基礎を身につけ個性を生かす教育の推進 - 熊本県

施策評価表
1 施策の概要
施
策
名
基礎を身につけ個性を生かす教育の推進
1
8
−
評価責任者
教育庁
0
7
1
基本目標
新世紀に生きる「ひと」が輝くくまもと
パートナーシップ21くまもと
における位置づけ
基本政策名
個性と共生の心をはぐくむ学校教育の充実
整理
番号
義務教育課長(
石井
二三男
)
①熊本県総合計画
②施策の概要
新しい時代に力強く生きる豊かな人間性とたくましい実践力を持った人材の育成
が求められている中で、児童生徒一人一人が自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら
考え、判断し、行動する能力などの「生きる力」をはぐくむことを基本として、基
礎・基本の定着や個性を生かす教育の展開や特色ある学校づくり等を推進する。
③施策に対するニーズの傾向
平成 14 年度からの新教育課程完全実施(県立学校は、平成 15 年度) に伴い、学校
現場はもとより、保護者、地域社会からの学校教育に対する様々な要望や期待、不
安等が寄せられている。
④成果指標の推移
指標名
新教育課程の完全実施に向け
た管理職研修参加者数(率)
(指標上段:目標値、下段実績値)
H12
1,416 人
( 99.7% )
H13
1,360 人
(100.0% )
H14
H22
1,122 人
(100.0% )
新教育課程完全実施の初年度であり、教育課程の狙いの実現に向けた教職員の
指導力の向上を図るうえで、適切な内容での研修会を実施し参加予定者数を十
分に確保できた。
生徒児童の学力の育成につい
ての満足度(県民アンケート
結果より)
とても満足
2.8%
やや満足
10.0%
ふつう
59.3%
「ゆうチャレンジ」評価市町
村数
93/94
93 市町村教育委員会から、定着状況の把握や指導に生かすことができるとの評
価。実施後、データを分析し、これまで見えなかった課題等が明らかになり、
指導方法の工夫改善に生かすなど指導と評価の一体化を図っている学校もある。
678 校中
510 校
個に応じた指導方法の工夫改善
・ティームティーチングの
実施状況
・少人数指導の実施状況
246 校
1学級を複数の教員で指導するティームティーチングや少人数指導などの個に
応じた指導方法の工夫改善が進みつつある。
新しいタイプの学校設置率
3校
3校
7校
平成12年度現在で、総合学科(翔陽高校 )・単位制(湧心館高校 )、総合選択
制(南稜高校)が導入されている。平成13年度には、小中一貫教育の実践研
究を行い 、平成14年度に中高一貫教育校2校(小国高校・天草高校天草西校 )、
総合選択制2校(矢部高校・芦北高校)を導入し、実施する等成果を上げた。
全国又は類似団体等の状況
H13
H14
H15
2 施策を構成する事業
事業番号
事 業 名
01
学力向上対策
事業
02
わ か る by 先
生!事業
03
フレッシュキ
ッズモデル事
業
04
教育課程研究
指定校
05
中高一貫教育
研究支援事業
06
小・中学校非
常勤講師配置
事業
07
わがまちの教
育支援モデル
事業(教育改
革大綱推進事
業)
08
「生きる力」
を育む教育推
進事業
09
就学前教育推
進事業
10
県立高等学校
教育整備推進
事業
11
社会人講師配
置事業
12
地域・産業教
育力活用事業
13
インターンシ
ップ
事業費
事業内容(概要)
評価
下段 (人件費)
8,531
(6,000)
2,615
(6,000)
140,599
(6,000)
管理職等に対する指導
力向上のための研修会実
施や教育対策会議の実施 、
評価問題の作成等。
校内研修体制の確立等
の研究、教科指導力研修
会の実施、学力向上対策
推進校の指定等。
小学校に非常勤講師に
よるティームティーチン
グを導入。
6,341
(9000)
特色ある学校教育につい
て、各課題毎に研究内容
を定め推進校として指定
する。
中高一貫教育推進校を
指定し、教育効果や課題
を明らかにする。
小学校において専科指導
を効果的に推進するため
に、非常勤講師を配置す
る。
学校、家庭、地域社会が
一体となって取り組むた
めの啓発活動等を実施。
5,115
(4,000)
新教育課程実施に向け
た、啓発事業や中央説明
会への参加。
4,802
(1,200)
2,588
( 6,000 )
7,616
(6,000)
4,343
(9,000)
4,779
(18,000)
4,623
(6,000)
1,928
( 6,000 )
0
(0)
今後の方向性H
15対応 今後の方向
学校教育の視点から捉え
た家庭教育への支援及び
就学前教育と義務教育の
連携の推進。
学校規模の適正化や学科
構成・学科改編の在り方
についての検討。
公立の義務教育諸学校
に専門的知識・技能を有
する社会人を特別非常勤
講師として配置。
高い専門性や豊かな見
識を備え、地域等で活躍
する人を特別講師として
招聘。
県立学校が計画的に県
内事業所へ生徒を派遣す
ることで、生徒の職業観
・勤労観を養う。
C
改善
改善
C
改善
改善
B
現状
現状
C
改善
現状
C
改善
現状
C
改善
改善
C
改善
終了
C
改善
改善
C
拡充
現状
B
現状
現状
C
改善
改善
B
移管
改善
C
拡充
改善
3 施策評価
(
①施策を構成する事業は必要かつ十分であるか。
a 適当である
1点
b 概ね適当である
c 改善が必要
−1点
)前年度評価の数値等
評価
0点
(
0
0
)
②施策を構成する事業の評価はどうだったか。
a 非常に良い(平均してA又はB)1点
b 概ね良い(平均してC)
0点
c あまり良くない(平均してD)−1点
(
0
0
)
③県の関与の必要性が高まっているか。
a 高まっている
1点
b 特に変化はない 0点
c 県の関与のあり方について検討が必要
−1点
(
1
1
)
(
0
2
)
④成果指標の達成度はどういう状況か。
a 達成されている
2点 b 概ね達成されるつつある
c 達成されていない
−2点
施策の総合評価(上記①から④の評価項目を踏まえた総合判定 )
0点
総合評価
合計
A(5点)B(4∼3点)C(2∼0点 )D(−1点以下)
A:十分な成果を上げている施策
B:かなりの成果を上げている施策
C:一定の成果を上げている施策
D:当初の目標を達成していないなど、見直しや改善が必要な施策
C
1
点
( B ) ( 1 )
①児童生徒の学力の向上を柱として、新教育課程への対応事業や特色ある学校教
育への取組等概ね適当であると判断する。
②各事業、評価としては概ね良かった。
③各市町村において、新教育課程に向けての期待や不安が高まっている中、保護
者や市町村教育委員会からの学校教育に対する相談等が増えてきている。
④教職員の指導力向上や新教育課程への対応のための研修会の実施、中高一貫校
の設置などにより、特色ある学校づくりが推進できた。
4 課題と今後の方針
①評価を踏まえた施策の方向性(一層充実、現状、改善、抜本見直しの中から選択)
改善
②施策を推進する上での課題と進め方
(課
題)
(施策の進め方)
・学力向上対策事業において、基礎・ ・基礎・基本の定着状況等の具体的な
基本の定着状況を具体的に測る方策を データを基に、新教育課程の趣旨の実
検討する必要がある。
現を図るうえでの本県の課題を明確に
し、その課題解決に向けた施策を推進
する。
・評価問題の作成では、これまでにな
い新しい観点から、関心・意欲や思考
力、判断力、表現力等をみる問題の開
発を行ったが、さらに内容等の拡充を
図る必要がある。
・引き続き 、評価問題の作成において、
工夫改善を行い、内容の充実を図ると
ともに、教科を社会・理科を含めて開
発を行う。
・個に応じたきめ細かな指導を行う必 ・35人学級等の少人数制導入の検討
要がある。
を行う。
5 県民、有識者(総合計画推進委員会
(意見)
評価部会等)の意見・提案と対応
「ゆうチャレンジ」は、市町村数だけでなく、県全体の取組人数も指標とした方がい
いのではないか。ただ、強制しないことが必要なので、市町村ごとの数字ではなく県全
体の数字を 。
(評価部会)
(対応)
「ゆうチャレンジ」は児童生徒の学習到達状況を把握するための市町村教育委員会の
取組みを支援するため、市町村教育委員会から問題開発の要請を受けて県教育委員会が
開発し、提供しているものであり、県下全体の状況を県教委として把握し指導等するも
のではなく、各市町村教育委員会及び各学校で、今後の取組みに活用してもらうもので
あることから、指標は実施した市町村数とするのが適当と考えています。