マーケット・フォーカス

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経済:英国
2017/
1/25
投資情報部
シニア FX ストラテジスト
金岡 直一
英最高裁、EU離脱通知に議会承認が必要と判断
 1/24、英国の最高裁は政府が欧州連合(EU)に対して離脱通知を行うためには議会の承認
が必要との判決を言い渡した
 同日の英ポンド相場は同判決を受けて一時的に乱高下する展開となったが、最終的には1
ポンド=1.25ドル台前半と前日からほぼ変わらずの水準に落ち着いた
 当面は、政府が目標としている3月末に向けて、議会審議の行方とともに離脱通知の成否を
注視する展開が続こう
 議会審議については、国民投票で示された民意を考慮して、最終的には可決される見通し。
野党側からの修正を求める動き等を通じてハードブレグジットへの懸念が後退するかどうかが
注目される。一方、離脱通知が遅れれば、解散・総選挙の思惑等から政治不透明感が強ま
り、金融市場が不安定化する可能性も
 英ポンド相場も、政治面の材料に左右されやすい状況が当分続く見通し
英最高裁、政府の
EU離脱通知に議会
の承認が必要との判
決を下す
1/24に英国の最高裁は、政府が欧州連合(EU)に離脱を通知して離脱交渉に入
る前に議会の承認が必要になるとの判決を言い渡した。
この結果、英国政府はEUからの離脱手続きをスタートさせるリスボン条約第50条を
発動させるため、離脱申請を行う法的権限を政府に与えること等を盛り込んだ法案
を議会に提出することとなった。同法案は下院および上院の順に審議・修正が行わ
れ、最終的に下院で法案が可決された後、政府がEU離脱を通知し離脱交渉が開
始される。
1/24の英ポンド相場は、英最高裁の議会承認が必要との判決が報じられると、3
月末までにEU離脱通知ができるか不透明感が強まったこと等を背景に、いったん
上昇した。その後、同判決において英国を構成するスコットランドや北アイルランド
等の自治議会による離脱通告の承認の必要性が否定されると、ハードブレグジット
(Hard Brexit:強硬な離脱)懸念から反落する等、一時的に乱高下したが、しばらく
すると買い戻され、前日からほぼ変わらずの水準に落ち着く展開となった。1/27にメ
イ首相がトランプ米大統領と首脳会談を行う予定とされており、米新政権が対外的
な交渉先として英国を最優先する方針を示したこと等が英ポンドを下支えしたとみら
れている。
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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2017/1/25
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2014/19/18
英ポンド相場の推移
(1ポンド=円)
180
(日次:2016/1/4~2017/1/24)
(1ポンド=ドル)
1.5
対円(左目盛)
165
1.4
対ドル(右目盛)
150
1.3
135
1.2
120
1.1
16/1
16/4
16/7
16/10
17/1
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成
(年/月)
昨年12月に英下院では、政府が事前に交渉方針を説明することを条件に3月末ま
でに離脱通知を行うとするスケジュールを大差で同意した経緯がある。下院では与
党・保守党が過半数の議席を保持しており、今回も承認される公算が大きい。
一方、上院では与党・保守党は過半数を有しておらず、その動向が焦点となる。し
かし、1/17の演説でメイ首相が移民規制を重視し、欧州単一市場からの離脱も含む
ハードブレグジットの方針を国民に説明したことをふまえ、EU離脱には消極的で
あっても国民投票で民意が示した結果に抗う動きは今の所それ程大きくはない。野
党のなかには国民投票のやり直しを要求する等、EU離脱に反対する党もあるが、
最大野党である労働党はEU離脱の方針自体には反対しないとみられている。た
だ、欧州単一市場へのアクセスや労働者の権利維持等の原則を法案に盛り込むよ
う、修正を要求する公算が大きいとされており、法案修正の動きがハードブレグジッ
トへの懸念後退につながるのかが注目される。
3月末までのEU離脱
通知の成否に向けて
議会審議の動向等を
引き続き注視
しかし、議会での審議に時間を要するようだと3月末までに離脱通知ができない
ケースは十分起こり得る。3月末という期限は昨年10月の保守党大会でメイ首相が
打ち出した目標であり、法的な拘束力はない。背景には、①2019年5月に予定され
る次の欧州議会選挙までに英国のEU離脱が完了しなければ、離脱手続きが終わる
までの期間を埋めるためだけに英国の欧州議員を選出しなければならなくなる、②
英国で次回総選挙が実施されるとみられる2020年5月において、EU離脱が選挙の
争点となることを回避したかった、等の理由があったとみられている。離脱交渉の開
始が遅れれば、その分、後々の政治日程にも悪影響が及ぶ可能性は高い。
また、英国内でも時間を要すれば離脱手続き開始の承認を問うための解散・総選
挙に至る可能性を指摘する声がある。そのため、政治リスクを軽減するうえでは3月
末までに離脱が通知される方が良いことになる。金融市場にとっては、議会審議を
経たEU離脱手続きがメイ首相の提示したハードブレグジット方針に基づくものとなる
のかを含め、3月末までの離脱通知の成否をひとまず注視することになりそうだ。英
ポンド相場も政治面の材料に左右される状況が当分続くとみられる。
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
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2017/1/25
金融商品取引法に係る重要事項
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2014/19/18
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