第2章 大網白里町の現状 - 大網白里市

第2章 大網白里町の現状
第2章 大網白里町の現状
第1節
1
少子化の動向
人口の推移と推計
本町の近年の総人口は、微増傾向となっています。
平成 22 年から平成 26 年までの人口推計結果をみると、総人口は引き続き微増傾
向を示し、平成 26 年の総人口は約 50,700 人になると予測されています。
しかし、生産年齢人口(15 歳以上 65 歳未満)の減少に伴って、年少人口(15 歳未
満)は減少すると予測されます。一方高齢者人口(65 歳以上)は増加傾向となってお
り、平成 26 年時点で総人口に対する割合では、年少人口割合が 11.7%、高齢者人
口割合がその約2倍にあたる 26.2%程度になり、より一層、少子高齢化が進むと
予測されます。
■総人口などの推移
年少人口
(人)
生産年齢人口
高齢者人口
年少人口割合
高齢化率
90,000
30%
18.7%
22.5%
22.7%
23.7%
25.0%
26.2%
20%
19.3%
20.2%
20.9%
21.7%
13.8%
13.5%
13.2%
13.0%
12.7%
12.4%
12.2%
12.0%
11.7%
49,878
50,048
50,291
50,209
50,425
50,525
50,546
50,598
50,643
50,752
9,307
9,656
10,134
10,471
10,967
14.2%
60,000
10%
0%
11,344
11,490
11,988
12,638
13,292
-10%
30,000
33,480
33,475
33,392
33,125
-20%
32,921
32,789
32,786
32,452
31,924
31,499
-30%
7,091
6,917
6,765
6,613
6,537
6,392
6,270
6,158
6,081
5,961
0
-40%
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
資料:平成 21 年までは住民基本台帳 各年 4 月1日実績値
資料:平成 22 年以降は平成 17 年から平成 21 年の住民基本台帳人口を基にしたコーホート変化率法による人口推計値
7
第2章 大網白里町の現状
2
年少人口の推移と推計
0~14 歳までの年少人口の推移では、平成 17 年の 7,091 人から平成 21 年には
6,537 人と4年間で 554 人(7.8%)減少しています。
平成 22 年から平成 26 年までの年少人口の推計結果でも引き続き減少傾向が続く
と予測されます。
■年少人口の推移
(人)
8,000
7,091
7,000
6,000
602
588
550
5,000
518
559
4,000
523
496
3,000
2,000
1,000
0
453
14歳
6,917
591
551
509
567
527
503
459
502
6,765
13歳
6,613
6,537
518
567
567
533
529
517
535
513
472
507
466
507
465
499
468
503
457
450
546
516
569
6,392
537
6,270
521
6,158
6,081
12歳
5,961
11歳
478
518
487
514
483
484
483
484
452
481
482
451
476
441
477
446
436
433
7歳
469
438
428
425
392
6歳
459
429
419
416
384
383
458
425
415
412
5歳
381
381
387
517
474
512
474
514
10歳
9歳
8歳
493
437
444
427
422
424
419
388
389
395
397
445
430
418
414
382
381
387
390
402
3歳
430
418
404
403
379
324
324
354
341
338
325
380
351
337
307
371
346
326
301
381
366
335
320
301
2歳
363
368
322
403
333
335
325
376
370
359
342
318
390
381
370
367
352
350
323
379
402
371
361
348
342
331
4歳
1歳
0歳
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
資料:平成 21 年までは住民基本台帳 各年 4 月1日実績値
資料:平成 22 年以降は平成 17 年から平成 21 年の住民基本台帳人口を基にしたコーホート変化率法による人口推計値
8
第2章 大網白里町の現状
3
人口動態の推移
出生数と死亡数の動向では、平成 14 年以降、死亡数が出生数を上回って推移し
ており、その差である自然増減は減少傾向となっています。
一方、転入と転出の動向では、転入が転出を上回り、その差である社会増減はプ
ラスで推移しています。平成 13 年以降は、増減幅は小さくなり、横ばい状態で推
移しています。
■自然動態の推移
出生数
(人)
500
385
383
308
339
444
422
405
397
367 354
死亡数
自然増減
463
440
(人)
453
384
364
338
331
300
200
334
323
315
336
328
100
250
13
77
-33
-44
0
-53
-67
-107
-106
-121
-117
-135
0
-100
-200
平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年
資料:平成 21 年度版
データ大網白里町
各年1月1日現在
■社会動態の推移
転入
(人)
転出
社会増減
4,000
3,000
2,000
2,997
2,974
1,973
1,024
2,174
(人)
2,000
3,159
2,686
2,603
2,158
2,007
2,594
2,724
2,470
2,145
2,178
1,500
2,573
2,170
2,207
2,162
2,404
2,257 2,3752,151
1,000
800
528
596
1,000
546
325
952
424
411
147
224
0
500
0
平成11年
平成12年
平成13年
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
資料:平成 21 年度版
9
平成18年
平成19年
データ大網白里町
平成20年
21年度
各年1月1日現在
第2章 大網白里町の現状
4
世帯数の推移
本町の世帯数は増加しており、平成 18 年に 17,000 世帯を超え、平成 20 年には
17,662 世帯となっています。平成 12 年から平成 20 年までに 2,688 世帯の増加と
なっていますが、1世帯当たりの平均人員数は年々減少し、平成 20 年には 2.83
人と核家族化が進行しています。
■世帯数の推移
世帯数
(人)
25,000
1世帯平均人員数
3.14
3.07
3.02
2.96
2.92
2.96
15,420
15,835
16,287
16,651
16,732
14,974
20,000
2.91
2.87
2.83
17,104
17,357
17,662
(人)
4.00
2.00
15,000
0.00
10,000
-2.00
5,000
-4.00
0
平成12年
平成13年
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
資料:平成 21 年度版
平成18年
データ大網白里町
平成19年
平成20年
各年 10 月1日現在
また、一般世帯に占める 18 歳未満の児童がいる世帯の割合では、県を上回って
いますが、ともに減少傾向を示しています。一方、一般世帯に占める 18 歳未満の
児童がいるひとり親(母子・父子世帯)の割合は、県を上回って推移しており、と
もに上昇傾向となっています。
■母子・父子世帯の推移
区分
一般世帯
単位:世帯
大網白里町
平成 12 年
千葉県
平成 17 年
平成 12 年
平成 17 年
14,962
16,382
2,164,117
2,304,321
一般世帯に占める
18 歳未満の児童が
いる一般世帯
5,454
(36.5%)
5,119
(31.2%)
490,545
(28.6%)
595,600
(25.8%)
一般世帯に占める
18 歳未満の児童が
いる母子世帯
146
(1.0%)
190
(1.2%)
21,633
(1.0%)
26,009
(1.1%)
一般世帯に占める
18 歳未満の児童が
いる父子世帯
26
(0.17%)
34
(0.21%)
3,509
(0.16%)
3,736
(0.16%)
資料:国勢調査
10
第2章 大網白里町の現状
5
婚姻・離婚の推移
婚姻率は年々減少傾向で、平成 20 年では 4.2 件となっていますが、千葉県全体
に比べて 1.80 件低い状況です。
一方、離婚件数は千葉県全体と比べて大きな差異は見られません。
■本町の婚姻・離婚件数の推移
平成12 年 平成13 年 平成14 年 平成15 年 平成16 年 平成17 年 平成18 年 平成19 年 平成20 年
婚姻
248
237
231
221
243
205
228
226
211
離婚
96
128
105
120
103
92
105
99
101
資料:平成 21 年度版
データ大網白里町
各年 10 月1日現在
■婚姻・離婚の推移(人口 1,000 人当たりの件数)
(件)
本町 婚姻率
本町 離婚率
千葉県 婚姻率
千葉県 離婚率
8.0
6.4
6.0
6.7
5.3
4.8
6.7
5.0
6.4
4.8
6.2
6.2
6.1
5.9
4.6
4.5
1.86
2.11
1.98
2.02
2.05
2.02
平成19年
平成20年
5.9
5.0
4.6
4.1
6.0
4.2
4.0
2.70
2.20
2.50
2.12
2.00
2.04
2.10
2.16
2.24
2.30
2.24
2.24
2.10
2.07
平成11年
平成12年
平成13年
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年
2.0
0.0
資料:平成 21 年度版
11
データ大網白里町
各年 10 月1日現在
第2章 大網白里町の現状
6
未婚率の推移
未婚率では、全年齢が上昇傾向にあることがうかがえます。
特に、女性の 25~29 歳の未婚率の上昇が大きく、平成2年の 38.4%から、平成 17
年の 61.7%と 23.3 ポイントも増加しており、晩婚化の現れであると懸念されます。
■未婚率の推移
100%
75%
男性
90.2%
92.1%
62.4%
64.4%
92.6%
70.1%
94.1%
71.2%
20~24歳
47.7%
50%
25~29歳
39.7%
33.2%
34.5%
30~34歳
25%
29.3%
18.2%
19.2%
20.1%
平成2年
平成7年
平成12年
35~39歳
0%
平成17年
資料:国勢調査
100%
80.4%
84.7%
88.5%
89.4%
女性
20~24歳
75%
61.7%
53.9%
50%
25~29歳
44.1%
38.4%
31.0%
25%
30~34歳
21.1%
12.3%
13.5%
35~39歳
5.3%
0%
平成2年
7.1%
平成7年
8.7%
平成12年
14.0%
平成17年
資料:国勢調査
12
第2章 大網白里町の現状
7
合計特殊出生率の推移
1人の女性が生涯に産むと仮定した子どもの数を示す合計特殊出生率では、本町
は平成 12 年から平成 16 年まで減少傾向、平成 17 年から増加傾向に向かっていま
すが、国、千葉県の値より下回って推移しています。
また、人口を維持するのに必要とされる 2.08 という数値を大きく下回っている
ことが分かります。
■合計特殊出生率の推移
大網白里町
千葉県
国
1.50
1.36
1.37
1.33
1.32
1.24
1.24
1.32
1.29
1.30
1.25
1.29
1.26
1.20
1.25
1.22
1.20
1.29
1.23
1.25
1.22
1.16
1.12
1.34
1.10
1.01
1.10
平成15年
平成16年
平成17年
1.14
1.16
1.00
平成12年
平成13年
平成14年
平成18年
平成19年
資料:千葉県市町村別
平成20年
合計特殊出生率
*平成 16 年までは、分母に総合企画部統計課作成「千葉県年齢別・町丁別人口」の「第2表 年齢(5歳階級、各歳)
別、男女別人口」を使用。
*平成 17 年以降は、分母に総務省自治行政局作成「住民基本台帳人口要覧」を使用。
13
第2章 大網白里町の現状
8
産業別就業者割合の推移
本町の産業別就業者数は平成7年の 19,905 人から平成 21 年には 23,118 人に増
加しています。産業別就業者割合の全体推移では、第一次及び第二次産業就業者の
割合が低下し、第三次産業の割合が高くなっています。就業者の男女比は平成7年
から平成 17 年にかけて若干高くなったものの、男性が 60%を占めています。
■産業別就業者割合の全体推移
第一次産業
0%
平成7年
(19,905人)
平成12年
(21,718人)
10%
第二次産業
20%
9.3%
30%
40%
第三次産業
50%
60%
28.8%
7.0%
70%
80%
90%
100%
0.8%
61.2%
25.8%
平成17年
6.2%
(23,118人)
分類不能産業
65.6%
22.5%
1.6%
3.1%
68.1%
資料:国勢調査
■就業者の男女比
男性
0%
10%
20%
女性
30%
平成7年
(19,905人)
62.7%
平成12年
(21,718人)
61.5%
平成17年
(23,118人)
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
37.3%
38.5%
59.5%
40.5%
資料:国勢調査
14
第2章 大網白里町の現状
第2節
1
子育て支援施策の状況
保育所の状況
保育所は、公営3施設、民営2施設の合計5施設となっています。平成 21 年度
現在の入所児童数は、444 人となっています。
■保育所数の推移
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
公営の保育所数
3
3
3
3
3
3
私営の保育所数
2
2
2
2
2
2
5
5
5
5
5
5
合
計
資料:社会福祉児童課
4月1日現在
■入所児童数の推移
定
総
数
員(人)
公
営
私
入所児童数(人)
営
総
数
公
営
私
営
平成 16 年度
462
280
182
438
255
183
平成 17 年度
462
280
182
439
240
199
平成 18 年度
462
280
182
444
242
202
平成 19 年度
462
280
182
456
252
204
平成 20 年度
462
280
182
440
244
196
平成 21 年度
462
280
182
444
252
192
資料:社会福祉児童課
15
4月1日現在
第2章 大網白里町の現状
■年齢別入所児童数の推移
総
数
0
歳
1
歳
2
歳
3
歳
4
歳
5
歳
平成 16 年度
438
14
45
64
95
109
111
平成 17 年度
439
15
50
65
91
107
111
平成 18 年度
444
12
56
64
96
107
109
平成 19 年度
456
21
45
77
90
117
106
平成 20 年度
440
12
41
69
101
95
122
平成 21 年度
444
12
53
69
98
108
104
資料:社会福祉児童課
2
4月1日現在
幼稚園の状況
幼稚園における入園児童数は、年々減少傾向にあります。平成 16 年度の 558 人
から平成 21 年度の 388 人と5年間で 170 人(39.4%)減少しています。
■幼稚園数及び入園児童数の推移
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
4
4
4
4
4
4
720
720
610
610
610
610
558
525
480
438
402
388
3歳児(人)
125
123
106
97
82
88
4歳児(人)
195
200
166
158
156
138
5歳児(人)
238
202
208
183
164
162
資料:管理課
5月1日現在
施設数(か所)
入園児童数
幼稚園の状況
定
員 (人)
合
計
16
第2章 大網白里町の現状
3
学童保育等の状況
平成 21 年度現在、公営学童保育が7か所、私立学童が3か所あります。公営、私立
ともに総在籍児童数は増加傾向にあります。
■公営学童保育の実施状況
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
学童保育数(か所)
4
6
7
7
7
7
総在籍児童数(人)
83
106
107
160
197
226
資料:社会福祉児童課
4月1日現在
■私立学童保育の実施状況
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
学童保育数(か所)
1
3
3
3
総在籍児童数(人)
3
115
142
140
※一時利用、長期休暇のみ利用者を含む。
資料:社会福祉児童課
4月1日現在
■学童保育設置状況
学童保育名称
公
営
私
立
所在地
増穂学童保育室
北飯塚 281
白里学童保育室
南今泉 3344
季美の森学童保育室
季美の森南 1-28
瑞穂学童保育室
永田 1055
大網学童保育室
大網 317
大網東学童保育室
富田 32-2
増穂北学童保育室
上貝塚 317
特定非営利活動法人大里学童 KBA スクール
みやこ野 2-3-1
フリー&アフタースクールぬく森くらぶ
南飯塚 478-3
NPO 法人民間児童館 おおきなかぶ学童保育
みずほ台 2-10-15
資料:社会福祉児童課
17
第2章 大網白里町の現状
平成 21 年度現在、放課後子ども教室は4か所で実施しており、総在籍児童数は 89 人
となっています。
■放課後こども教室の実施状況
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
放課後子ども教室数(か所)
2
4
4
総在籍者数(人)
40
80
89
資料:生涯学習課
■放課後子ども教室の設置状況
放課後子ども教室名称
所在地
増穂小学校放課後子ども教室
増穂小学校
公
増穂北小学校放課後子ども教室
増穂北小学校
営
大網東小学校放課後子ども教室
大網東小学校
白里小学校放課後子ども教室
白里小学校
資料:生涯学習課
18
第2章 大網白里町の現状
第3節
1
アンケート調査の現況
アンケート調査の概要
「次世代育成支援対策推進法」第8条に規定する市町村行動計画(前期計画)の
見直し及び策定に当たり、子育て支援における仕事や生活の調和の実現や、親の就
労と子どもの育成の両立を支える支援、子どもの健やかな育成を支えるサービスに
ついて、現状と今後の施策の目標を把握することを目的として調査を行いました。
■配布状況
調査の種類
対象者数
抽出方法
就学前児童保護者調査
1,172 人 0~5歳の児童を持つ保護者
小学生児童保護者調査
2,237 人 小学生児童を持つ保護者
中高生
480 人 町内在住、在学の中高生本人
一般住民
700 人 町内在住の 19 歳~35 歳の町民(無作為抽出)
■回収結果
調査の種類
回収数
回収率
就学前児童保護者調査
585 件
49.9%
小学生児童保護者調査
1,865 件
83.3%
中高生
398 件
82.9%
一般住民
165 件
23.6%
■分析・表示
・百分率は小数点第2位で四捨五入し、小数点第1位までを示しています。このため、
単一回答(回答が1つだけのもの)の回答比率の合計が 100.0%にならない場合があ
ります。
・グラフ中の計は、その項目の回答者の実数であり、比率算出の基礎となっています。
・回答比率は、その設問の回答者総数、あるいは分類別の回答数の総数をもとに算出し
ており、複数回答(2つ以上の回答が認められたもの)の設問の場合、回答比率の合
計が 100.0%にならない場合があります。
※ 調査票は設問の回答により他の設問へ誘導されたり、回答者を限定したりしています
が、万が一間違って回答していても回答者のご意見を尊重するために、そのまま集計
しています。従って、前後の設問で、整合性が保たれていない場合があります。
19
第2章 大網白里町の現状
2
アンケート調査の結果からみる子育て家庭の現状
(1)子育ての様子
○子育ての不安感・負担感
平成 16 年度に比べ就学前児童保護者、小学生児童保護者ともに「非常に不安や負担
を感じる」、「なんとなく不安や負担を感じる」と子育てに何かしら不安や負担を感じ
る割合が高くなっています。
■子育ての不安・負担感
就学前児童保護者
非常に不安や負担を感じる
なんとなく不安や負担を感じる
あまり不安や負担などは感じない
全く感じない
何ともいえない
無回答
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
平成16年度
計1,045
8.1
45.4
33.2
4.9
平成20年度
計:585
9.6
42.7
34.4
3.9 8.0
7.8 0.7
1.4
小学生児童保護者
非常に不安や負担を感じる
なんとなく不安や負担を感じる
あまり不安や負担などは感じない
全く感じない
何ともいえない
無回答
0%
平成16年度
計:1,924
平成20年度
計:1,865
10%
6.6
8.8
20%
30%
40%
50%
60%
39.7
36.0
37.5
37.7
70%
80%
90%
5.1
6.2
10.8
8.5
100%
1.9
1.3
(2)悩みや相談の様子
○悩みの相談相手
就学前児童保護者、小学生児童保護者ともに「配偶者・パートナー」、「その他の親
族(親・兄弟姉妹など)」、
「隣近所の人、地域の知人、友人」と回答した人が半数を超
え、大半の人が身近な人に相談をしていることがうかがえます。
こうした相談相手が子育てに関する正しい知識を把握していなければなりませんの
で、相談相手となるこれらの人たちへの情報提供が必要になってきます。
20
第2章 大網白里町の現状
○子育てに関する日常の悩み
就学前児童保護者、小学生児童保護者ともに平成 16 年度に比べると「食事や栄養に
関すること」、「病気や発育・発達に関すること」など子どもの成長や発達に関わる悩
みが高くなっています。就学前児童保護者では「仕事や自分のやりたいことが十分に
できない」、や「子どもとの時間が十分にとれない」の割合が高くなっています。
一方、小学生児童保護者では「友達付き合い(いじめ等含む)に関すること」、「子
どもを叱りすぎているような気がする」などが高くなっています。
■子育てに関する日常の悩み(上位 10 項目を抜粋)
就学前児童保護者
0
10
20
30
50 %
40
45.0
食事や栄養に関すること
32.1
40.3
病気や発育・発達に関すること
33.6
36.8
32.7
仕事や自分のやりたいことが十分できない
26.8
29.2
子どもを叱りすぎているような気がする
23.9
子どもの教育に関すること
30.3
18.6
17.3
子どもとの時間が十分にとれない
15.7
友達付き合い(いじめ等を含む)に関すること 22.0
町の子育て支援サービスの内容や利用・
申し込み方法がよくわからない
15.6
13.1
13.2
10.6
子どもとの接し方に自信が持てない
平成20年度
計:585
平成16年度
計1,045
11.8
11.7
子育てに関しての配偶者・パートナーの
協力が少ない
小学生児童保護者
0
10
20
30
40
34.6
子どもの教育に関すること
40.0
29.1
友達付き合い(いじめ等を含む)に関すること
24.2
26.3
子どもを叱りすぎているような気がする
20.5
食事や栄養に関すること
26.2
21.5
病気や発育・発達に関すること
25.9
22.0
20.1
18.7
子どもとの時間が十分とれない
14.9
14.0
仕事や自分のやりたいことが
十分できない
11.4
9.8
子育てに関しての配偶者・パートナー
の協力が少ない
子どもとの接し方に自信が持てない
9.1
6.5
配偶者・パートナー以外に手伝って
くれる人がいない
8.3
7.3
21
平成20年度
計:1,865
平成16年度
計:1,924
50%
第2章 大網白里町の現状
(3)子どもと外出する際に困ること
子どもと外出する際に困ることは、平成 16 年度に比べ就学前児童保護者、小学生児
童保護者ともに、
「トイレがオムツ替えや親子での利用に配慮されていない」や「小さ
な子どもとの食事に配慮された場所がない」など子どもと一緒に利用するスペースの
確保などに関する要望が高くなっています。
■子どもと外出して困ること
就学前児童保護者
0
10
20
30
40
50
60 %
36.1
36.2
買い物や用事の合間の気分転換に、子どもを
遊ばせる場所がない
トイレがオムツ替えや親子での利用に配慮
されていない
30.1
26.4
暗い通りや見通しの悪い場所が多く、子どもが
犯罪の被害にあわないか心配
29.1
33.3
27.4
22.2
小さな子どもとの食事に配慮された場所がない
歩道や信号がない通りが多く、安全性に心配が
ある
24.4
35.2
歩道の段差などがベビーカーや自転車の
通行の妨げになっている
23.2
21.3
交通機関や建物がベビーカーでの
移動に配慮されていない
20.3
15.1
18.6
13.2
授乳する場所や必要な設備がない
荷物や子どもに手を取られて困っている時に
手を貸してくれる人が少ない
12.6
9.3
緑や広い歩道が少ない等、街並みにゆとりと
うるおいがない
11.3
16.2
5.3
5.6
周囲の人に子ども連れだと迷惑そうに見られる
1.9
3.3
その他
9.6
8.4
特に困ることはない
平成20年度
計:585
平成16年度
計:1,045
3.2
2.5
無回答
小学生児童保護者
0
10
20
30
40
60 %
50
45.4
暗い通りや見通しの悪い場所が多く、子どもが
犯罪の被害にあわないか心配
歩道や信号がない通りが多く、安全性に心配
がある
54.6
35.4
43.0
25.1
23.5
買い物や用事の合間の気分転換に、子どもを
遊ばせる場所がない
歩道の段差などがベビーカーや自転車の
通行の妨げになっている
16.7
15.5
緑や広い歩道が少ない等、街並みに
ゆとりとうるおいがない
15.4
24.0
小さな子どもとの食事に配慮された場所がない
8.7
8.1
交通機関や建物などがベビーカーでの移動に
配慮されていない
7.9
7.9
トイレがオムツ替えや親子での利用に
配慮されていない
7.6
6.4
授乳する場所や必要な設備がない
5.3
5.0
荷物や子どもに手を取られて困っている時に
手を貸してくれる人が少ない
5.1
4.4
周囲の人に子ども連れだと迷惑そうに見られる
4.1
3.1
その他
3.8
2.9
19.8
特に困ることはない
12.1
4.2
4.8
無回答
22
平成20年度
計:1,865
平成16年度
計:1,924
第2章 大網白里町の現状
(4)町に対して期待する子育て支援策
町に対して期待する子育て支援策は、就学前・小学生児童保護者ともに「安心して
子どもが医療機関にかかれる体制(土日・夜間等)を整備して欲しい」、「子ども連れ
でも出かけやすく楽しめる場所を増やして(設置して)欲しい」が上位を占めていま
す。
■町に対して期待する子育て支援策
就学前児童保護者
0
10
20
30
40
50
60
70
80
安心して子どもが医療機関にかかれる体制
(土日・夜間等)を整備してほしい
90 %
76.2
74.2
保育所や幼稚園にかかる費用負担を軽減
してほしい
65.1
56.3
子ども連れが出かけやすく、楽しめる場所を
増やして(設置して)ほしい
61.9
61.1
児童館など親子が安心して集まれる身近な場、
イベントの機会がほしい
47.7
53.5
28.2
24.3
保育所を増やしてほしい
残業時間の短縮や休暇取得など、職場環境の
改善を企業に働きかけてほしい
19.0
15.0
子育てに困った時に相談したり、情報が
得られる場所を作ってほしい
13.7
17.0
子育てについて学べる機会を作ってほしい
12.8
10.5
幼稚園を増やしてほしい
11.8
11.1
多子世帯の町営住宅の優先入居や広い
部屋の割り当て等、住宅面の配慮がほしい
5.3
5.9
5.6
11.8
その他
特にない
0.7
1.6
無回答
0.7
1.3
平成20年度
計:585
平成16年度
計:1,045
小学生児童保護者
0
10
20
30
40
50
60
70
80
71.7
67.2
安心して子どもが医療機関にかかれる体制
(土日・夜間等)を整備してほしい
子ども連れで出かけやすく、楽しめる場所を
増やして(設置して)ほしい
42.8
51.3
37.4
児童館など親子が安心して集まれる身近な場、
イベントの機会が欲しい
51.1
サービス利用にかかる費用負担を
軽減してほしい(前回調査項目無し)
31.7
学童保育を充実してほしい
(前回調査項目無し)
22.5
残業時間の短縮や休暇取得など、職場環境の
改善を企業に働きかけてほしい
12.3
12.8
子育てに困った時に相談したり、情報が
得られる場所を作ってほしい
10.6
17.8
5.4
6.5
子育てについて学べる機会を作ってほしい
多子世帯の町営住宅の優先入居や広い部屋の
割り当て等、住宅面の配慮がほしい
4.8
4.6
5.3
6.3
その他
特にない
4.4
2.5
無回答
3.5
4.4
23
平成20年度
計:1,865
平成16年度
計:1,924
90 %
第2章 大網白里町の現状
(5)結婚観
中高生の結婚に対しての考えでは、
「ぜひ結婚したい」(26.9%)、
「できるだけ結
婚したい」(37.9%)を合わせて6割以上の人が結婚願望を持っていることがうかが
えます。男女別では、女性は「ぜひ結婚したい」が 27.1%と男性よりやや高く、
男性は「どちらでもない」、「わからない」が高くなっています。
■中高生の結婚観
ぜひ結婚したい
どちらでもない
わからない
0%
10%
20%
30%
26.9
計:398
できれば結婚したい
結婚したくない
無回答
40%
50%
60%
37.9
70%
80%
90%
13.6
5.3
15.8
100%
0.5
■中高生の結婚観と性別のクロス集計
単位:%
合計
ぜひ
できれば
どちら
結婚
結婚したい
結婚したい
でもない
したくない
わからない
無回答
合計
398 人
26.9
37.9
13.6
5.3
15.8
0.5
男
206 人
26.7
36.9
15.0
3.9
16.5
1.0
女
181 人
27.1
39.8
12.2
6.1
14.9
0.0
24
第2章 大網白里町の現状
(6)将来持ちたい子どもの人数
中高生に「将来子どもは何人ほしいか」をたずねたところ、
「2人ほしい」が 47.2%
で最も多く、次いで「3以上人ほしい」となっています。
また、子どもを抱いた経験がある人は、抱いたことがないと回答した人よりも将
来子ども持ちたいという願望が高いことがうかがえます。
■将来持ちたい子どもの人数
1人ほしい
3人以上ほしい
子どもはほしくない
無回答
0%
計:398
10%
20%
30%
40%
2人ほしい
どちらでもない
わからない
50%
47.2
5.3
60%
10.6
70%
80%
6.3 5.8
90%
100%
0.5
24.4
■将来持ちたい子どもの人数と子どもを抱いた経験の有無のクロス集計
単位:%
合計
合計
抱いたこと
がある
抱いたこと
がない
1人
ほしい
2人
ほしい
3人以上
ほしい
どちら
でもない
子どもは
ほしく
ない
わから
ない
無回答
398
5.3
47.2
10.6
6.3
5.8
24.4
0.5
246
3.7
55.3
12.2
4.9
3.7
20.3
0.0
146
7.5
35.6
7.5
8.9
9.6
30.1
0.7
25
第2章 大網白里町の現状
第4節
前期計画の実施事業の達成状況
■特定 14 項目保育事業
区分
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
439
444
456
440
444
休日保育事業(か所)
-
-
-
-
-
夜間保育事業(か所)
-
-
-
-
-
6
7
7
7
7
一時保育事業(か所)
1
1
1
1
1
特定保育事業(か所)
0
0
0
0
0
病児・病後児保育事業(か所)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
センター型
1
1
1
1
1
ひろば型
4
4
4
4
4
児童館型
0
0
0
0
0
通常保育事業(人)
放課後児童健全育成事業(学童保育)
(か所)
ショートステイ
子育て短期支援
事業(か所)
トワイライト
ステイ
ファミリー・サポート・センター事業(か所)
子育て拠点支援
事業(か所)
26
第2章 大網白里町の現状
前期計画において、9つの基本方針のもとに位置づけられた 100 の施策・事業の
達成度(平成 17~21 年度)を評価しています。施策・事業の達成度の取組状況から、
子育て環境は向上しつつあると言えます。
■前期計画個別事業評価
基本施策
事業名
子どもが人として
守られるための取り組み
評価
A
子ども
児童虐待阻止と家庭問題への対応
3
子どもの心のケア
3
障害のある子どもの自立支援
2
健診・健康支援
10
子どもたちの健康・成長の確保・増進 食育活動
4
学び育 ち
思春期保健の推進
5
幼稚園教育
3
学校教育環境の向上
7
開かれた学校づくり
3
児童の健全育成と体験機会の拡充
8
家庭教育の推進
2
親育て活動
3
母子の健康確保
6
発育と育児の支援
9
医療体制の周知等
2
ゆとりある子育て
環境づくり
保育サービス
4
地域ぐるみ子育て
8
子ども・子育てを
理解する地域づくり
子どもと子育てに関する啓発
2
仕事と家庭の両立支援
3
地域の子育て支援力・
教育力の向上
地域づくり・人づくり活動
2
地域が関わる仕組みづくり
1
地域の安心活動
5
快適な居住環境
3
生きる力と自立する力の育成
親
親の子育て力の向上
向か いあい 子育て
安心できる妊娠・
出産と育児への支援
地域
み つめて 育ち支 援
生活環境の整備
98
合計
評価A:「概ね目標水準に達している」
評価B:「事業を未実施」
27
B
1
1
2
第2章 大網白里町の現状
○施策・事業の達成度
施策・事業の達成度を2つの段階で評価したところ、98 の施策・事業が目標を達
成となりました。
達
成
概ね目標に
達成している
度
施策・
事業数
98
施
策 ・ 事 業 名
児童虐待防止対策/母子家庭等の自立支援/多問題を持つ家
庭への支援/不登校など問題への対応、立ち直り支援/ほか
94 事業
親子ふれあいコンサート
・親子ふれあいコンサートとしては実施していないが、親子で参加
できる機会として、家庭教育学級等の他の事業で実施している。
未実施
2
多様な保育ニーズへの対応
・家庭的保育事業やファミリー・サポート・センターなど事業につ
いては大網白里らしい手法の導入に向けて今後も継続して協議し
ていく。
○アンケート調査による達成度の評価
平成 16 年度に比べ就学前児童保護者、小学生児童保護者ともに子育てに何かしら
不安や負担を感じる割合が高くなっています。そのため、より一層の相談支援や子
育て仲間が交流できる場の提供が求められています。
また、悩んでいることや町への要望では子どもの成長や医療が上位を占めていま
すが、
「子どもとの時間を十分にとれないこと」、
「残業時間の短縮や休暇の取得促進
など企業に対して職場環境の改善を働きかけてほしい」といった声も大きくなりつ
つあります。
「働き方の見直しの意識啓発」については、今回の後期計画策定におい
て「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」として重点的に推し進めてい
くべき施策として国が提唱しているものであり、広報等による啓発とともに、セミ
ナー開催や情報発信など積極的な施策展開が必要となっています。
28
第2章 大網白里町の現状
第5節
後期計画に係わる課題
本町における現状や子育て支援に関するアンケート調査・地域協議会委員からの
要望、前期計画からの課題を整理しました。
課題
●近隣関係の希薄化などによる育児の孤立化・不安の増大
●女性の 25 歳~29 歳の未婚率の上昇
●協働による子育て支援
●子育て家庭の孤立化の防止
子育てについて
●保護者の多様化する悩み
●子育て仲間が気軽に交流できる場の拡大
●身近な子育てのサポート
●子育て情報の充実
●保育料などの経済的負担の軽減
●保育所、幼稚園における連携
●1 人当たりの出生率の低下
●晩婚化による高齢出産の増加
●育児不安などによる児童虐待の増加
母子の健康に
●小児医療への支援
ついて
●休日医療体制
●医療機関の情報提供
●虐待予防
●障害児への支援の充実
●子どもの減少による子どもの社会性の低下
教育について
●「食育」の推進
●心の教育
●乳幼児とふれあうことの大切さ
●経済状況の悪化
●働き方の見直しによる仕事と生活の両立
仕事と家庭の両立
●共働き世帯の増加による保育ニーズの拡大
について
●学童保育の利用増加
●職場環境の改善
●男性の家事、育児参加の促進
●都市化の進展による危険箇所の増加
●バリアフリー環境などが不十分
生活環境について
●子どもが安心して遊べる場の整備
●公園の遊具などの管理
●地域や学校ぐるみの防犯対策
●通学路の安全確保
29