H25.11.20 2013 CLAIR – KRILA 共同セミナー ~ ピンチをチャンスに!~ 徳島県知事 飯泉 嘉門 1 内 容 Ⅰ 徳島県の概要 ~韓国にも身近な徳島県~ Ⅱ 日本の成長戦略 ~地方を元気にする~ Ⅲ 「課題解決先進県・徳島」の取組み Ⅰ- 1 徳島県の位置・伝統文化 1 位置 近 畿 ● 県内総生産 2兆8千億円 四 国 羽田空港 ● 面積 4,147k㎡ (シンガポールの約6倍) ● 人口 79万人 徳島県 2 伝統文化 関西 国際空港 ◆ 羽田空港から航空機で、 約1時間(11往復/日) ◆ 関西国際空港から 高速バスで、2時間45分 4大モチーフ魅力発信 阿波藍 阿波おどり 阿波人形浄瑠璃 「ジャパンブルー」と 称えられる美しい色 日本を代表する 「踊り文化」 浄瑠璃と三味線による 伝統的な人形芝居 ベートーヴェン「第九」 アジアにおける 「第九」初演の地 Ⅰ- 2 韓国にも身近な徳島県 ◆ 徳島小松島港コンテナターミナル 四国最大の ガントリークレーン を整備! 水深10m ◆ 定期コンテナ航路 徳島小松島 釜山 ・ 1995年に航路開設 ・ 現在、週2便体制 徳島→釜山 再利用資材、紙類、機械 等 「1万5千トン級」の コンテナ船にも対応 釜山→徳島 原材料、食料品、化学関連品 等 徳島と世界を結ぶ 貨物航路の拠点! 釜山から世界へ展開 (中国、東南アジア等) ◆ 農林水産物等の輸出 韓 国 釜山 「新規輸出開拓国」 に指定 重点品目 ● 徳島 小松島港 海外輸出戦略 トライアル品目 徳島すぎ、ひのき、なると金時 にんじん、水産加工品(ちくわ・蒲鉾等)、 木材製品(住宅用柱・板類等) 徳島県進出企業 「ナイス(株)」 国内トップクラス の販売網 ・ 「釜山」 に製材品や建材の物流基地を建設 ・ 韓国で 「木造建て住宅」 の分譲を開始 Ⅱ- 1 日本の成長戦略 ◆ 「円高・株安」 デフレ経済からの脱却 我が国の経済再生のための「3本の矢」 大胆な 金融政策 機動的な 財政政策 民間投資を喚起する 成長戦略 特に、「第3の矢」 地方を元気にする「成長戦略」が重要! ◆ 「県民所得の推移」及び「将来推計人口」 ~地方を元気にする~ 経済財政運営と改革の基本方針 H25.6閣議決定 ・ 産学金官の連携のもと、民間資金を活用、 地域イノベーションサイクルを構築、雇用拡大を図る 日本再興戦略 (新たな成長戦略) H25.6閣議決定 ・ 地元の団体、金融機関が一体となり、 地域資源の活用、ブランド化を推進 ◆大都市と地方における銀行預貸率の推移 ●一人当たりの県民所得推移 (2009年) ・ 大都市圏 307万円 ・ 地方圏 250万円 01→11年度 62.7% → 56.5% ※ 地方圏は、大都市圏の8割程度で推移 ●人口推計 (2010 → 2040年) 01→11年度 58.3% → 47.6% ・ 全国 128百万人 → 107百万人 (▲16%) ・ 徳島県 79万人 → 57万人 (▲28%) ※ 都市部と地方の地域間格差が拡大 地域間の格差をなくし、 経済成長を実現する必要 地方の金融機関が融資を増加させ、 「地方経済」を元気にする取組が不可欠 Ⅱ- 2 総務省の新たな事業「地域経済循環創造事業」 ◆ 「地域経済循環創造事業」 の概要 地域における「経済循環」を創出 地方自治体が 「地域の資源」「地域金融機関の資金・ノウハウ」「地元企業の知恵・技術」 を結び付け、国の交付金により、地域の経済循環を創造、持続可能な事業の創出を支援 交付金 国 連携 地域の 企業・事業者 徳島県 3事業が採択 地域への貢献 協力・連携 補助金等 事業化支援等 大学 NPO等 期待される効果 地方自治体 融資 地元金融機関 ◆先行モデル(25年度開始分)の効果 ・ 交付金額 21.8億円 (67事業) ① 投資効果 ・ 地元金融機関の資金 融資予定額 23億円 ② 地元雇用創出効果 ・ 地方銀行 31行45事業 ・ 信用金庫 12庫12事業 ・ その他 (農協等) 10事業 ・ 地域の雇用創出 ・ 産業力の底上げ ・ 地域ブランドの確立 ・ 交流人口の増加 等 2.1倍 (融資喚起見込額 23億円) 3.6倍 (地元人材雇用見込額 (7年) 78.4億円) ③ 地元産業直接効果 6.0倍 (地元原材料費見込額 (7年) 130億円) ④ 地域課題の解決効果 廃棄物商品化、一次産品高付加価値化 等 Ⅱ- 3 地域経済循環創造事業を活用した取組み①(徳島県) ◆ 「阿波尾鶏 (県産地鶏)」 を活用した畜産と農業の地域資源循環の創造 (事業主体) オンダン農業協同組合 事業費:1億2千万円 地域課題 地域経済循環創造事業交付金 : 5,000万円 阿波銀行 融資見込額 : 6,500万円(融資期間:10年) 鶏糞の利活用 輸入飼料を使った養鶏(為替リスク) +α 事業化 鶏糞のブランド有機肥料化 (地元大学との共同開発) 阿波尾鶏と他の養鶏との区別化 エコ鶏舎の新設 輸入飼料を 地元高品質米に置換 地域での新たな循環創造 (廃棄物の商品化モデル) 鶏糞 加工 残渣 エコ肥料 飼料の地場産化 農家・生産組織 (野菜・米等) エコ農産物 全国の市場 学校給食 飼料 効 果 有機肥料を活用した 高品質の野菜・米の商品化 飼料用米 ブランド有機肥料、 高品質野菜で販売力強化 雇用創出(有機肥料等製造) Ⅱ- 4 地域経済循環創造事業を活用した取組み②(徳島県) ◆ 「 歩行者信号機LED化 」 の全国展開 ◆ 「とくしまマルシェ」 地域ブランドの構築 事業費:3,730万円 事業主体:日本フネン(株) 事業費:9,100万円 事業主体 : サーブ(株) 地域経済循環創造事業交付金 : 4,000万円 地域経済循環創造事業交付金 : 2,330万円 阿波銀行 融資見込額 : 4,800万円 阿波銀行 融資見込額 : 1,400万円 豊富な農産物を活用した 「日曜マルシェ」 の開催 産学官により共同開発した 「LED電球」 を活用 2013年7月 全国初 県内 「リース方式」 による LED化 「100%」 完了! 消費電力 1/9 全国の整備率 (H23) 30% 「徳島モデル」 の全国展開へ! ・ 量産化、コストダウンに向けた 製造関係設備の整備・強化 ・ 「徳島モデル」 の提案・PR、販路拡大 商品ブランド化 雇用創出 省エネ効果 今では、 来場者は、1日約1万人 「地域の資源」へと成長! 更なる地域の活性化に向け、 「ステップアップ」! ・ 常設店舗の設置 (販売強化、新商品開発) ・ ネット販売の強化、地域に根ざした宅配事業 マルシェブランド構築 地域ブランドの全国展開 Ⅲ- 1 輝く「2つの光王国」の推進 (1)「LED王国・徳島」の推進 2005年 「LEDバレイ構想」策定 世界の生産拠点 日亜化学工業 2007年~前期行動計画 半年 2011年~ネクストステージ行動計画 前倒し 2010年 100社集積 達成 関連企業数 10社 ◆ 開発・生産戦略 「LEDの開発は徳島で」 2013.10月現在 117社 ◆ ブランド戦略 「LEDと言えば徳島」 LED応用製品 LEDサポートセンター開設 2013.4 ・ 「企画・開発」から 開設 「性能評価」までを ワンストップで! LED製品の性能評価体制の構築 道路トンネル「LED」の導入 国内公設試験場 トップクラスの 評価体制 一気通貫 で評価 光学性能測定装置の導入 世界に通用する性能評価 「ISO17025」 の取得 を目指す! ソーラー・蓄電一体型 LED防災灯の開発 東日本大震災 被災地へ 国民文化祭・総合フェス 「大型LEDスクリーン」 大迫力の演出 県内LED製品を世界市場に展開! (2) 「光ブロードバンド王国・徳島」 の推進 地デジ化 2011年7月 区域外波が 視聴不能に! チャンネル数が減少 (10→3ch) ピンチをチャンスに 「全県CATV網」 完成! 世帯普及率(2013.3末) 88.9% 全国1位 ( 全国平均 51.8% ) コールセンター、データセンター等の誘致 ◆ 「情報通信関連産業」集積へ 2003年度 立地ゼロ 地上デジ放送 ブロードバンド IP電話 地域情報発信 立地企業 10社・13事業所 「1,000人超」の雇用を創出 ◆「サテライトオフィスプロジェクト」 ・ 2012~首都圏のICT企業を対象に本格展開 県内4市町に関連企業18社が進出! 神山町 1970年以降、初の「人口転入超過」に! 2013.7~ 小規模コールセンター実証実験 過疎地における誘致を促進 「新しい働き方」の提案 → テレワーク 企業 ⇒ リスク分散(東日本大震災を契機に) 社員 ⇒ ”癒し効果”で業務効率UP 地元 ⇒ 新事業展開、地元雇用(34名) (株)プラットイーズ 「えんがわオフィス」 古民家と蔵を改装 時間と場所を超越 ◆ 新たな「実証実験」の展開 CATVを活用した「4K8K放送」 ワークライフ・バランス テレビを活用した「災害・高齢者対策」 2014 ブラシ゚ルW杯 ・ 次世代放送ハイビジョン「4K8K放送」の配信 (平常時)視聴データから異変察知、家族へ連絡 (災害時)テレビ画面で避難指示、安否情報提供 Ⅲ- 2 「自然エネルギー導入」の推進 東日本大震災での教訓 「新エネルギーの確保」が不可欠 電力途絶、ガソリン不足 ◆全国自然エネルギー協議会 「36道府県」 と 「200を超える企業」 で構成 ・ エネルギー安定供給に向け、 「会長」 として、 日本全国の 「自然エネルギー導入」 をリード! ◆「メガソーラー等」導入の推進 ●全国トップクラスの支援制度 政策 提言 国の「エネルギー基本計画」 2020年までに 「20%」の導入目標 次世代太陽光発電「実証実験」 シート状太陽光パネル 補助 上限1億円 貸付 上限2億円 ●県内 20事業者 ・ 23箇所 平 時 ⇒ 売 電 近未来の 発電素材 県直営:2箇所 発電量:約17,500世帯分 災害時 ⇒ 非常用電源供給 港湾施設、避難所 2013 PHV、EV活用実証実験 発 電 超軽量、フレキシブル 屋根に設置 表面を覆う 椎茸栽培施設 メガソーラーを活用し充電 避難所等で照明・ラジオ等に利用 政策提言 避難所等への電力供給可能に! 菌床椎茸 ビニールハウス 営農現場への普及を目指す! 「課題先進県」から「課題解決先進県」へ! ご清聴ありがとうございました!
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