玖波中通信(第53号) ~明るく 強く 正しく~ 発行責任者 校長 梶川 誠 平成23年3月1日 玖波中ホームページ http://www.yuugao.jp/kubachu/ 「学校評価アンケート(生徒・保護者) 」結果について (注)アンケート結果のデータはすべて肯定的評価のパーセンテージです。 (注)アンケート項目の№は各アンケートの設問№です。 【学校満足度】 《保護者アンケート》 1.私は学校の教育活動に満足している H22 H22(中間) 全 体 91% 90% 1年 92% 89% 2年 91% 89% 3年 89% 92% H21 90% 89% 89% 92% 今年度の「学校満足度」は各学年とも中間評価(7月) 、最終評価(12月)ともほぼ90%程 度となり、学校としても保護者の期待に応える教育活動ができたのではないかと思っています。 今年度は「生徒の心に灯をともす学校づくり」をスローガンに、 「玖波中だより」の発行やホー ムページの日々の更新により学校の行事や生徒の様子をタイムリーかつスピィーディーにお知ら せすること、また、生徒との教育相談の定例化、授業参観や保護者懇談の実施など生徒の様子に ついてきめ細かく家庭との連携を進めてきました。こうした学校からの情報発信や生徒や保護者 とのコミュニケーションの活性化に向けて全教職員で取り組んできた結果とも言えると思いま す。 今後とも、日頃の生徒の変化を見逃すことなく、適確に生徒や保護者との対応を図り、子ども たちを安心して預けていただける学校になるべく努めていきたいと考えています。 【学校運営】 《保護者アンケート》 2.学校は教育目標や学校の方針を保護者に伝えている 3.学校は家庭への連絡や意思疎通を積極的にきめ細かく行っている 4.校長はじめ教職員は協力して教育活動に取り組んでいる H22 91% 83% 89% H21 93% 84% 90% 情報発信に関しては、これまでも大きな課題の一つでした。学校からは十分にお伝えしている と思っていても、保護者からは伝わっていないという評価が少なからずありました。全体的には、 昨年度から高い評価をいただいていますが、学年別にみると、 「学校は家庭への連絡や意思疎通を 積極的にきめ細かく行っている」について、1年生は79%と比較的低くなっています。これは、 まだ中学校生活に慣れていない1年生の様子について、よりきめ細かく知りたいという保護者の 期待に学校が十分に応えていないということだと反省しています。次年度からの取組みに反映さ せていきたいと考えています。 一方、教職員の日頃の協力体制については高い評価をいただいており、これからも校内コミュ ニケーションの一層の活性化に努め、保護者の期待に応えていきたいと思っています。 【学習面】 《保護者アンケート》 9.学校は基礎基本の充実を図り、子どもに確かな学力を身につけている 10.先生は「わかりやすい授業」を行う努力をしている 11.通知表で評価されたことは納得できる 13.キャリア教育(職場体験)は子どもに「生きる力」をつけている 18.学校の宿題の量は適当である 《生徒アンケート》 6.教科の授業はわかりやすい 《生徒による授業評価アンケート》~玖波中授業の5原則~ 1.チャイムの鳴る前に教室に来ている 2.気持ちの良いあいさつをしている 3.みんなが発表する機会を作っている 4.みんなで学び合い、教え合う場面を作っている 5.指示はわかりやすい H22 73% 86% 90% 86% 66% H21 72% 72% 89% 87% 69% 83% 71% 95% 93% 77% 83% 89% 92% ― ― ― ― 「基礎学力の定着」は、学校にとって最大の使命です。そのためには教師の「授業力の向上」 と生徒の「家庭学習の習慣化」が車の両輪ではないかと考えています。そこで今年度は「授業力 の向上」に向けて、年度当初から「玖波中授業の5原則」を定め、授業規律の徹底や学び合う授 業づくりへの工夫・改善に取り組んできました。また「生徒の心に灯をともす」を合い言葉に、 授業や行事など全ての教育活動において生徒の良いところを認め、褒めることによって「生徒の やる気」を引き出し学習意欲の向上に努めてきました。そうした結果、生徒の授業への集中力も 高まり、 「わかりやすい授業」への肯定的評価が、保護者においては72%から86%へ、生徒に ついては71%から83%へそれぞれ上昇したものと思っています。 しかしながら、全国学力調査、広島県基礎・基本定着調査、CRT調査などの学力調査の結果 によると、まだまだ広島県平均の水準を凌駕するところまでは至っていません。今後も、一層の 「授業力の向上」に努め、 「基礎学力の定着」に向けて、生徒一人ひとりへの対応にしっかり取り 組んでいきたいと思っています。 【教師の姿勢・態度】 《保護者アンケート》 5.学校は生活指導をきちんと行い、社会のルールを守る態度を育てている 6.学校はいじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる 7.学校は道徳教育に熱心に取り組んでいる 8.先生は子どもをよく理解している 《生徒アンケート》 7.授業でわからないことについて先生に質問しやすい 29.校則違反や生活の乱れには「ダメなものはダメ」と指導する先生が多い 31.先生は自分たちをよく理解してくれる 36.先生はいじめや暴力のない学校を作ろうとしている H22 89% 86% 89% 83% H21 88% 87% 82% 70% 65% 82% 68% 80% 55% 76% 63% 73% 「先生は子どもをよく理解している」について、保護者は一昨年66%、昨年70%、今年8 3%、生徒も一昨年52%、昨年63%、今年68%と改善傾向にあります。教師と生徒との信 頼関係が徐々に深まってきている結果ではないかと思っています。しかし、まだ30%の生徒は 「先生は自分を理解してくれていない」と感じている現実があります。私たちはこのことを真摯 に受け止め、生徒たちの声をしっかり聴き取る力を身につける必要があると思っています。また、 「授業でわからないことについて先生に質問しやすい」についても、一昨年44%、昨年55%、 今年65%と着実に改善しており、 「玖波中授業の5原則」で取り組んでいる「学び合い、教え合 い」などの効果も出てきたのではないかと思われます。しかし、まだまだ十分とは言えません。 「教 師が一方的に話す授業」から「学び合いのある授業」への転換が求められています。教師一人ひ とりのさらなる「授業の質」の向上に努めてまいります。 【生徒の学校での様子】 (A)学校生活の満足度 《保護者アンケート》 14.子どもは学校生活(学習や部活動など)を全体的に考えて満足している 15.子どもは学校へ行くのを楽しみにしている 16.子どもは学校に多くの友だちがいる 23.子どもは積極的に部活動に参加している 《生徒アンケート》 1.私は学校へ行くのを楽しみにしている 2.学校生活(授業、部活動、クラスでの活動など)は充実している 22.クラスは楽しく居心地がよい 35.学校ではいじめや暴力がないのでよい 38.私は積極的に部活動に参加している H22 83% 86% 87% 81% H21 78% 82% 87% 78% 86% 90% 90% 82% 83% 78% 83% 75% 66% 82% 私たちは、生徒にとって「学校は楽しくなければいけない」と考えています。本校の中期目標 の柱の一つは「学校へ行くのが楽しい」と思う生徒の割合を90%以上にすることです。今年度 は86%と昨年比改善はしているものの、当初目標の90%は達成できませんでした。学年別に みてみると、部活動に積極的に参加していると応えている1年生と3年生はともに90%程度で すが、部活動の定着率がやや低い2年生は77%になっています。充実した中学校生活を過ごす ためには、学習と部活動を両立させていく必要があると思っています。また、知・徳・体のバラ ンスのとれた成長をしていくためにも部活動を通して学ぶことは多いのではないかと思います。 部活動に定着できていない生徒たちへのきめ細かい取組みを行い、楽しい学校生活が送れるよう 支援していきたいと思っています。保護者の皆さまにもご理解とご協力をよろしくお願いします。 (B)豊かな心の育成(ルール・マナーの遵守) 《保護者アンケート》 19.子どもはあいさつができている 20.子どもは決まり(ルール)を守っている 21.子どもは基本的生活習慣(早寝・早起き・朝ご飯)ができている 《生徒アンケート》 16.私は自分からすすんであいさつができる 24.私は決まり(ルール)を守っている 25.自分の服装はきちんとしている 26.くつを脱ぐときはきちんと揃えたり靴箱に入れたりしている 27.私は掃除に真面目に取り組んでいる 33.私は基本的な生活習慣(早寝・早起き・朝ご飯)が身に付いている H22 89% 86% 75% H21 83% 87% 68% 88% 88% 96% 95% 89% 60% 80% 87% 86% 88% 72% 59% 本校では「伝統の5秒礼」に代表されるように「礼儀正しい生徒」 「あいさつのできる生徒」を 「玖波中生徒の姿」として目指しています。特に「あいさつ」はコミュニケーションの基本でも あり、校内や地域でも徹底しようと生徒会が中心となって取り組んでいます。 「あいさつができて いる」については、保護者89%、生徒88%と高い水準になっています。しかし、意識は高い と思われますが、まだまだ実態としては不十分だと感じています。そこで実際に「あいさつ」が 実践できる生徒の育成に向けて、今年から「いつでも、どこでも誰にでもきちんとあいさつので きる生徒」を目指そして頑張ろうと3学期の始業式で全生徒に話しました。生徒会も率先して頑 張っています。ご家庭でもしっかりあいさつのできる習慣をつけてやって欲しいと思います。 また、 「基本的な生活習慣」については、保護者は75%、生徒は60%とやや低調です。 各種学力調査の結果によると、 「基本的生活習慣」が身に付いている生徒は、 「基礎学力が定着」 している傾向が高いと言われています。毎日の授業に真剣に取り組み、提出物を完全にやり切る などの「学習リズム」とともに、部活動や休日の過ごし方などの「生活リズム」を確立すること が大切だと思います。本校では、基本的生活習慣を「早寝・早起き・朝ご飯」に加え、 「家庭学習」 を追加して取り組んでいます。子どもたちの「基本的な生活習慣の確立」 (早寝・早起き・朝ご飯・ 家庭学習)に向けて学校と家庭が協力して取り組んでいきたいと考えています。ご家庭でのご協 力をよろしくお願いします。 【生徒の家庭での様子】 《保護者アンケート》 17.子どもは家庭学習の習慣を身に付けている 22.子どもは家庭で本を読んでいる 《生徒アンケート》 46.提出物は確実に出している 47.学校の授業の予習をしている 48.学校の授業の復習をしている 50.自分で勉強の計画を立てている 53.平日(月~金)の家庭学習時間が1時間以上 54.1か月に一冊以上本を読んでいる H22 52% 47% H22 75% 42% 57% 66% 61% 81% H21 50% 42% H21 ― ― 56% 54% 59% 74% 学習の車の両輪は「学校の授業」と「家庭学習の習慣化」です。しかし、ここ数年の本校生徒 の課題の一つは家庭学習の習慣が身に付いていない生徒が多いということでした。そこで、昨年 度は全学年で、家庭学習の定着に向けて「玖波の歴史を作り出せ~目指せみんなで1000時間」 運動(一人1日最低1時間以上の家庭学習をする)を展開しました。また、毎日提出する生活ノ ートに担任教師のアドバイスの一言を添えて返すなど、生徒の心に灯をともす取り組みを行って きました。さらに今年度は、 「Y(予習)F(復習)ノート」の全員提出運動にも取り組み、家庭 学習の支援を行っています。アンケートによると、 「子どもは家庭学習が身に付いている」として いる保護者は、昨年50%、今年52%と微増しており、 「毎日1時間以上家庭学習をしている」 生徒も昨年59%、今年61%と若干ですが増加しています。いずれも改善傾向にはありますが、 まだまだ十分とは言えず、さらに家庭学習の定着を図っていく必要があると考えています。 また、読書習慣を身につけることも将来、子どもたちが自立した生活を送る上で大切なことだ と考えており、朝の読書活動や図書室の環境整備などに取り組んできました。本校の中期目標の 一つにも「1か月一冊以上の読書」をする生徒を90%以上にすることを掲げてきましたが、一 昨年80%、昨年74%、今年81%と90%には届かず残念な結果に止まっています。今後も、 生徒が本と親しみ、本との出会いの喜びを感じることができるように取り組んでいきたいと思っ ています。ご家庭でのご協力もよろしくお願いします。
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