30 4 地域公共交通の目標像の設定 計画の目標 計画の

4
地域公共交通の目標像の設定
計画の目標
●計画の目標は、以下に示す目標像「町民が安心して暮らせるまちを創造する公共
交通の構築」を達成することとする。
■計画の目標像
『 町民が安心して暮らせるまちを創造する公共交通の構築
~地域・生活・交流を支えるネットワークの形成~ 』
基本方針1:地域を支える公共交通の構築
○町では、国土交通省による「小さな拠点づくりモニター調査」を受け入れな
がら、持続可能な地域づくりとして地域拠点の形成を模索している。その方
向性を踏まえ「地域を支える足(高齢者等の見守り、集会所への運送)」とな
る公共交通を住民等との協働により構築する。
基本方針2:生活を便利にする公共交通の構築
○町中心部には、役場、病院、商業施設等、暮らしに必要な施設が集積してお
り、外出の際には「病院のみ」だけでなく「買い物」等の用務を可能とし、
都市機能を享受できる公共交通を構築する。
○地域活性化の地域拠点と生活機能の拠点(町中心部)を結ぶことにより、
「住
民を運ぶ足(通院等の運送)」、
「生活を運ぶ足(買い物等での荷物の運搬支援)」
となる公共交通を構築する。
基本方針3:交流を支える公共交通ネットワークの構築
○通学、通勤や医療機関の受診、文化活動、町外機関での用務等、日常生活の
質を担保するため、地域間幹線との接続・連携を強化する。
○観光・交流を推進するため、地域間幹線との接続・連携を強化する。
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5
計画の目標像としての公共交通ネットワークの考え方
(1)地域公共交通ネットワークの考え方
●計画の目標を達成するために、公共交通ネットワークを以下のように考える。
■町全体の地域公共交通ネットワークの考え方
山形市、米沢市、新潟市等中核都市への連絡、高等学校への通学、中核病
院への通院、その他用務等での町外への連絡は「地域間幹線」で行い、町内
の地域交通拠点と町中心部を「町内幹線」で連絡し、各地域内の移動につい
ては「支線」が行うネットワークを形成する。
(2)幹線・支線の機能と役割
●公共交通ネットワークを構成する「地域間幹線」、
「町内幹線」、
「支線」、
「地域交
通拠点」等は、以下のように考える。
■幹線・支線の姿
○通学、通勤や医療機関の受診、文化活動など、日常生活の質
を担保し、観光・交流を推進する役割を担う、主に町外への
移動を目的とした路線
地域間
幹線
幹
線
・
支
線
【町内と町外を結ぶ路線】
・町内の拠点(駅、停留所)と町外を結び、平日毎日運行な
ど高頻度で運行する路線
〔対象路線:鉄道(JR 米坂線)、
都市間バス(山形⇔新潟)〕
町内幹線
○町中心部における生活機能(買い物、通院など)を享受でき
る運行をする路線
○また、
「住民を運ぶ足(通院等の運送)」、
「生活を運ぶ足(買
い物等での荷物の運搬支援)」として、地域活性化の地域交
通拠点と生活機能の拠点(町中心部)を結ぶ路線
31
町内幹線
(続き)
【町内の地域交通拠点と町中心部間】
・町内の地域交通拠点と町中心部を結び、平日毎日運行など
高頻度で運行する路線
〔対象路線:町営バス:北部線、南部線、
東部線、大滝線など〕
【町中心部内】
・生活空間の確保として、町中心部の公共施設、商業施設等
をつなぐ路線については、1 時間に複数回の運行を行うな
ど、高頻度の運行を行う路線
〔対象路線:町営バス:内循環線など〕
幹
線
・
支
線
○自宅から地域交通拠点まで行くことが可能な「地域を支え
る足(高齢者等の見守り、集会所への運送)」となり、住民
支線
等との協働により運行する路線
○毎日又は定時運行だけではなく、予約制・曜日限定運行など
の需要に応じた運行で、地区内・集落内と幹線を連絡する地
区内のみの運行
※支線(エリア)については、地形的な条件等から郊外部にお
いて分散している集落に枝線運行している区域などを対象
として設定
〔対象路線:
町営バス:足中線、金目線、白沼線、
北部線・南部線・東部線の曜日限定区間など〕
○「町内幹線」、
「地域間幹線」、
「支線」との乗り換えができる
地点
地 域 交 通 ※各地域区分の中心地や地形的な条件等から分散している集
落に枝線運行している区域の中心地等を設定
拠点
拠
〔対象地点:現在の道路・公共交通などの分岐点、
地区内の拠点集落など〕
点
JR 米坂線
接続ポイント
○主に「町内⇔町外間」の利用者(移動者)が、鉄道と乗り換
えができる地点
〔対象地点:鉄道駅〕
32
(3)交通手段別の役割
●各交通手段の「利用目的や対象者などの役割イメージ」を時間帯別に示す。
表
交通手段
交通手段の時間帯別役割イメージ
朝
昼
夕方
夜
◎
町外への通学、
観光等の利用・外出
◎
町外への通院、
買い物・帰宅、
観光等の利用・外出
◎
町外からの帰宅
×
×
◎
町外への通院、
買い物・帰宅、
観光等の利用・外出
◎
町外からの帰宅
×
◎
買い物、
観光等・交流等の
利用・外出
◎
帰宅
×
郊外線
◎
通学・通院、
観光・交流等の
利用・外出
◎
通院・買い物、
交流等の外出
×
×
内循環線
◎
通院・買い物、
交流等の外出
◎
通院・買い物、
交流等の外出
◎
帰宅
×
デマンド
◎
通院・買い物、
交流等の外出
○
(観光客や、町営バ
ス沿線以外の施設
利用者等)
○
(観光客や、町営バ
ス沿線以外の施設
利用者等)
◎
タクシー
○
(観光客や、町営バス
沿線以外の施設利
用者等)
徒歩・自転車
○:個人が自由に利用(利用範囲:集落内等)
自動車・バイク
○:個人が自由に利用(利用範囲:町外を含め広範囲)
鉄道
都市間バス
町
営
バ
ス
※役割の重要度: ◎:高
○:中
×:低
※ここでの「観光」とは、「町外への観光目的の外出」や「町外からの観光目的の流入」を示し、
「交流」とは、町民の「自分が住んでいる地区以外」での「祭りやイベント等」などへの移動を
示す。
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(4)本町において目指す公共交通ネットワーク
●「地域づくりの方向性における公共交通ネットワーク」のイメージを表現すると
以下の形となるが、その実現には時間がかかる。町として地域づくりとの連動を
図りながら、将来的に目指す「公共交通ネットワーク」として示すものである。
【町として目指す将来形】地域づくりの方向性における公共交通ネットワーク
【小玉川~飯豊山荘間の運行】
・飯豊連峰の登山、森林セラピー基
地の散策、飯豊温泉の利用などの
季節限定利用であることから、季
節限定の運行を行う。
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■本計画において目指す公共交通ネットワーク
【本計画において目指す公共交通ネットワーク】
●「本町において目指す」公共交通ネットワークは、後述する計画期間の 6 年間(平成 27 年度~平成 32
年度)において実現することは時間的に困難であると考えることから、「本計画において目指す」公共
交通ネットワークを以下のように考える。
【計画期間内における内容】
※表中の橙色の網掛けは、前頁の望ましいネットワークに追加した項目
対象路線・地域等
将来
地域間幹線
町内幹線
幹
線
・
支
線
デマンド
運行路線
支線
デマンド
運行路線
地域交通拠点
【鉄道】
【本計画】
JR 米坂線
【都市間バス】
山形⇔新潟線
【町営バス】
・北部線、南部線、東部線、大滝線、内循
環線など
-
・北部(五味沢・長沢)
沖庭(舟渡)
中央(小国町)
白沼(沼沢)
東部(叶水)
南部(玉川・小玉川)
・白沼線【既存】
・北部(五味沢、長沢)
東部(叶水)
南部(小玉川)
・金目線【既存】
-
・足中線【既存】
設定理由等
・通学、通勤や医療機関の受診、文化活動など、日常生活の
質を担保し、観光・交流を推進する役割を担う、主に町外
への移動を目的とした路線
【再掲】
・町中心部における生活機能(買い物、通院など)を享受で
きる運行をする路線
・また、
「住民を運ぶ足(通院等の運送)」、
「生活を運ぶ足(買
い物等での荷物の運搬支援)」として、地域活性化の地域交
通拠点と生活機能の拠点(町中心部)を結ぶ路線
【再掲】
・白沼線については、停留所が少ない地域間幹線を補完する
町内幹線であるが、利用状況に合わせて、デマンド運行と
する。
・弾力的な運行により高齢者等の乗り換え負担を軽減する。
・自宅から地域交通拠点まで行くことが可能な「地域を支え
る足(高齢者等の見守り、集会所への運送)
」となり、住民
等との協働により運行する路線
・毎日又は定時運行だけではなく、予約制・曜日限定運行な
どの需要に応じた運行で、地区内・集落内と幹線を連絡す
る地区内のみの運行
【再掲】
・現在のデマンド交通が中央地区まで運行されており、利便
性が確保されていることから、本計画期間においては、運
行エリアの拡大等に取り組みながら、支線エリア化の検討
を行う。
※沖庭地区(舟渡)は、金目線の運行エリア拡大も含め検討
する。
・小国町(中心部)、 ・小国町(中心部)、
・
「町内幹線」
、
「地域間幹線」、
「支線」との乗り換えができる
五味沢、長沢、舟
五味沢、長沢、
地点
渡、玉川、小玉川、
小玉川、叶水
【再掲】
叶水、沼沢
拠
点
地域中心地
JR 米坂線
接続ポイント
-
玉川、舟渡、沼沢
【鉄道駅】
・小国、松岡、伊佐領、沼沢
・「町内幹線」と「支線」の乗り換えができる地点を目指し、
検討を進める地域交通拠点
【小玉川~飯豊山荘間の運行】
主に郊外部のイメージ図
・飯豊連峰の登山、森林セラピー基
地の散策、飯豊温泉の利用などの
季節限定利用であることから、季
節限定の運行を行う。
町内幹線
地域交通拠点
支線(エリア)
・主に「町内⇔町外間」の利用者(移動者)が、鉄道と乗り
換えができる地点
【再掲】
35
(5)目標を達成するための施策
公共交通網形成計画の基本方針
※「基本方針」、
「公共交通の課題」及び「施策の方向性」について、それぞれ関係性の強いものを線で繋いでいる。
公共交通の課題
施策の方向性
【目標像】
『町民が安心して暮らせるまちを
創造する公共交通の構築
~地域・生活・交流を支える
ネットワークの形成~』
【基本方針1】
地域を支える公共交通の構築
【基本方針2】
生活を便利にする公共交通の構築
【基本方針3】
交流を支える
公共交通ネットワークの構築
36
■各施策に期待する効果
●設定した 10 施策について、それぞれ期待する効果は以下の4つに分類できる。
①.効率性の向上
②.利便性の向上
③.安全性の向上
④.利用促進
●各施策について、期待する効果を下表に整理する。
表
各施策と期待する効果の関係
効
率
性
の
向
上
利
便
性
の
向
上
【施策1】幹線の効率化による持続性の確保
●
●
●
【施策2】住民との協働による支線エリア内の公共交通の運行
●
●
●
【施策3】生活の場となる交通結節点の整備
●
●
【施策4】予約制運行の拡大及び将来に向けた運行形態の検討
●
期待する効果
施策
【施策5】都市機能を享受する内循環線の運行
安
全
性
の
向
上
●
利
用
促
進
●
●
●
【施策7】観光・交流人口の拡大に向けた運行形態の確保
●
●
【施策8】安心・安全を確保する運行体制の確保
●
【施策9】利用拡大に向けた公共交通情報の提供
●
●
【施策10】日常生活に浸透する取り組み
●
●
【施策6】多様な運行方法を一体化した路線運行の確保
37
●
●
●「施策を実施する位置」について、そのイメージを下図に示す。
●実際に施策を実施する場合には、関係者と再度調整する必要がある。
主に実施する施策位置図
【北部地区】
施策1:幹線の効率化による持続性の確保
施策2:住民との協働による支線エリア内
の公共交通の運行
施策6:多様な運行方法を一体化した路線
運行の確保
施策7:観光・交流人口の拡大に向けた運
行形態の確保
【沖庭地区:舟渡エリア】
施策4:予約制運行の拡大及び将来に向けた運行形態の検討
【中央地区】
施策5:都市機能を享受する
内循環線の運行
【中央地区・白沼地区:伊佐領方面】
施策6:多様な運行方法を一体化した路線運行の確保
【東部地区】
施策1:幹線の効率化による持続性の確保
施策2:住民との協働による支線エリア内の公共交通の運行
【南部地区】
施策1:幹線の効率化による持続性の確保
施策4:予約制運行の拡大及び将来に向けた運行形態の検討
施策7:観光・交流人口の拡大に向けた運行形態の確保
【全町で実施】
施策3:生活の場となる交通結節点の整備
施策8:安心・安全を確保する運行体制の確保
施策9:利用拡大に向けた公共交通情報の提供
施策10:日常生活に浸透する取り組み
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■施策1:幹線の効率化による持続性の確保
施策の目的
●幹線と支線の役割分担により、幹線の運行効率化を図ることで
町営バス等の持続性を確保する。
●町営バスを町内幹線と支線に整理し、支線は地域交通拠点まで
運行し、町内幹線と接続する。
●町内幹線は町営バスにより運行を維持する。支線は利用状況等
に応じた運行を実施する。
施策の概要
●南部、東部、北部の各路線において、運行形態の変更に併せて、
「運行時刻」、「運行便数」、「運行日」等の見直しを行う。
●東部線について、利用状況を踏まえた大滝線との統合の方向性
に向けた検討を進める。
●循環線について、利用状況を踏まえた運行形態の見直しを行
う。
対応する課題
●【課題1】効率的なバス運行環境の構築
●【課題2】集落機能の向上
■施策2:住民との協働による支線エリア内の公共交通の運行
施策の目的
●地域ごとにことなるニーズを捉えるため、住民との協働による
地域内の公共交通の運行を行う。
●支線エリア内において、曜日など日にちを限定したり、運行時
刻を設定しない運行など、地域の生活環境をふまえた公共交通
施策の概要
対応する課題
を運行する。
●支線エリア内は、幹線と接続する交通結節点を含む。
【施策例】ボランティアドライバー輸送
●【課題1】効率的なバス運行環境の構築
●【課題2】集落機能の向上
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■施策3:生活の場となる交通結節点の整備
施策の目的
●乗り継ぎなどをする場合に、利用者が快適に待てる環境を整備
することにより、乗り換え負担の軽減を図る。
施策の概要
●町内幹線と支線エリアの結節点について、公共交通を乗り継ぐ
だけでなく、
「お茶のみ」や「案内所」などの地域住民の交流の
拠点となる施設を整備する。
※既存施設等を有効に活用し整備を進める。
対応する課題
●【課題1】効率的なバス運行環境の構築
●【課題2】集落機能の向上
■施策4:予約制運行の拡大及び将来に向けた運行形態の検討
施策の目的
●利用者が比較的少なく定時運行では非効率な地域については、
予約制運行の導入により、運行効率化を図るとともに、自宅付
近までの送迎など、高齢者が利用しやすい環境を整備する。
施策の概要
●郊外線で、支線エリアに該当する集落においては、予約制運行
を検討、導入する。
▶「運行設定便」を増加する場合は、需要の分散による運行台
数のみの増加とならないように留意し設定する。
▶利用者の予約負担を軽減するために、インフォメーションセ
ンター等の設置や、交通結節点での予約機能の整備なども検
討する。
●将来に向けた予約制運行地域の支線エリア化の検討を行う。
●【課題1】効率的なバス運行環境の構築
対応する課題 ●【課題5】行政補助額の低減
●【課題 10】利用者要望に基づく運行ダイヤの再設定
40
■施策5:都市機能を享受する内循環線の運行
施策の目的
●町中心部に立地する買い物、医療、行政施設等への周遊性を確保
し、生活の質の向上を図る。
●町中心部には買い物、医療、行政施設等が集積していることから、
これら施設への便利な移動を支援するネットワークとして「内循
環線」を位置づけ、高品質なサービスを展開する。
施策の概要
●利用動向に即した運行頻度を確保するとともに、待合環境の整備
を促進することで、利用快適性の向上を図る。
【施策例】商店等の停留所機能の協力
対応する
課題
●【課題2】集落機能の向上
●【課題5】行政補助額の低減
●【課題8】通院以外でのバスの利用促進
■施策6:多様な運行方法を一体化した路線運行の確保
施策の目的
●運行路線が重複しているバスを精査し、運行の効率化を図る。
施策の概要
●スクールバスの運行台数が増加しているため、同方向の町営バ
スとの運行の効率化を図る。
【施策例1】毎日運行しているスクールバスと、運行日・時刻
が限定されている路線バスの統合による一般利用
者の利便性の向上を図る。
【施策例2】スクールバスと町営バスが、ほぼ同じ時刻に同方
面に運行されている区間で、運行の効率化を図る。
●【課題1】効率的なバス運行環境の構築
対応する課題 ●【課題4】多様な運行方法の効率的運用
●【課題5】行政補助額の低減
41
■施策7:観光・交流人口の拡大に向けた運行形態の確保
施策の目的
●通学・通勤や医療機関の受診、文化活動、町外機関での用務等、
日常の生活の充実を図る。
●通学・通勤や医療機関の受診、文化活動、町外機関での用務等、
日常の生活の充実として外出に利用できる地域間幹線との接
続・連携を強化する。
施策の概要
●観光・交流を推進する地域間幹線との接続・連携を強化する。
●鉄道駅から観光施設までのアクセス交通としての二次交通を
関係機関と検討する。
対応する課題
●【課題2】集落機能の向上
●【課題3】町営バスの認知度向上
■施策8:安心・安全を確保する運行体制の確保
施策の目的
施策の概要
●多様な交通機関ネットワークを連結し、安心・安全な運行を確
保するための運行体制を確保する。
例:ダイヤ調整、複数の運行主体間の調整、窓口機能、安全・
安心な運行サービスの提供等の確保
●多様な交通機関のダイヤ調整、運行主体間の調整、窓口機能、
安全、安心な運行サービスの提供等の確保
●運休に関する情報共有等、緊急時の連絡体制を構築する。
対応する課題
●【課題1】効率的なバス運行環境の構築
●【課題7】緊急時の連絡体制の構築(その他の町営バスの課題)
42
■施策9:利用拡大に向けた公共交通情報の提供
施策の目的
施策の概要
●公共交通情報の効果的な提供により、町営バスの認知度向上、
及び利用度向上を図る。
●現在、提供されている公共交通情報(運行時刻、運賃など)の
改良を検討する。
●(仮)インフォメーションセンター等を設置し、公共交通の情
報を提供する。
※住民アンケートにおいて、町営バスについて「わからない」との回答
が多かった。
●【課題3】町営バスの認知度向上
●【課題7】緊急時の連絡体制の強化
対応する課題
●【課題8】通院以外でのバスの利用促進
●【課題9】町営バスの情報提供の充実
■施策10:日常生活に浸透する取り組み
施策の目的
●町営バスを活かす施策を展開し、町営バスの利用促進を図る。
●新規需要を開拓するためには、公共交通に関心を持ってもらう
必要があり、公共交通は地域の足であることを再認識してもら
うことが必要である。
施策の概要
●そのため、「地域情報の車内展示」による乗車意向の向上や、
買い物をすることで運賃が割引となるなどの運賃施策による
割安感の改善などを行う。
●【課題3】町営バスの認知度向上
●【課題5】行政補助額の低減
対応する課題
●【課題6】ニーズに応じた運行方法の見直し
●【課題8】通院以外でのバスの利用促進
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(6)計画の達成状況の評価に関する事項
●検証指標を以下のように設定する。
■検証指標と目標
現在
(平成 26 年度)
町営バス利用率
(※1)
町営バス利用者の
満足度(※2)
町営バスの認知度
(※3)
町民全体:10%
(参考:高齢者:15%)
(参考:75 歳以上:22%)
69%
37%
(最も認知度の低い路線)
目標値
(平成 32 年度)
町民全体:16%
(郊外の利用者が倍)
備考
(検証方法)
アンケートによる
検証
80%
アンケートによる
検証
50%
アンケートによる
検証
※1:平成 26 年度住民アンケートより「年 1 回以上町営バスを利用する」割合を算出
平成 26 年度住民アンケートより「60 歳以上の回答者」を高齢者と設定
※2:平成 26 年度利用者アンケートより、
「運行内容の変更要望なし」の割合を算出
※3:平成 26 年度住民アンケートより、
「運行内容の変更要望あり」の割合より、路線別に算出
※目標値の設定根拠等
町営バス利用率
町営バス利用者の
満足度
町営バスの認知度
目標値
設定根拠等
16%
・新たな運行形態の導入により郊
外の利用者の倍増を目指す。
・運行内容、運行方法等の改善を
80%
行い、利用者の大多数(80%)の
満足を目指す。
・協働の仕組みを含む、公共交通
ネットワークの形成などを行
い、町民の半数以上に知っても
らうことを目指す。
50%
44
(7)計画の区域
●全町民の生活交通を確保するため、町全体を網羅する公共交通ネットワークとし
て計画する必要がある。そのため、計画の区域は小国町全域を対象とする。
(8)計画期間と計画の進行管理
●計画期間は、平成 27 年度~平成 32 年度とする。
●小国町地域公共交通会議は、各実施主体と連携して施策・事業を推進しながら、
「計画」▶「実行」▶「検証」▶「見直し」を行い施策・事業内容の向上・改善を
行う。
進行管理(PDCAサイクル)のイメージ
計 画
Plan
計画、立案
実
行
Do
施策・事業
の実施
点 検
Check
見直し
Action
管 理
検 証
改
善
■進行管理スケジュール
時期
取り組み内容
平成 27 年度
◯地域公共交通網形成計画(マスタープラン)に基づく「行動計画
(アクションプラン)」の整理
⇒地域、関係機関等との具体的な方策、方法について協議・検討
平成 28 年度~
◯先行地域実証運行、及び施策の段階的運用開始(運用5年間の
設定)
平成 32 年度
◯達成状況及び計画の方向性検証(マスタープランの見直し)◯
次期「アクションプラン」の検討、整理
45
(9)計画の推進体制
■計画の推進体制
●本計画に位置づけた施策・事業の展開に当たっては、町民、交通事業者、行政
等が一体となって取り組む。
●基本方針毎の施策実施主体によるチームを編成し、具体的取り組みの方向性、
仕組み、取り組み方法等を検討・調整する。
●地域住民代表、交通事業者、行政等で構成する「小国町地域公共交通会議」は、
各関係主体がそれぞれの役割を果たしながら、町民の日常生活に欠かせない公
共交通手段の確保のために、全体的な調整機能を果たす。
推進体制のイメージ
町民等
地域住民
企業など
協
働
参
画
小国町地域公共交通会議
交通事業者
鉄道
町営バス
タクシー
行
連
携
政
小国町
山形県
国
※必要に応じて「小国町地域公共交通会議」に属する各地区の分科会や、特定
路線を協議する専門部会を設ける。
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