Column - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

Column
ご参考資料
「投資のヒント」
2016年9月15日
※以下、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント提供のレポートをご紹介します。
足元の豪州REITの下落の背景と今後の注目点
・8月以降、豪州REITの軟調地合いが続く。豪州REITは年初来高値から1割強下落(年初来ではなお上昇を維持)。
・豪州REIT下落の主因は、米金融政策を巡る不透明感などから、世界的に長期金利が上昇に転じたことにある模様。
・当面は9月20-21日のFOMCまで神経質な相場展開となる可能性。FRBがタカ派姿勢を強めるかは慎重に見守る必要。
・足元の株価下落で豪州REITの予想配当利回りは4.89%へ上昇。利回り面から豪州REITが見直される可能性も。
図1:豪州REITの価格と予想株価収益率(PER)
2016年8月以降、豪州REITが軟調地合いに
2016年8月以降、豪州REITの軟調地合いが続いていま
1,600
す。年初来高値を付けた8月1日から9月13日までの間に、
1,500
豪州REITは11.5%の下落となりました(図1)。もっとも、足
元で短期的に調整するなかでも、豪州REITは年初来で
6.6%のプラス・リターンを依然維持しています。
足元の豪州REITの下落は主に海外要因が影響
足元での豪州REIT下落には、豪州側の要因というよりは、
の中で選好されてきた世界の高配当株やREITに下落が
17
16.86倍
16
割高
15
12ヵ月先予想PER(右軸)
700
2013年1月
13
2014年1月
2015年1月
2016年1月
図2:豪・米10年債利回りと豪州REITの予想配当利回り
7
(%)
豪州REITの予想配当利回り(12ヵ月先)
6
利回り面から豪州REITが見直される可能性も
5
4.89%
4
まで神経質な市場の展開が続く可能性があります。もっと
豪10年債利回り
も、9月12日のブレイナードFRB理事の講演でも利上げに
3
対する慎重な姿勢が示されており、FRBがタカ派姿勢を強
2
2.07%
めるかどうかは注意深く見守る必要がありそうです。
一方、足元のREIT価格のスピード調整によって豪州REIT
14
割安
(出所)ブルームバーグ (期間)2013年1月1日~2016年9月13日
(注)豪州REITはS&P/ASX300REIT指数(価格指数ベース)。
12ヵ月先予想PER=株価÷一株当たり利益(12ヵ月先予想)
日の19.06倍から9月13日には16.86倍へ低下)。
当面は9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)
18
1,000
広がる中、一本調子で上昇してきた豪州REITのスピード調
整が進んだと考えられます(豪州REITの予想PERは8月1
19
1,100
800
世界的な金利上昇をきっかけに、これまで低金利環境
20
豪州REITの株価(左軸)
豪州REITの価格(左軸)
1,200
ます。特に米国では最近の米連銀幹部の発言などを受け
に長期金利が上昇傾向に転じました。
21
19.06倍
1,300
900
金融政策の効果への不透明感が増し、この結果、世界的
2016年8月1日
1,400
米国など海外市場の要因が大きく影響していると考えられ
て、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ時期や
(倍)
22
1
2013年1月
米10年債利回り
2014年1月
2015年1月
1.73%
2016年1月
(%)
の予想配当利回りは4.89%へ上昇し、豪10年債利回りと
3.5
の利回り格差が拡大傾向にあります(図2下段)。今後、9
3.0
月20-21日のFOMCなどを契機に米利上げ見通しを巡る
2.5
不透明感が解消に向かえば、世界的に長期金利が落ち
2.0
着きを取り戻し、利回りの面で豪州REITへの見直しの動き
1.5
が広がる可能性もあると考えられます。
1.0
2013年1月
豪州REIT予想配当利回り-豪10年債利回り
2014年1月
2015年1月
2016年1月
(出所)ブルームバーグ (期間)2013年1月1日~2016年9月13日
(注)豪州REITはS&P/ASX300REIT指数。
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
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