インドにおける税制優遇措置 2014年10月 For discussion purpose only 目次 1 税制優遇措置の概要 2 所在地に基づく優遇措置 3 経済特区の優遇措置 4 活動に基づく優遇措置 5 産業特有の優遇措置 6 私どもの提供可能なサービス 7 付属文書 8 略語集 税制優遇措置 の概要 税制優遇措置の概要 ► ► ► 新規投資の誘致、インフラの開発、輸出や産業を促進するために、インドはタックスホリデー、投資控除、税 新規投資の誘致、インフラの開発、輸出や産業を促進するために、インドはタックスホリデー(法人税非課税 額控除といった様々な優遇措置を提供している 措置)、投資控除、税額控除といった様々な優遇措置を提供している ► 新たな投資や事業拡大の前に、会社は税務上の相乗効果を得るために利用可能な税制優遇措置について 新たな投資や事業拡大の前に、会社は税務上の相乗効果を得るために利用可能な税制優遇措置について 評価することが必要と思われる 評価することが必要と思われる 税制優遇 措置 所在地に基づくもの ► ► 特定の場所(インド北東部)におけるタックスホリデ ー 州レベルでの優遇措置 輸出に関連するもの 活動に基づくもの ► ► 産業特有のもの ► ► ► ► ► ► 研究開発支出に対するベネフィット 労働者の新規雇用 経済特区(SEZ)開発業者 生物分解性廃棄物の回収と加工に関する事業 新規又は特定のプロジェクトの実質的な拡大のた めのプロジェクト輸入スキーム インドにおける税制優遇措置 経済特区(SEZ)からの輸出 様々な間接税のベネフィット等 ► ► ► ► ► ► インフラ・電力 オイル・ガス コールドチェーン・倉庫業 病院 肥料 住宅産業 旅行業等 所在地に基づく 優遇措置 特定の優遇措置 — 州レベル グリーンフィールド・マニファクチャリング・プロジェクト、 大規模拡張と多様化 土地に関連するもの ► 印紙税の免除/軽減 ► 登録料、固定資産税等の軽減 ► 許認可窓口の一本化(シングル・ウィンドウ・クリアランス) インフラに関連するもの ► 電気料金の免除 ► 電気・水道・ガス料金の一部払い戻し ► クリーン製造技術、公害規制技術等に補助金 設備投資や雇用に関するもの ► VAT/CSTに関連する補助金や減免 ► 入域税の免除や還付 ► 社会保障負担(PF/ESI)に関連する補助金 ► その他の補助金(技術、運送等) ► 巨大プロジェクトに対する特別な優遇措置 ベネフィットは適格な投資の規 模、所在地、雇用創出、製品 の性質等に依存する マハーシュトラ州、ラジャスタ ン州、タミルナード州、ウエスト ベンガル州等は様々な優遇 措置を提供している 関連する州政府との交渉に基 づき、メガプロジェクトや後進 地域への投資に対してカスタ マイズされた優遇措置 優遇措置はそれぞれの州の産業政策によって異なる インドにおける税制優遇措置 インド北東部における事業/製造施設 地域 ► ► ► 税務上のベネフィットはインド北東部において事業/製造施設を設立することに対して享受できる これらの州において、地域制限はない。つまり、公告されている地域においてはどこでもこれらの施設は 設立可能である 現時点で公告されている州は、アルナーチャル・プラディーシュ州、アッサム州、マニプル州、メーガーラ ヤ州、ミゾラム州、ナガランド州、シッキム州、トリプラ州である 適格要件 ► 適格な事業(例えば、2つ星以上のホテル、バイオテクノロジー、ITハードウェアの製造等)を実施する製 造者又は生産者 ► 以下の製品の製造は、直接税の優遇措置に関連する控除の対象とはならない ► ► ► たばこ プラスチック袋 ► ► パンマサラ 石油・ガス製品 製造活動は2017年4月1日よりも前に開始されなければならない 主要な優遇措置は以下の通り: ► 適格な施設からの所得の100%を10年間連続控除 ► 控除は単独ベースの施設からの所得に限定される ► 特定の付加価値に対する物品税を10年間連続還付 インドにおける税制優遇措置 経済特区(SEZ)の入居企業 ► 2005年4月1日以降にモノの輸出、サービスの輸出を行っている ► 既存事業の分割や組織再編ではなく、新設であること ► 以前から所有する工場や機械を経済特区入居企業へ移設することに によるものではないこと 帳簿上の利益は最低代替税の対象、しかし最低代替税は10年間の繰越 控除が可能 ► 経済特区 の 控除方法 = ► 条 件 ホタ リ ッ デク ス 開発業者は、インフラストラクチャー機能を含め、経済特区の開発、経 営、メンテナンスに関与する必要がある 帳簿上の利益は最低代替税の対象; しかし最低代替税は10年間の繰延 が可能 ► 開発者ののタックスホリデーは、15年ある内その経済特区登録から数 え10年 ー 経済特区入居企業の(段階的な)タックスホリデーは15年(下記表参 照) 経済特区(SEZ)の開発業者 経済特区(SEZ)入居企業の利益 x [企業の輸出売上高/ 総売上高] 経済特区入居企業の控除額 控除期間 輸出利益の100% 最初の5年 輸出利益の50% 次の5年 輸出利益の50% 工場と機械の3年以内の取得のために経済特区再投資準備 その次の5年 金勘定に留保利益が振替えられている場合 経済特区のベネフィット(入居企業/開発業者ともに)は一度期限が切れると更新は不可 インドにおける税制優遇措置 経済特区の 優遇措置 SEZ入居企業に対するその他優遇措置 関税 ► 認可された事業のための輸入品に対する関税免除 ► 入居企業からインド国外への輸出品に関して関税なし(国内一般関税 地域(DTA)への販売分への関税はあり) ► 輸入許可申請・ライセンス不要 物品税 ► 認可された事業を行うためにDTAからSEZ入居企業へ運ばれたモノに 対する物品税の免除 ► SEZ入居企業が製造するモノに対する物品税の免除(ただしクリアラン スは関税の対象) 付加価値税(VAT) ► 州内(ほぼ全州)で、モノの購入における付加価値税の免除 ► 認可された事業で使用するモノの州をまたいでの購入におけるCSTの 免除 サービス税 ► 認可された事業のため、SEZ内でSEZ企業が受けるサービスはサービ ス税対象外 ► 認可された事業のためだけではないその他サービスは、条件によって サービス税還付できる ► SEZ企業が提供するサービスが“サービスの輸出”に該当する場合は 税率ゼロ インドにおける税制優遇措置 州によっては、印紙 税の免除、VATの 免除/還付、 電気 料金の免除等の追 加ベネフィットがあ る 輸出者への 優遇措置 スキーム ベネフィット EOU 認可された事業における資本財や(場合によって)投入財の関税、物品税、CST等の間接税の免除・還 付 EPCG AA/DFIA SFIS Duty drawback FPS/FMS 輸出義務や他の特定の条件を満たすことによって、輸出者は関税なしで資本財の調達ができる 付加価値基準や輸出義務を満たすことによって、関税なしで投入財の輸入ができる 100万ルピー以上のサービスの輸出を行っている特定のサービス提供者は、部品、事務所装備、家具、 消耗品の輸入・調達に際して関税免除 輸出後のベネフィットとして、その年度における外貨収入の10%に相当する税控除券(Duty Credit scrip)がある 輸出後のベネフィットとして、輸出品の製造のための投入財と投入サービスに対して支払った関税等 の規定のレートで払戻しを受けられる 輸出後のベネフィットとして、特定製品の輸出、またはあらゆる製品の特定国への輸出において、FOB 価額の特定の割合に相当する税控除券(Duty Credit Scrip)を受けられる インドにおける税制優遇措置 活動にもとづく 優遇措置 R&Dへの割増控除 ベネフィット: 所得税法により、社内 R&D施設への経費の200%まで控除 対象 許容される費用 : 2017年3月31日ま での、DSIRに承認を得た社内の科 学的なR&D施設への資本的支出 (土地と建物以外) 社内R&Dへの控除200% 対象 (付表11に記載のあるモノ以外-付属文書1参照) の製造や生産に従事する会社 またはバイオテクノロジー事業を行う会社 最近の動向 ► ► 主要コンプライアンス それぞれ承認された施設ごとに別途帳簿を保管 し、監査を受ける必要 毎年規定期間内にR&Dの活動状況に関しての報 告書を提出する必要がある 承認前に、DSIRは申請書を徹底的にレビューするようになった インドにおける税制優遇措置 R&Dへの優遇措置 関税の優遇 関税免除 ► R&D目的で輸入した物品 ► 前会計年度の輸出売上高2億ルピー DSIRに登記されているR&D 製品は据付日から7年間販売または移転 されないこと ► 研究施設 ► ► 輸入 優遇措置/ベネフィット 農薬関連 R&D施設 スキーム パラメータ* ► 関税率の優遇 ► 特定の機器、設備、消耗品 ► 輸入者は非営利の研究施設 輸入車はインド政府のDSIRに登録があ ること 物品は輸入日から5年間販売または移転 されないこと ► 社内R&D施設のある 会社 ► ► 関税免除 ► 特定の機器、設備、消耗品、等 ► プロジェクトは、: a) 科学技術省下のDSIRに認可された、社内R&D施設を持つ会社によって行われること; b) インド政府または、関連エージェント(その割合は20%超)によって資金の提供を受けていること 物品は輸入日から5年間販売または移転されないこと ► ► DSIRに登録された施設に対する関税免除とは別に、DSIRに登録されていない企業に対する規定が設けられ、 公的機関による資金の提供を受け、他の研究施設が輸入した際に、関税納付後、DSIRからの登録証明や他 の条件を満たす場合、関税を還付請求できることになった インドにおける税制優遇措置 *上述のものは主要なもののみ 新規労働者雇用 の優遇措置 労働者の新規雇用における賃金/給料(賃金/給与の支出に加えて) の30%相当を3年間追加控除 ベネフィット対象 労働者の定義 ► 1948年工場法に定めるイ ンドの会社の工場 ► 手作業や 技術的作業を する労働者 ► 工場でのモノの製造 ► 臨時雇い労働者は除外 労働契約を通じ課税年 度中300日未満雇用され る者で、月給1万ルピー を超える経営、管理、監 督職以外の労働者 ► 工場は、既存の会社の 分割、移転によるもので ないこと、別の会社との 合弁によるものでないこ と 労働者の数 ► 控除は年に100人以上の 労働者を雇用している事 業に対してのみ ► 控除は(100人超の)新規 雇用の労働者に対する賃 金に対してのみ ► 追加条件- 新規雇用者 数が既存労働者数(最低 100名)の10%以上である こと コンプライアンス ► 賃金/給与の追加控除は、未熟練労働者のためと考えられる インドにおける税制優遇措置 申告時に規定書式で 税務監査人による証 明書の添付が必要 投資控除(大規模投資) ► 物品または物の製造や生産に携わる会社の、特定の期間内 ( 2013年4月1日以降2015年3月31日まで)における新規資産 の取得と据付に対する投資控除 ► ► ► 規定期間内の新規資産の取得と据付にかかる実際の支出額が10 億ルピー超である 物品の種類について中立 外国為替変動による利益/損失が考慮される ► 投資控除は、減価償却の損金算入や 定率法の計算とは別途 行われる ► 新規資産: 船舶、航空機、コンピューターやソフトウェア、車両 等以外の工場や機械 ► ► ► ► ► 100%償却可能な資産は対象外 投資関連優遇措置の対象となるタックスホリデーユニットは対象外 「無形」資産に関する具体的な言及なし 対象外の資産は10億ルピーには含まれない 投資控除15%とは下記のとおり インドにおける税制優遇措置 投資の期間 投資控除額 (A) 2013年4月1 日-2014年3月31 日 投資額が10億ルピー超 である場合、2013-14年 度において取得・据付し た新規資産の実際の支 出額の15% (B) 2014年4月1 日-2015年3月31 日 投資の合計額が10億ル ピー超である場合、2013 年4月1日から2015年3月 末で取得・据付した新規 資産の実際の支出額の 15%(上記Aの分は差引 き) 投資控除(中規模投資) ► 物品または物の製造や生産に携わる会社の、2014年4月1日 以降2018年3月31日まで(特定の期間)における新規資産の 取得と据付に対する投資控除 ► ► ► 規定期間内の新規資産の取得と据付にかかる実際の支出額が2億 5千万ルピー超である 物品の種類について中立 外国為替変動による利益/損失が考慮される ► 投資控除は、減価償却の損金算入や 定率法の計算とは別途 行われる ► 新規資産: 船舶、航空機、コンピューターやソフトウェア、車両 等以外の工場や機械 ► ► ► ► ► 100%償却可能な資産は対象外 投資関連優遇措置の対象となるタックスホリデーユニットは対象外 「無形」資産に関する具体的な言及なし 対象外の資産は2億5千万ルピーには含まれない 投資控除15%とは下記のとおり 投資の期間 投資控除額 2014年4月1日2017年3月31日 各年度において投資額 が2億5千万ルピー超で ある場合、各年度におい て取得・据付した新規資 産の実際の支出額の15% 農業改良普及と技能開発のための優遇措置 2013年4月1日より導入された新しい優遇措置 パラメータ 農業改良普及 技能開発 対象となる費用 CBDTによって通達された“農業改良普及プロ ジェクト”に相当するものへの支出 CBDT によって通達された「技能開発プロジェクト」に相当 するものへの支出(土地と建物の支出は除外) 割増控除内容 費用の150% 費用の150% 優遇措置期限 なし なし 承認、ガイドラインの規制当局 CBDT CBDT 規定ガイドライン有無 有 (官報での通達による) 有 (次のスライド参照) インドにおける税制優遇措置 技能開発の支出 控除: 技能開発プロジェクト支出の150% 技能開発支出 「対象会社」 と「研修施設」 CBDTによるガイドライン ► 支出として下記を含む: ► 対象会社 ► 技能開発は対象会社が研修機関 で別の施設として行われるべき ► 専ら 技能開発プロジェ クトのために 発生する 支出全て(土地と建物 への支出は除く) ► 直接的間接的に控除 の対象とならなかった かに関わらず、会社へ 払い戻された支出 ► ► (酒、タバコ製品を除く);物品等 の製造や生産をする会社、また は 建築、ヘルスケア、市場調査、メ ディア、映画、広告、電力、通信 等の特定のサービスを提供して いる ► 研修施設 中央政府、州政府、または地方当局に よって設立された研修施設、または国家 職業訓練審議会(NCVT)または州職業 訓練審議会(SCVT)と提携する研修施設 インドにおける税制優遇措置 ► NSDAと協議の上、3年間(場合によ り延長)CBDTにより通達されるプロ ジェクト ► 技能開発は既存の従業員のためで あり、採用6ヶ月以内の従業員は対 象外 ► 対象プロジェクトにおいて別途帳簿 を保管し監査を受ける必要がある 産業特有の優遇 措置 a インフラ・電力 b 石油・ガス c 観光 d 電子機器 特定事業に対する優遇措置 資本的支出に対する控除 ► 特定事業でのみ発生した資本的支出額についての控除(土地、のれん、 金融商品を除く) ► 対象となる支出:事業開始以前の資本的支出と事業開始時に資本化さ れた資本的出 ► 控除対象の資産は、8年間、特定事業の用にのみ供するものでなくては ならない 控除額 ► 以下の資本的支出額の150%を控除 ► ► ► ► ► 農産物を貯蔵するコールドチェーンや倉庫(保冷倉庫や保冷車両) 病院の建設・経営(特定の基準あり) 住宅開発。建設(特定スキーム下での低価格住宅) インドでの肥料の生産 以下の資本的支出額の100%を控除 ► ► ► ► ► ► ► ホテルの建設・経営(2つ星以上) 住宅開発・建設(スラム地区の再開発) 内陸地のコンテナ倉庫(ICD)やコンテナ配送施設(CFS)の建設・運営 (2013年4月1日以降) 蜂蜜・蜜蝋の養蜂施設(2013年4月1日以降) 砂糖の貯蔵用倉庫の建設・運営(2013年4月1日以降) 鉄鉱石輸送用のスラリーパイプラインの設置・運営(2014年4月1日以降) 半導体ウェハー製造施設の設置・運(2014年4月1日以降) インドにおける税制優遇措置 インフラ・電力 ► ► インフラ開発 ► ► 発電/送配電 ► 以下の事業に対して適用: 中央・地方政府等との合意があり、インフラ開 発、あるいは、インフラ施設の運営・保守に十 時するインド企業(あるいは企業連合)のみ適 用 インフラ施設とは、とりわけ、有料道路、橋梁、 鉄道、高速道路、上水道、浄水場、下水道、ご み処理施設等を指す プロジェクト開始から15年間(特定インフラ施設 については20年間)のうち、連続する10年間、 100%の所得控除 帳簿上の利益は最低代替税の対象; しかし最 低代替税は10年間の繰越控除が可能 80IA条に基づく 所得控除 ► 1993年4月から2017年3月の間に発電を開始 ► 1999年4月から2017年3月の間に送配電を開始 ► 既存の送配電ネットワークについて2004年4月 から2017年3月の間に実施された大規模改修 及び近代化を実施した場合も適用(大規模改修 について別途定義あり) 自家用発電所にも適用可能か探る必要 インドにおける税制優遇措置 インフラ・電力 以下についてサービス税を免除 — ► 以下を建設、組立、試運転、据付、竣工、整備、修理、保守、改修、改造する場合に提供されるサービス: ► ► ► ► ► 公共に使用される道路、橋梁、トンネル、ターミナル ジャワハルラール・ネルー全国都市復興計画やラジブ住宅計画(スラムに対する住環境向上プロジェクト)に関連する土木建造物及 びその他新工事 慈善団体として登録された団体によって所有され、主に宗教用として公共に使用される建物 工場内に設置されるもの以外の公害防止施設あるいは廃水処理施設 以下に関連する新工事で建設、組立、試運転、据付する場合に提供されるサービス: ► ► ► ► ► 空港、港湾、鉄道、モノレール、地下鉄 集合住宅の一部ではない単身居住者用のユニット 1軒当りの延床面積が60平米以上の低価格住宅プロジェクト(インド中央政府の住宅・都市貧困緩和省によって規定され、全ての所 得者層への住宅の供給を促進する施策であるAHP下で権限のある当局の承認を得たプロジェクト) 冷蔵施設を含む収穫後の農産物の収穫後の貯蔵施設 機械化された食品用穀物処理施設、及び、アルコール飲料を除く食品加工のための農産物加工設備機器 インドにおける税制優遇措置 インフラ・電力 以下についてサービス税を免除 — ► 以下を建設、組立、試運転、据付、竣工、整備、修理、保守、改修、改造する場合に政府、地方当局、政府機関等に提供され るサービス ► ► ► ► ► ► 商業用、工業用その他ビジネス目的以外に主に使用される土木建築物及びその新工事 歴史的建造物、遺跡発掘現場、国の重要文化財・考古学的発掘物・遺跡 (i)教育目的、(ii)臨床目的、(iii)文化芸術施設として主に使用される建築物 運河、ダム、その他灌漑施設 (i)上水道、(ii)浄水、(iii)下水、排水処理のためのパイプライン、水路、施設 従業員あるいは法で定める者のために主に使用される集合住居 インドにおける税制優遇措置 石油・ガス 連続する7年間、100%の所得控除 ► ► ► ► 1977年4月1日以降インド国内で開始した鉱物油の商業的算出(2011年4月1日以前は探鉱鉱区入札ラ ウンド による認可が必要) 1998年10月1日以降2012年3月31日までに開始した鉱物油の精製 第8次探鉱鉱区入札ラウンドによる認可を得て2009年4月1日以降に開始した天然ガスの商業的産出 第4次探鉱鉱区入札ラウンド (炭層メタンの入札)による認可を得て2009年4月1日以降に開始した天然 ガスの商業的産出 認可された産出物分与契約の下で行われる鉱物油の採掘・産出事業については、所得の算定に特殊な計算 方法が用いられる(資本的支出額の100%控除等も含む)。 インドにおける税制優遇措置 観光産業 ► マハラシュトラ州、マディヤ・プラデシュ州、ラジャスタン州、アーンドラ・プラデシュ州では観光事業に対して 優遇措置を設定している。 ► 新規事業あるいは事業の大幅拡張に対する州ベルの優遇措置: ► ► ► ► ► ► ► 贅沢税の一部・全額免除 付加価値税の還付あるいは免除 エンターテイメント税・娯楽税の一部・全部免除 電気料金の値引 印紙税の一部・全額免除 認可更新の際等の事務手続の簡略化 優遇措置は適格投資の規模、所在地、雇用創出によって決定される 州によってそれぞれ異なる方針があり、優遇措置は異なる インドにおける税制優遇措置 電子機器産業 背景・目的: ► 電子機器・情報通信局(DEITY)から、2012年国家電子産業政策(NPE)に基づき、以下の2つの施策を公表: ► ► ► ► 改訂特別インセンティブパッケージスキーム(M-SIPS) 電子機器製造業クラスタースキーム(EMC) 目的 – 電子システム設計・製造産業(ESDM)においてインドをグローバル・ハブに転換し、インドでの電子機器製造拠点を拡大する 2020年までの主目標 – 6兆ルピーの投資誘致、4.8兆ルピーの輸出拡大、24兆ルピーの売上達成 適格要件: ► M-SIPS – 以下を検討中の電子機器製造企業(通信機器、エレクトロニクス機器、自動車電子機器、消費者電子機器を含む): ► ► ► 電子機器製造クラスタースキーム(EMC)で公表されたエリアで、電子システム設計・製造施設(ESDM)の新規投資 電子機器製造クラスタースキーム(EMC)で公表されたエリアで、既存の電子システム設計・製造施設(ESDM)の投資拡大 EMC スキーム – 国内においてクラスターの新設あるいは拡張を検討中の開発業者 ► ► グリーンフィールド EMC – 公表エリアにおいてEMCを新設 ブラウンフィールド EMC – 公表エリアにおいて既存のEMCを拡張 M-SIPS ► ► ► ► ► ► 資本的支出補助金 – 特別経済区外25%、特別経済区内20% 特別経済区外企業の資本的投資に対する相殺関税・物品 税の還付 ロジックLSI、メモリーチップ、液晶ディスプレイ等のハイテク 分野において、10年間中央販売税を還付 補助金・優遇措置は投資額が最低基準値を上回った会計年 度末以降に実行される 優遇措置は電子機器・情報通信局による承認日以降10年 間有効 上記優遇措置に加え、別途、州政府による優遇措置も受け ることができる インドにおける税制優遇措置 EMC NPE 2012におけ る財務優遇措 置 ► ► ► ► ► ► ► ► 特別目的事業体に対し、資本の形でなく助成金として金融支援 グリーンフィールド EMC – プロジェクト費用の50%を助成(100 エーカー以上の土地を5億ルピー以上で取得が条件) ブラウンフィールド EMC –プロジェクト費用(5億ルピー以上が条 件)の75%を助成 支払の方法は以下の通り: 初回: 最終認可後、20%を助成 2回目: 初回の助成金の80%を使用後、30%を助成 3回目: 2回目の助成金の80%を使用後、30%を助成 最終回: プロジェクト完了後、20%を助成 電子機器産業 優遇措置の適用可能性 – 規定条件 M-SIPS ► ► ► ► 以下の電子システム設計・製造産業 への投資に対す る財務優遇措置・補助金: ► 電子システム設計・製造施設 への新規投資 ► 既存の電子システム設計・製造施設の拡張 – 工場 及び機械において最低25%の資本的投資を増加 公表された電子機器製造クラスター内で、電子システ ム設計・製造施設を設置 以下を含む29の電子システム設計・製造製品分野へ の投資: ► ナノ電子機器及び通信機器を含む電子機器 ► 半導体チップを含む中間機材 ► 電子製品製造サービス (対象分野リストは付属文書2を参照) 官報公表後3年間申請可能(2015年7月26日迄) EMC ► ► ► ► ► ► ► ► 電子機器製造クラスタースキーム の設置に対する助成金: ► グリーンフィールド EMC (新規) ► ブラウンフィールド EMC (既存クラスターの拡張) 電子機器製造クラスタースキーム への適格投資(基礎開発、 基本サービス、福利厚生サービス、支援サービス、製造支 援、政府規制対応支援)(詳細は付属文書3参照) グリーンフィールド EMC内の最低80%の土地を加工エリアに 割当て 電子システム設計・製造施設による電子機器製造クラス ター内への75%の投資 電子システム設計・製造施設による最低投資額は、助成金 の額の4倍以上 プロジェクト費用に対する最低工業的貢献(電子機器製造ク ラスター内の電子システム設計・製造施設からの): ► グリーンフィールドは25% ► ブラウンフィールドは15% 設計、製造、試験、梱包を含むバリューチェーンの全ての段 階において、電子システム設計・製造施設への投資に適用 官報公表後5年間申請可能(2012年10月22日) 両方のスキームにて優遇措置を受けようと申請する場合は付属文書4を参照 インドにおける税制優遇措置 私どのの提供可能 なサービス 私どのの提供可 能なサービス レビュー/評価 ► ► ► 現行の税務ポジション – 適用可能なイ ンセンティブ、所得控除 税務訴訟における問題 計画中の拡張 識別/調査 ► ► ► ► 適用可能なインセンティブや優遇措置のスキーム 承認プロセス ベネフィットを確定するシュミレーションの実施 最も有利なインセンティブや優遇措置を決定するため、マネ ジメントとの話合い 実行支援 ► 必要に応じて、以下について承認 ► ► ► ► ► 承認申請の戦略策定を支援 承認を得るため政府役人との交渉/リエゾン 必要に応じて、税務問題やポジションを再検証するため、税務ヘルスチェック 体系的な税務プラニングのための定量調査サービス マネジメントの決定した、インセンティブ/優遇措置を実行支援 インドにおける税制優遇措置 付属文書 定量的サービスへ導入 定量調査サービスとは? ► ► ► ► 現在および過去の情報を用いて国内税務プランニング 大規模なデータセット分析のため、正式に承認された体系的なアプロー チ 各種会計制度や司法に柔軟に対応 グローバルに適用できる手法 そ ► ► 支出の遡及的なレビューを行う場合、税務当局の確定申告への遡及的 変更への回答を考慮する必要性を過小評価しない。そのため、税務の 紛争処理チームのメンバー、特に元税務局調査官を巻き込む. 一旦遡及的レビューが行われると、結果はしばしば将来への体系的な 推奨事項となっていく。データ確認や節税機会の識別において改善し、 損金不算入コストのインパクトを減らす. 定量的レビューの一般的なベネフィット なぜ今、関連するのか? ► 私どもは市場からこんな声を聞きます ► ► ► ► ► ► 「キャッシュが必要」 「少ない努力でもっと稼ぐ必要」 「私どもが見積もった損金不算入額が正しいか確認が必要」 「優遇政策は常に変わり続けており、ついていけない」 「100%確認するには私どもの限られたリソースでは時間がかかり過ぎ る」 「税務当局はより詳細に求めてくる」 ► 定量調査サービスから得られる一般的なベネフィットはレビューされる領 域の正確性によります。例えば、私どもが損金不算入項目を検証する際、 私どもはレビュー対象の10%までの支出項目のレビューから税務ベネ フィットを抽出する ペナルティ制度は世界中でめんどうなので、定量調査レビューにより、税 務申告の内容が正確であることを保証します。 私どもの定量調査サービスの実施アプローチ ► ► ► 私どもの定量調査サービスは、税について運転資本アプローチをとる。 私どもはグループがキャッシュタックスを払っている地域、あるいは税務 上の損失が期限満了となる地域を識別する その後、財務諸表や確定申告のトップダウンレビューを行い初期のハイ レベルなフィージビリティの結果について感触を得て、詳細なレビューに より、 、ベネフィットを受けられる領域を特定していく 次のステージは識別された領域について詳細なフィージビリティで、関 連のデータをレビューし、特定の科目を分析します インドにおける税制優遇措置 各種フォームやソース からのデータ 専門家税務のテクニカ ルなスキル – 複雑な 法制度、しばしば判例 にサポート キャッシュタックスの機 会 報告に対する保証 付属文書1 付表11: 品目や物事のリスト ► ► ► ► ► ビール、ワイン、その他アルコール飲料 タバコやタバコ製品、パイプやタバコ、噛みタバコや嗅ぎタバコのための葉巻と両切り葉巻 タバコ、タバコ、喫煙の混合物 化粧品やトイレット用品 歯磨き粉、デンタルクリーム、石鹸 いずれかの形態で混合濃縮風味が使われている製造された炭酸水 例 —「混合濃縮風味」は合成エキスを含み、また含んでいるとみなされる ► ► ► ► ► お菓子とチョコレート レコードプレーヤーや蓄音機レコード等の蓄音機 プロジェクター 撮影装置や用品 タイプライター、計算機、レジ、小切手作成機、インターフォン機、テレプリンター等のオフィ ス機器及び装置 例 —「オフィス機器および装置」という表現は、オフィス、店舗、職場、教育機関、鉄道の駅、 ホテル、レストランで事務目的やデータ処理目的(所得税法32AB条の意味におけるコン ピュータではなく)で使われるすべての機器及び装置を含む. ► ► ► ► ► スティール家具、部分的か全体かを問わず 金庫、頑丈な箱、現金及び証書箱、頑丈な部屋のドア ラテックスフォームスポンジやポリウレタンフォーム 王冠、またはコルク、ゴム、ポリエチレン、他の素材の付属品 包装用ピルファープルーフキャップまたはコルク、ゴム、ポリエチレン、他の素材の付属品 インドにおける税制優遇措置 付属文書2 業界のリスト A. 以下のようなナノ電子製品や電信製品を含む電子製品 ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► テレコム製品 ITハードウェア製品 テレビ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の家電製品 健康医療電子機器 戦略的な電子機器 薄幕やポリシリコン等の太陽光発電 発光ダイオード(LEDs) 液晶表示(LCDs) 航空電子工学 測定及び制御機器、積算電力計等の産業用電子製 ナノ電子製品 電子廃棄物の処理/リサイクル アンチロックブレーキシステム、電子ブレーキ配分及トラクション制御装置等の自 動車用電子機器 農業用電子機器 省エネルギー電子機器 光学電子機器 生物測定電子機器/識別装置/RFID ESDM製品の動力源 インドにおける税制優遇措置 付属文書2 業界のリスト B. 中間財には以下が含まれる ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► ► C. ナノ電子構成部品 半導体ウェハ製造 ロジック、メモリー、アナログ等の半導体チップ ESDNユニットの全ての組立、試験、マーキング、包装 チップ部品 トランジスタやダイオード等の個別半導体 FETs、MOSFETs、SCRs、GTDs、IGBT等の出力半導体(拡散作用含む) 電気機械部品やPCBs、トランスフォーマー、コイル、コネクター、スイッチ、フェラ イト、マイクロモーター、ステッピングモーターやフィルム等の機械部品 携帯電話等の消耗品やアクセサリー-バッテリー、充電器、PCBs、フォイル、テー プ、エポキシ、キャビネット等. ESDN製品の全ての製造施設 上記以外の中間財は、部品局のスキーム上、決定、許可される. 電子製造サービスには以下が含まれる: ► 統合サービスを含む、部分組立、部品のためユニットをOEMに提供するサービス インドにおける税制優遇措置 付属文書3 適格な活動 基礎開発 ► 境界壁s ► 内部道路 ► 街灯 ► 道路側溝 必須サービス ► 政府支援オフィス ► 水処理施設、浄水場 ► 下水道/処理施設 ► 水の廃棄/リサイクル/収穫 ► 電力サブステーション/配給 ► 非常用電源プラント ► 倉庫業 製造支援: ► 工具室 ► CAD/CAMデザインハウス ► プラスチック成形品 ► 板金打抜き加工 ► パッキング/エポキシ供給 ► 試験及び認証施設 ► 部品試験 インドにおける税制優遇措置 支援サービス ► 中核的研究拠点(R&D) ► 研修、講堂、会議施設 ► ビデオ会議 ► ITインフラ/電気通信 福利サービス: ► 従業員用ホステルと会食 ► 病院とESIC ► レクリエーション施設、遊び場、クラ ブハウス ► 保育所/託児所 ► ローカルショッピングセンター ► レストラン ► 教育施設 政府規制支援サービス ► 開発委員/指定官吏 ► 税務サポート/申告 ► 工場/ 労働コンプライアンス支援 ► 汚染管理 付属文書3 承認プロセス M-SIPS承認プロセス ► 申請者はインドに登記された法人/法 人のコンソーシアムである必要 ► 計画中のプロジェクトが、電子製品を1 つ以上含まなければならないが、適用 可能な基準値は、個別に各製品を製 造するのに必要な基準値の合計であ る ► 最初の申請は、新しいユニットと既存 ユニットの拡張の両方でもってなされ る ► 計画中のプロジェクトは、1箇所以上の 場所に複数の製造施設を有する ► 計画中のプロジェクトについて財務諸 表を提出しなければならない: ► 完全なプロジェクトのための単一 フェーズでの実行 ► 少なくともプロジェクトの第1フェー ズのための複数フェースでの実行 ► 申請料は返金不可(1万から10万ル ピー) インドにおける税制優遇措置 EMCスキーム承認プロセス ► 申請者の要件 ► 個人 ► 会社 ► 共同体 ► 産業組合 ► 金融機関 ► R&D機関 ► 国家、または地方自治体、もしく はその他政府機関 ► EMC内のユニット ► その他 ► 申請手続きは2つのステージからな る ► 原則的な承認に続く、予備的申 請 ► 原則的な承認から6ヶ月以内に 最終の承認 ► 規定のフォーマットで申請、申請者 の詳細、EMC/土地、SPV、財務諸表 や資金調達の方法等 ► 規定の申請料を支払う 略語集 用語集 AA 事前裁定制度 FDI 外国直接投資 Act 1961年所得税法 FMS フォーカスマーケットスキーム CBDT 直接税中央委員会 FPS フォーカスプロダクトスキーム CST 中央販売税 MAT 最低代替税 DDT 配当分配税 M-SIPS 改定特別インセンティブパッケージスキーム DFIA 免税輸入許可スキーム NELP 探鉱鉱区入札ラウンド DEITY 電子機器・情報技術局 NPE 国家電子産業政策 DSIR 科学産業研究局 PF 従業員準備基金制度 DTA 国内税関管轄エリア QS 定量調査サービス EOU 輸出志向型企業 R&D 研究開発 EPCG 輸出促進資本財スキーム SEZ 特別経済区 EMC 電子機器製造業クラスタースキーム SFIS インドからのサービススキーム ESDM 電子システム設計・製造 VAT 付加価値税 ESI 従業員国家保険 WDV 定率法 インドにおける税制優遇措置 Thank you Ernst & Young LLP © 2014 Ernst & Young. 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