一般角 ⑵

数学Ⅱ
ラジオ
学習メモ
第 36 回
第 3 章 三角関数 [三角関数]
一般角 ⑵
講師
水谷信也
動径の表す一般角
回転には,正の向きと負の向きがありました。ま
学習のポイント
た,始線と動径を用いて,360°を越えた角度や
① 360°よりも大きい角の表し方
② 負の角の表し方
負の角度を表すことができました。前回学んだ内
容を発展させ,今回は動径の位置が同じでもさま
③ 一般角の表し方
ざまな大きさの角度を表せることを学習しましょう。
360°
よりも大きい角の表し方
時計の針の回転と逆の向きに30°回転。
P
30°
X
O
時計の針の回転と逆の向きに390°回転。
▼
390°=30°+360°×1
P
390°
X
O
時計の針の回転と逆の向きに750°回転。
750°=30°+360°×2
P
750°
X
O
負の角の表し方
時計の針の回転と同じ向きに−690°回転。
−690°=30°+360°×(−2)
P
−690°
O
− 83 −
X
高校講座・学習メモ
数学Ⅱ
36 一般角 ⑵
一般角の表し方
30°
,390°
,750°,− 690°の動径の位置はすべて同じなので,
P
右図の動径OPの表す一般角を,30°+360°×n(nは整数)と表す。
30°
X
O
【動径の表す一般角】
角αの動径の表す一般角は,α+ 360°× n(n は整数)
●角と象限
第 1 象限の角
第 2 象限の角
y
第 3 象限の角
y
y
θ
y
θ
x
O
第 4 象限の角
x
O
O
θ
x
θ
O
x
角が第何象限の角であるか調べてみよう。
例
(1) 220°は第 3 象限の角である。また,−220°は第 2 象限の角である。
▼
y
y
220°
O
x −220°
O
x
(2) −200°は第 2 象限の角である。
y
O
x
200°
380°,−750°はそれぞれ第何象限の角であるか。
380°
O
x
x
O
−750°
y
y
380°は,第 1 象限の角である。 −750°は第 4 象限の角である。
問・解答
問
− 84 −
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