紫外線とくる病 アデノウイルス感染症について

2015 年
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アデノウイルス感染症について
紫外線とくる病
現在アデノウイルス感染症が少しずつ増えてい
ます。アデノウイルスはのどや目にうつりやすいウ
イルスで、つばなどが飛んでうつりします。アデノウ
イルス感染症の中で最も多いのは滲出性扁桃炎
(しんしゅつせいへんとうえん)と言って、のどの奥
の扁桃腺に白い膿(うみ)が付く病気です。4~5日
39℃以上の高熱が続き、のどが痛くなります。腹痛
や吐き気を伴うこともあります。また扁桃腺も腫れ
ることが多く、鼻づまりを起こすこともよくあります。
目が充血し、のどが赤くなるタイプのものを咽頭結
膜熱(いんとうけつまくねつ)と言います。夏に多く
プールで感染することも多いためプール熱とも呼ば
れます。ただしプールに入らなくてもうつることも多
いです。アデノウイルスの3型が多いです。他に、
目の充血や目やにがひどかったりする流行性角結
膜炎という病気を起こすタイプもあります。
/ 子どもは大人より日焼けダメージを受けやすいと言
ウイルスなので他のかぜと同じように効く薬はあ
りません。水分補給と安静が大切です。目の症状
がひどい場合は点眼薬を使います。感染力が強い
ので熱などの症状がなくなってから2日間ぐらいは
園や学校をお休みした方がよいでしょう。潜伏期間
は5~7日ぐらいです。
(四葉のクローバー)
診断は症状、のどを検査して15分ぐらいで診断
できるキットがあります。血液検査では白血球数、
炎症の度合いを示すCRPという値が高くなり、細菌
の感染と間違えることがあります。経過はほとんど
の子供さんでは熱の割に比較的元気がよく予後は
良好です。ただし、7型と呼ばれるものは間質性肺
炎を起こして重症になることもあります。
われています。しかし、極度に紫外線を避けることで
体内のビタミンDが生成されず、近年くる病になる子
どもが増えてきています。上手に外気浴、日光浴を取
り入れましょう。
★生後2週間を目安に室内で窓を開けて外気浴。
徐々に時間を長くして外へお散歩。
★生後1ヶ月を目安に日光浴。手足から徐々に始め
全身浴へ
1日20分を目安に太陽の光を浴びることで血液循
環を良くし、ビタミンDを増加させ、くる病予防につな
がります。UVカットでなければ窓越しでもOKです。
外で遊ぶ年齢の頃は10~14時の時間帯を避けて、
夏の時期は朝方や夕方に出かけましょう。
・・・・・・・感染症情報(4月1日現在)・・・・・・・
★ヒトメタニューモウイルス、溶連菌、アデノウィルスが
少し出ています。
★ノロウイルスと思われる胃腸炎もまだ少しあります。
★インフルエンザはほとんどなくなりました。
ぶたぶたくんのおかいもの
作・絵 土方 久功
いつも「ぶたぶた ぶたぶた」言っているぶたぶ
た君が、お母さんに頼まれて、張り切ってお買い物
に出かけます。途中で出会う動物
やお店の人達の様子や会話がリ
ズムよく楽しく描かれています。
絵も個性的で楽しめます。
パン屋さんの人面パン、気付い
てくれるかな?
(バンビちゃん)