週間投資レポート

審査済M
《審査番号M17- 275
(平成29年2月3日)
週間投資レポート(20170206号)
》
週間投資レポート
カンファレンスと体験会で温度差が大きく出た「ニンテンドースイッチ」
1月13日、任天堂(7974)が次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のプレゼンテーションを開催した。発売日
が3月3日(金)、価格は29980円(税別)とされ、初期ラインナップは「ゼルダの伝説ブレスオブワイルド」や「1.2
スイッチ」など8タイトルとした。当日、同社株価が大きく下がったこともあり、投資家やマスメディアの評価はあ
まりよくないようだ。
ところが、翌日から開催された体験会では、全く違う熱気が会場にはあった。顕著に違いがあったのは人気タ
イトルである。プレゼンテーション後の試遊では、1.2スイッチが一番人気であったが、体験会では「スプラトゥー
ン2」が圧倒的な人気であった。しかも、体験者の主力は親子連れとカップルであった。通常、新規ハードの体
験会は男性が圧倒的に多い。同社は比較的子供層に人気があるため、親子連れの多さは想定通りだが、カッ
プルが多かったのは初めての経験であった。
このようなことが生じた背景には、故岩田社長が進めていたユーザーの関心を高め、最終的にゲーム専用機
に送客する新しい戦略が奏功しつつあるためではないかと考えている。
ところで、「スイッチ」は、実の所WiiUのコンセプトであるテレビに依存しないゲーム機をさらに進めたものであ
る。しかし、「スイッチ」は、WiiUとコンセプトが似ているとは報じられていない。3DS、WiiUは過去の任天堂
ハードとしても販売が低調だった。これは前世代が売れたことを引き継ぐという狙いがあったということだろうが、
形が似すぎていて顧客には新鮮味が無かったということでもあろう。ゲーム機はやはり娯楽であり、差別化の
重要性を示していると見ている。
(安田)
《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
海外主要経済指標等
6(月) 12月毎月勤労統計調査
7(火) 12月景気動向指数
10年物価連動国債入札
休場:メキシコ
米12月貿易収支
米12月消費者信用残高
米3年国債入札
8(水) 日銀金融政策決定会合の「主な意見」(1/30~31開催分) IoT見本市「インターネット・オブ・シングス・インディア・
12月国際収支
エクスポ2017」(~2/10 ニューデリー)
12月企業倒産件数
米10年国債入札
9(木) 1月マネーストック
米30年国債入札
12月機械受注
1月都心オフィス空室率
30年国債入札
10(金) 日米首脳会談(予定)
中国1月貿易収支
1月国内企業物価指数
米12月卸売売上高
12月第三次産業活動指数
米12月卸売在庫
オプションSQ
米1月輸入物価
米2月ミシガン大学消費者マインド指数
米1月財政収支
エース経済研究所
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週間投資レポート(20170206号)
≪Imadas 100社ポジション≫
予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は12社に減少。トランプ大統領の円安批判が重荷となり、
日本株は調整を余儀なくされた。米政権への“期待”と“懸念”が入り混じる中、現在“懸念”が上回る
形となっているが、上昇トレンドでの調整はむしろ、押し目を拾う好機との認識が必要であろう。
◇
Imadas(株価天気図)による注目銘柄
〔予約(カイ)〕
武 田(4502)、住友鉱(5713)、野村HD(8604)
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週間投資レポート(20170206号)
≪アナリストの注目銘柄≫
ブ ロン コビ リー (東1:3091)
17/12期
(予想)
前期比
(株価2月2日 2737円 時価総額412億円)
売上高
営業利益
当期利益
EPS
PER
205億円
30.8億円
22億円
146円
19倍
+13%
+11%
+16%
ステーキ店「ブロンコビリー」を関東・東海・関西エリアに展開。
①16/12期は売上高180億円(+13%)、営業利益27.5億円(+
12%)。既存店売上高は横ばい。夏からキャンペーンやメニュー改訂で好
調に推移した一方、年後半には前年のテレビ放映の反動が大きかった。
②17/12期計画は既存店売上高102%、新規出店15店を前提。売上向
上戦略として、家族層の取り込みを狙い、ケーキやフォトフレームのサービ
ス等を開始。 (澤田)
日本 ビューホテル (東1:6097)
17/4期
(予想)
前期比
(株価2月2日 1400円 時価総額135億円)
売上高
経常利益
当期損失
EPS
PER
210億円
13.1億円
17億円
- 円
- 倍
+6%
+4%
-%
長期安定成長を目指す第2次中期経営計画(18/4期~21/4期)を策定。
①17/4期の当期損益は秋田ビューホテル(VH)の底地権減額、老朽化し
た高崎ビューホテルの営業終了の決定に伴う減損の計上で赤字に。
②18/4期は高崎VHの営業終了に加え、浅草VHのロビーフロア改装、札
幌VH開業、成田VH西館・東館の耐震補強など集中的投資による一時的な
減益を計画。再来期以降は、新規ホテルの業績寄与で成長サイクル復帰を見
込む。 (石飛)
JR 東日 本 (東1:9020)
17/3期
(予想)
前期比
(株価2月2日 10175円 時価総額3兆9622億円)
営業収益
経常利益
当期利益
EPS
PER
2.87兆円
3930億円
2660億円
684円
15倍
+0.4%
▲8%
+8%
「TICKET TO TOMORROW(未来のキップを、すべての人に)」を設定。
①17/3期第3Qは微増収の2兆1613億円、4%経常減益の3688億
円。新幹線は北海道新幹線開業、インバウンド増等で微増収の4427億円、
在来線も堅調。
②通期計画は据え置き。安全対策や新幹線大規模改修引当など費用の増加を見
込む。運輸は北海道新幹線効果の上振れが北陸の反動減を吸収し微減収の1
兆9510億円、11%減益の3080億円を見込む。川崎駅西口開発計画
を発表。 (石飛)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20170206号)
≪トピックスコーナー≫
有機EL照明統合 コニカミノルタとパイオニア
<日経>◇有機EL照明統合
コニカミノルタとパイオニア
コニカミノルタとパイオニアは有機EL照明事業を統合する方針を固めた。今春に50%ずつ出資する共
同出資会社を立ち上げる方向で最終調整している。有機EL照明は今後、自動車向けなどで市場が急拡
大する見込み。韓国のLGグループなどが投資を積極化するなか、競争力強化を狙う。
31日にも発表する。両社の有機EL照明の開発や営業部門を切り出して新会社を設立する方向で調整し
ている。新会社は両社の持ち分法適用会社となるもようだ。
統合の最大の狙いは、急成長が見込める自動車向けで先行することだ。コニカミノルタは基板にプラス
チックフィルムを使い、折り曲げられる照明に強みを持つ。これにパイオニアが持つ有機ELの技術、自動
車向けのビジネスの営業網を組み合わせて需要を開拓する。
有機EL照明の売上高は現在、両社合計でも数十億円程度とみられるが、中期的に250億円に拡大する
考えだ。自動車のテールランプや室内照明などの用途を想定している。
生産拠点はコニカミノルタが山梨県、パイオニアは山形県にあるが、事業の統合後も引き続き親会社が
保有するとみられる。
有機EL照明は基板の上に有機物の層を重ねる構造で面全体が光る。薄く軽量で曲げられる特徴があり、
従来の照明よりもデザイン面で柔軟性がある。光の波長が自然光に近いため目に優しく、省エネ性も高い。
コニカミノルタは主力の複合機の市場が成熟する中、新たな成長分野としてヘルスケアやセキュリティー
分野でM&A(合併・買収)を進めてきた。有機EL照明を含む機能材料も成長分野と位置づけており、パイ
オニアとの連携で事業の拡大を狙う。
パイオニアはプラズマテレビや家庭用音響など不採算事業から撤退する一方で、車載機器に経営資源
を集中してきた。コニカミノルタと組み、自動車向けの有機ELでも市場で存在感を高める。
☆『有機EL照明』の主な関連銘柄
コード
銘柄名
4004 昭電工
4005 住友化
4118 カネカ
コード
銘柄名
コード
銘柄名
4188 三菱ケミHD 6502 東 芝
4902 コニカミノルタ
6752 パナソニック
5019 出光興産 6773 パイオニア
コード
銘柄名
6963 ローム
7011 三菱重
8031 三井物
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審査番号 M17- 275 ACE Research Institute
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