程度と
高くありませんが、非常に参考になる結果が得られたと考えています。改めて、回答して
くださった方に御礼申し上げます。
以下に、アンケートの結果と、開発側のコメントをまとめました。
また、アンケート以外でもユーザフォーラムでは随時ご意見等を募集しておりますので、
ぜひご利用くだされば幸いです。
Q1. 現在お使いのライセンスタイプを教えてください。
(レギュラー版と無料版の両方をご
利用の方は、レギュラー版を選択してください)
<結果>
MiLCAは使っていな
い
22%
レギュラー(有料)・
スタンドアロン版もし
くは社内サーバ版
32%
無料版
46%
N=142
<コメント>
アンケート実施時点で、無料版ユーザが約 1000 ライセンス、レギュラー版が約 300
ライセンス発行していました。ただ、レギュラー版の場合は購入窓口の方にしかご案内し
ていないので、その割合から考えると、レギュラー版の方が中心に回答してくださったと
思われます。
Q2. 所属について教えてください。
<結果>
大学・公的研究
機関等
11%
業界団体(工業会)
等
3%
企業(調査会社等
で、主に他社のLCA
を支援する方)
6%
その他
5%
企業(生産者・メー
カー等の方で、主に
自社製品・サービス
のLCAを行う方)
75%
N=142
<コメント>
企業(生産者・メーカー等の方で、主に自社製品・サービスの LCA を行う方)の方が
75%を占めており、利用状況に近い結果となりました。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
Q3. 年齢
<結果>
60歳以上
8%
20歳未満
0%
50代
27%
20代
9%
30代
27%
40代
29%
N=142
<コメント>
幅広い年代の方から回答を頂きました。ありがとうございました。
Q4. 性別
<結果>
女性
13%
男性
87%
N=142
<コメント>
男性が 9 割近くを占めました。海外に比べると、男性の割合が多いように思えます。
Q5. LCA の経験年数について教えてください。
<結果>
6年以上
11%
1年未満
29%
3-5年程度
25%
1-2年程度
35%
N=142
<コメント>
1 年未満の方から 3 年以上の方まで、幅広く回答してくださいました。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
Q6. 業務時間の中で LCA 関係の業務が占める割合を教えてください。
<結果>
ほぼ100%
4%
半分以上
9%
数割程度
21%
1割未満
66%
N=142
<コメント>
7 割近くの方が 1 割未満の時間で LCA に関わっていることがわかります。
Q7. 初期搭載インベントリデータベース(IDEA)についてお伺いします。現在のデータベ
ースで対象製品・サービスの LCA 算定が実施可能ですか?
<結果>
データが大幅に
不足している
16%
データがかなり
不足している
38%
評価可能
2%
おおむね評価
可能
44%
N=114
<コメント>
データ数を大幅に増やした IDEA データベースを標準搭載していますが、依然としてデー
タが不足していると回答した方が多かったです。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
Q8. インベントリデータベースは引き続き改善していく必要があると考えています。下記
項目の中で、優先順位の高い2つを選択してください。
<結果>
より様々な製品が評価できるようにインベン
トリデータ数を増やす
多様な環境影響領域が評価できるように化
学物質排出量などのデータを増やす
現在のデータ精度をより向上させる
海外のデータを増やす
その他(自由記述)
0%
50%
100%
N=114
<コメント>
そろそろ他の影響領域のデータを増やしたり、海外のデータ収集に力を入れるべきかと
考えていましたが、依然としてインベントリデータ数が不足しているという回答をされた
方が最も多かったです。以下、自由記述の項目にコメントいたします。
<自由記述&コメント>
 JEMAI のデータと MiLCA のデータで一致しないデータがある。基本的には JEMAI
データを移設した上で新規追加して頂きたかった。
→旧 JEMAI-LCA Pro のデータも、改善できる部分は改善して MiLCA に搭載してい
ます。更新すべきかどうかは確かに悩みどころでしたが、結局川上側に新しいデータ
を追加するなど、何らかの変化があると結果が変わるため、更新させて頂きました。
 海外の電力の CO2 換算係数
→海外の電力も算定できるようになっています。各種統計から各国別の電力データを
作成し、搭載しておりますので、ぜひご利用ください。
 初心者でもわかりやすい表示や表現方法をして頂きたい
→改善したいと思います。アイデアを頂ければ幸いです。
 移動距離を、手段別に。
→現在のバージョンでは代表的な拠点間の距離を参照できるようになっています。完
全に手段別ではありませんが、空路、海路(運河経由・非経由)、陸路という 4 パター
ンあります。
 取得できないデータもあるので、大まかに出せるような機能も欲しい
→IDEA データには、
「その他の○○○」というデータが多くあります。これが概算値
算定用のデータとご理解ください。
 リサイクル材のデータベースの充実。例えばプレス加工時にでる廃材をリサイクルし
た場合の環境負荷(還元分)計算が不明。
→どちらかと言うと、データそのものよりも評価のモデリング方法がわかりにくいと
いうご意見かと思います。改善したいと思います。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日

アップデートされることにより、その前の計算結果がわからなくなることを懸念しま
す。
→何らかの形で再現できないか、現在検討中です。
Q9. 特定の改善すべきデータ、もしくは新規追加すべきデータがある場合など、データベ
ースに関するコメントがありましたら下記にご記載ください。
<自由記述&コメント>
 食品原材料に対するインベントリデータベースと製造データベースの充実を図る。
→かなり増やしたつもりでいました。。
。どのようなデータが必要か、
(匿名で結構です
ので)教えてくださると助かります。
 カーボンフットプリント制度の共通原単位
→2012 年 4 月から民間移行されますので、その後は CFP 算定ができるようにした
いと考えています。
 エコリーフの原単位などの追加
→エコリーフとカーボンフットプリント制度を統合させる方向で考えていますので、
MiLCA でも両方に対応できるよう改訂する予定です。
 木材の燃焼について、精度向上を期待します。
→ぜひデータをご提供くださるとありがたいです!
 化粧品の製造を行っていますが、近年、原料にオーガニック(有機)原料を使用する
ことも多くなっています。たとえば、同じオリーブ油でも、オーガニックとそうでな
いものの違いなどが出せるデータが充実するとより良いと思います。
→どちらかというと、そこまでいくとバックグラウンドデータというよりもフォアグ
ラウンドデータの領域に近いように思えます。オーガニック原料を製造されている方
の御協力を頂けるのでしたらありがたいのですが。
 例えば酸化プロピレンは MiLCA では CO2 影響量は 17 程度になっているが、JEMAI
では4.6弱、CFP 共通原単位データベースでも5程度なので、MiLCA を信用すべ
きか判断に困っている。
→大変申し訳ありません。これは MiLCA 搭載の IDEA データのミスです。明らかに数
値が過大になっています。現在、更新データ配信機能を開発中です。それに応じて、
修正予定です。
 「アルミニウム箔(80μm)
」を使用して計算すると、環境負荷がかなり大きくなりま
す。修正が必要かと思います。
→大変申し訳ありません。現在、更新データ配信機能を開発中です。それに応じて、
修正予定です。
 MiLCA User Forum-IDEA データの「インベントリ分析の CO2 排出量について」の
QA にありましたが、過剰評価分を修正して頂けなければとても使用できません。
→大変申し訳ありません。現在、更新データ配信機能を開発中です。それに応じて、
修正予定です。
 LCA フォーラム DB があるものについては、これを取り入れてください。(工業会の了
解を得てください)
→努力いたします。
 統計データや産業連関表から算出しているデータの精度向上が必要
 産業連関分析法を用いている原単位について、産業連関分析法を用いるが故の不具合
と思われるものが見られました。例えば、農薬の製造に投入されるプロセスの中に鉛
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鉱石や金鉱石の投入があります。おそらく「その他の金属鉱物」部門からの投入を受
けているが故に、金や鉛の鉱物が一緒に投入されてしまっているのだと思いますが、
影響評価を実施した際に、これらの影響が大きく出てしまい、解釈に困りました。
→仰るとおり、産業連関表を利用したことによるデータの限界です。よりよいデータ
が入手できしだい、置換していきたいと考えています。
電気部品、電子部品のデータをもっと充実させて欲しい。
電子部品、木材等のデータの充実化
電子部品が搭載された実装基板やモータなどのユニット品について、質量から計算で
きるようにしていただきたいです。
家電製品に使用されている電子部品のデータが少ない。
電子機器部品のデータの充実
電子・電機部品のデータを増やしてほしい
→ご意見ありがとうございます。最も多かったご要望は、電子部品関係でした。一応、
IDEA データベースには相当数の電子部品関係のデータがあります。
「プロセス管理」
→「製品」→「カテゴリツリーから選ぶ」から「電子部品・デバイス(291000)」の
あたりをご覧ください。ただし、「平均的な」部品のデータを統計等から作成したもの
ですので、データの粒度など、使いにくい部分があるかと思います。部品等のデータ
を第三者が作成するのは非常に難しく、追加しにくいのが正直なところです。実際の
製造事業者様が作成するなど、新たなアプローチが必要かと思います。(たとえば、最
近 JEITA より公開して頂きました、「液晶ディスプレイ」のようなアプローチが必要
だと思います。詳細は、こちら)
貴金属類のデータが少ないので、追加いただけたらありがたいです。
→非常に難しいテーマですが、既存データの精度向上も含め、努力したいと思います。
海外を含めたくさんのあるデータベースの中で、もっとも数が多く、信頼のあるもの
にして欲しい
→エールだと思い、がんばりたいと思います。
可能な限り公開を前提にして、守秘管理を可能な状態にして、WEB データベース化し
て、インベントリデータベースの更新に自動で対応する選択も出来るようにしておけ
ばよいのと考えます。インベントリデータベースの LOG を確認すれば、変更の履歴は
追えると考えます。その上で、インベントリデータベースの更新は、随時が良いと思
います。
→現在、基本搭載データをそのような動作にしようと検討中です。(ただし、更新頻度
は随時とまではせず、一定期間をおく予定です)
。
コモディティー分野のデータがほしい(難しいと思いますが)
→日用品という理解でよろしいでしょうか?一応、既にデータはありますが、(「プロ
セス管理」→「製品」→「カテゴリツリーから選ぶ」からご覧ください)
、具体的には
どのようなデータが必要でしょうか?
製造過程のモデル化原単位もあるとうれしい
→「切削」
「鋳造」などの工程別原単位のイメージでしょうか?(いわゆるマテリアル
プロセス法への対応)。機械部品の評価などには便利だと思いますので、課題だと考え
ています。
(ただ、開発費が・・・・)。
メッキ等表面加工を行なった金属のデータ。
洗浄関連のデータ
→非常に多様なので、データ処理方法に悩んでいます。強引に「一般的」な数値を作
成すべきかどうか。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
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プラスチック、樹脂等加工品のデータ
→類似データがあるかと思います。
「プロセス管理」→「製品」→「カテゴリツリーか
ら選ぶ」からご覧ください。具体的にはどのようなデータが必要でしょうか?
部品メーカーでは、gate to gate のプロセスデータから cradle to gate を評価する
ことがほとんどです。プロセスデータからケーススタディを経ないで、直接環境評価
ができないでしょうか。
→ご意見ありがとうございます。構造が異なるため、それなりに開発工数が必要とな
ってしまっています。今後開発費が捻出できれば、ぜひ実装したいと思います。
重量あたりではなく個数あたりで登録されているデータについて、重量換算できるよ
うになるか、もしくは想定される1個の大きさまたは重量の目安が分かるとありがた
いです。
→いくつかの「製品」は複数の単位情報を持っています。他の単位表示は「製品」情
報でご覧になれます。ただ、それも限界がありますので、そのような情報も可能な限
り追加していきたいと思います。
Q10. データベースの更新頻度についてお伺いします。MiLCA のインベントリデータベー
ス更新は、リリース以来一度もされていません。データベースの更新は重要ですが、同時
に計算結果が変化するという一長一短があります。更新頻度はどれぐらいが適度だと思い
ますか?
<結果>
3年ごと
10%
4年ごと
6%
随時
8%
4半期ごと
(年4回)
8%
2年ごと
14%
1年ごと
54%
N=114
<コメント>
1 年ごとと回答した方が最多でした。今後、1 年を目処に更新できないか、検討したいと思
います。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
Q11. MiLCA ではプロセスを原単位化し、中間フローの情報を秘匿化する機能があります。
またプロセス単位でのエクスポート/インポート機能もあります。これにより、データ授受
が比較的容易となりました。
仮に、関係工業会や取引先、研究機関等が MiLCA で LCA データを作成したら、そのデ
ータを利用しますか?
<結果>
利用する必要性
がないため、利
用しない
0%
信頼できないた
め、利用しない
2%
わからない
14%
利用する
39%
第三者検証など
により信頼性が
確保されれば利
用する
45%
N=112
<コメント>
条件付き(第三者検証)を含めると、8 割以上の方が「利用する」と回答しました。デー
タ授受をより容易にする必要性があると言えます。
Q12. 工業会、取引先、研究機関等が作成したインベントリデータを利用するにあたり、
必須と思われるものを教えてください。(複数選択可)
<結果>N=112
データ収集方法などの説明文章
データ作成者による信頼性の自己宣言(自己レビュ ーなど)
第三者LCA専門家によるレビュー(もしくは検証)
特定のデータベース管理組織によるレビュ ー(もしく は検証)
データ利用時に、目的に応じて妥当性を個々に判断するた
め、必須のものはない
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
<コメント>
データ収集方法などの説明文章は、ほとんどの方が必須としています。また、第三者レ
ビューは 4 割以上の方が必要と考えているようです。一方、データ信頼性の自己宣言(自
己レビューなど)は、あまり必要とされていません。同様に、特定のデータベース管理組
織によるレビューもあまり必須とは考えられていないようです。
完全に自由な状態でも良いと考えている方は、約 1 割程度でした。
Q13. 現在、データの公開がより簡単にできる機能*を開発しています。仮にこの機能が実
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
装したとき、あなた(貴組織を含む)がデータを公開する可能性はありますか?
*中央サーバへのデータ登録機能、中央サーバからのデータダウンロード機能を指します。中央サーバに登録されたデー
タは一般公開されます。なお、お手元の作成データが勝手に中央サーバに登録されることはありません。
<結果>N=111
その他
1%
計算済みの結果で
あれば登録する可
能性がある
14%
単位プロセス型で
のデータ登録の可
能性がある
5%
わからない
41%
データ登録をする
可能性はあまりな
い/ほぼない
39%
<コメント>
約 20%の方が公開の可能性があると回答してくださりました。また、クロス分析から企業
関係の方がほとんどでした。公開によるメリットが見えるようにしていく必要があると思
われます。
Q14. 仮に、あなた(貴組織)がデータを公開するとしたら、どのような条件が公開デー
タに対して義務づけられているべきだと思いますか?なお、下記選択肢にあるレビュー等
の費用は自己負担とします。
<結果>N=111
データ収集方法などの説明文章
データ作成者による信頼性の自己宣言(自己レ
ビューなど)
第三者LCA専門家によるレビュー(もしくは検証)
特定のデータベース管理組織によるレビュー(もしく
は検証)
データ利用時に、目的に応じて妥当性を個々に判断
するため、必須のものはない
その他
0
20
40
60
80
<コメント>
ほとんどの方がデータ収集方法などの説明文章は必須と考えています。また、自己適合宣
言、もしくは第三者レビューも2-3 割の方が必要と考えています。一方、特定組織による
レビューは、1 割程度の方しか必須と考えていません。また、Q12 でお伺いした回答と比
較すると、第三者レビューの割合が減るなど、自由度が向上しています。これは、データ
利用者視点でのニーズと、データ提供者視点での意識のギャップと言えそうです。
そのため、今後のデータ流通基盤ではデータ提供者と利用者の両方の視点を大切にしつ
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
つ、多様なニーズに応えられる機能を搭載したいと考えています。具体的には、検索機能
を改善し、レビュー済みの結果しか検索できないように自らフィルターをかけたりできる
ようにしたいと考えています。
Q15. MiLCA 開発の方向性についてお伺いします。もっとも重要と思われる項目を一つだ
け選んでください。
<結果>N=103
より高度な分析
が可能な、専門
的なソフトウェア
(機能性の向上)
21%
その他(自
由記述)
8%
より初心者にも
わかりやすく、親
切なソフトウェア
(操作性の向上)
71%
<コメント>
機能の追加よりも、操作性の改善が必要であることがわかりました。開発の方向性とし
て、意識して取り組みたいと思います。
Q16. 具体的な MiLCA の改善機能等がございましたら、コメントをください。
(自由記述)
<自由記述&コメント>
 インストールの簡略化
→リリース直後からの課題と認識しています。データベースソフトとして Microsoft
社の SQL server 2008 R2 を利用していますが、このソフトがかなりクセのあるも
ののようで、様々な特殊な制約があります。だいぶ「よくあるエラー」は見えてきま
したが、ご不便をおかけする場合もまだあります。ただデータベースソフトを変更す
るのは設計上かなり難しいので、まずは SQL server 2008 R2 の単独インストール
をしていただくなど、その他の回避策を検討中です。
 単純、簡便操作、 原材料の最小限の必要項目の入力、操作時間の最短化、手ごろな
普及価格
→操作性の改善をしていきたいと思います。ただ価格は他の LCA ソフトに比べて相当
安価にしていますので、これ以上の割引は非常に厳しいです。開発・維持費の捻出と
LCA の普及というミッションの狭間で日々悩んでいます。
 セキュリティ関連ブロックの解消
→プロキシサーバを利用する設定が現在は可能ですので、セキュリティ関係の問題は
クリアしたと考えていました。他に問題があれば、ぜひご連絡ください。
 ケーススタディでフローを作成しないとインベントリ分析しないのがめんどくさい。
→プロセス管理の機能と影響評価の機能が連結できないか、検討したいと思います。
ただ、開発工数が必要そうなので、時間がかかりそうです。申し訳ありません。
 被害評価結果に占める各インベントリの割合がわかるようにして欲しい。どのインベ
ントリがどの程度被害評価に関連しているかが分からないと環境負荷を下げるための
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対策に結びつかない。また、きちんと計算されているか検証できない。
→現在はサブシステム別、もしくは段階別の分析しかできません。そのため、ケース
スタディの描画(製品システム)画面にて影響の大きいサブシステムを展開するなど
の作業が必要になります。プロセス管理画面の計算結果では入力フロー別のインベン
トリ分析結果が表示できるので、その機能と影響評価が連結できないか、検討したい
と思います。ただ、これもちょっと開発工数が必要そうなので、時間がかかりそうで
す。申し訳ありません。
計算結果をエクセルにカットアンドペーストできるようにして欲しい
→レギュラー(有料)版では[Ctrl]+[C]ボタンでコピーできます。ぜひレギュラー版の
ご検討をくだされば幸いです。
使い方・テクニックを紹介する Web ページを作ってほしい。
解析時のガイド機能があると、初心者が取り掛かるのにも親切かと思います。
→目的別に操作画面を動画にし、Youtube などにアップしようと思います。ご意見あ
りがとうございます。
作成データ同士の容易な比較
→ケーススタディ結果が比較できるような機能は、非常に便利だと思います。検討さ
せて頂きます。
ケーススタディの製品システム作成時チェーンのドラック等に失敗するとソフトがダ
ウンしてしまう。(ダウン前データ再入力が必要。
)
不具合が生じて再度立ち上げなければならないケースが多い。
作業中にフリーズして、終わってしまう事が有る
→ご指摘の現象、比較的古い Windows XP にて発生を確認しています。だいぶエラー
の原因を探りましたが、結局特定できませんでした。申し訳ありません。
LCA専門家でなくとも、設計技術者等が環境配慮設計のツールとして使えるような
簡易モードが欲しい。
→ドラッグ&ドロップで評価システムが設定できるようなインターフェースも考えて
いましたが、開発工数を確保できず、未着手になっています。ただ、いずれ開発した
いと考えていますので、具体的にどのような画面・インターフェースだと便利か、ご
意見をくだされば幸いです。
プロセス管理画面で作成したデータ内容(中間フロー入出力等)を txt、csv 等で別保
存できるようにしていただきたいです。
(社内会議の情報共有で必要なため)
→必要性を認識していますが、開発工数の確保ができずにいます。優先順位の高い機
能だと認識していますので、平成 24 年度の開発項目に(予算・売上次第ですが・・・)
ぜひ入れたいと考えています。
計算結果や報告に MiLCA 使用を記載させるようにする。
→運用に関するご意見かと思います。仰るとおりですので、積極的にご案内・御願い
していこうと思います。
入力を間違った場合、最初からやり直さなくてはいけない部分があるが、一つ前の作
業へ戻れたら良い
戻る機能をつけてもらいたい
「上流の定義済みプロセスをサブシステムに変換」を一度行うと元に戻せないので、
戻せる機能を追加してほしい。
→「戻る(Undo)」機能は、開発当初から必要性を認識しています。ただ、必要な開
発工数が予想以上に大きく、まだ着手できていません。申し訳ありません。
経年変化が分かるように、分析を行う年次の指定をすると、その年次のデータにより
分析ができるとよい。
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MiLCA ユーザアンケート結果 2012 年 4 月 3 日
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データベースが更新される場合、旧データベースでも計算可能にして欲しい。
→確かにあると便利そうです。ただ、結構ハードルが高い(開発工数がかなり必要)
です。
遅い
→リリース当初からの課題と認識しています。様々な工夫をして徐々に速度改善には
取り組んでいますが、まだ遅いと思います。今後、データベースを HDD ではなく必要
に応じて中央サーバからダウンロードし、キャッシュ(一時保管)する形式にするこ
とで、若干ですが速度の改善ができると考えています。
計算結果の並べ替え
→どのような並び替えができると便利でしょうか?
データベースに CO2 排出量を表示
→温室効果ガス排出量評価に特化した利用が多いので、確かに便利そうです。いろい
ろな方にご意見を伺い、ニーズが高いようでしたら実装したいと思います。
Mac への対応
→Microsoft の各種技術をベースにしているため、結構ハードルが高くなっています。
当面難しそうです。申し訳ありません。
CSV でのデータエクスポート機能
→ほとんどの表にてエクスポート機能が実装されています。ただし、無料版ではボタ
ンが表示されません。有料版にもかかわらず表示されない場合は、当該部分をご連絡
ください。エクスポート機能の実装を検討致します。
ケーススタディの製品システムに落書き風にコメントできると代替データを入れた注
釈や作業中コメントが書けてよい。数値の入力で指数表示がいれ易くなると入力が楽
かもしれません。
→アイデアありがとうございます。実装可能性を検討いたします。
他のインベントリデータベースの利用可能性
→まずは無料のものを中心に、搭載していきたいと考えています。また、データを作
成している方へ御協力を御願いしていきたいと考えています。
JEMAI-LCA Pro と互換性がなかったのが大きな不満。
→大変申し訳ございません。データコンバータの開発費が捻出できませんでした。そ
のため、JEMAI-LCA Pro ユーザ様へは大きな割引価格とさせて頂きました。
データの更新が必須なので、より簡単にデータ更新できるシステムにすべき。
→ご意見ありがとうございます。現在、そのようプログラムを改訂中です。
CFPで使用するデータとの互換がないのは問題である。
→2012 年 4 月から民間移行されます。民間移行後は、MiLCA を利用してカーボン
フットプリントマークが取得できるように改訂予定です。
社団法人産業環境管理協会
LCA 事業室
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町 2-2-1
Tel.: 03-5209-7708 Fax: 03-5209-7716
E-mail: [email protected]
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