2016 年度 ミクロ経済学初級 練習問題4

 年度 ミクロ経済学初級 練習問題 石橋 孝次
市場の失敗
授業の復習
外部不経済がある場合に生産量が過剰になる理由を説明し 、効率的な生産量を実現するために
ピグー税とピグー補助金が同等の役割をもつことを説明しなさい。
コースの定理の前提と主張を説明しなさい。
消費の競合性と排除可能性の観点から、私的財・人為的な希少財 クラブ財・共有資源・公共
財を分類し 、それぞれの例を挙げなさい。
共有資源はど うして過剰利用が問題になるのか説明し 、その解決策を述べよ。
公共財の最適供給量が満たすべき条件を述べ、私的財の場合とどのように異なっているか説明
しなさい。
中位投票者定理の前提と主張を説明しなさい。
計算問題
消費者の自動車に対する限界便益が、 で与えられている。ここで、 は自動車の台
数である。自動車の生産に関する費用関数は である。また、 台の自動車の使用に
ついて、 の金額に相当する公害が発生する。このとき、以下の問いに答えよ。
私的限界費用 と社会的限界費用 を求めよ。
市場均衡での自動車の生産台数 を求めよ。
社会的に効率的な自動車の生産台数 を求めよ。
政府が自動車 台あたり 円のピグー税をかけるときの最適な税率 を求めよ。
と での総余剰を比較して、経済厚生上のロスを求めよ。
を生産している企業 が を生産している企業 に外部経済を与えている状況で、企業
の費用関数は で企業 の費用関数は である。生
産物価格は が で が である。企業は価格を所与として行動する。このとき、以下の問
いに答えよ。
各企業が独立に行動するときに選択する と を求めよ。
両企業が合併したときに選択する と を求めよ。
ある漁村で 隻の漁船が存在しており、 隻の漁船による漁獲からの総収入が という状況を考える。漁船
隻あたりにかかる費用は である。このとき、以下の問いに答
えよ。
平均生産力 および限界生産力 を求め、図示せよ。
自由に漁船の所有が可能なとき、何隻の漁船が所有されるか。
漁獲からの総利潤を最大にする漁船数を求めよ。
漁村の村長が漁船 隻の所有につき だけの認可料を要求するとき、村長は をどのよう
に設定すべきか。
人が 人 台の自動車で 地点から 地点に移動しようとしている。それには一般道路と
高速道路の つの経路がある。一般道路を使えば 、どんな状況でも 分かかる。他方高速道
路では、高速道路を利用する自動車の台数 に応じて 分かかる。誰もが移動時間を
最短にしようと考えているとき、以下の問いに答えよ。
を求めよ。また、そのときの総移動時間 人あ
均衡において、高速道路を利用する台数 たり移動時間 人数 を求めよ。
台が高速道路を利用するとしたきの総移動時間 を表現し 、それを最小にする台数
を求めよ。また、そのときの総移動時間 を求めよ。
高速道路の利用に対して 台 円の税を課すとする。誰にとっても移動時間 分は 円に相
当するとして、 を実現するような税率 を求めよ。
人の消費者 からなる経済において、公共財 に対する限界便益がそれぞれ および で公共財の限界費用が であるとき、最適な公共財の数量 を求めよ。
を消費者 の私的財の量とし を公共財の量として、消費者 の効用関数は で、公共財の費用関数は である。消費者が 人いるときのサムエルソン条件を求
め、公共財の最適供給量 を求めよ。