数学Ⅱ ラジオ 学習メモ 第 37 回 第 3 章 三角関数 [三角関数] 三角関数 ⑴ 講師 水谷信也 三角関数とは? 数学Ⅰでは,0°≦θ≦ 180°の範囲の三角比 学習のポイント について学びました。ここでは,一般角に拡張 ① 三角定規の辺の長さの比 ② 三角比 して三角比を考えます。例えば,240°や−45 °の大きさの角の三角比の値を考えるための基 ③ 三角関数の定義 本的な考え方を学習します。 三角定規の辺の長さの比 1:2: 3 1:1: 2 2 60° 1 30° 2 45° 1 45° 3 1 ▼ 三角比 B c a A sinA= a c cosA= b c tanA= C a b b θ= 30° の三角比 三角形ABCを B 2 A sin30° = 30° 1 2 = B の y 座標 OB 2 そのとき,Aを原 点Oに重ねる。 C 3 B ( 3 ,1) 座標平面に置く。 1 y cos30°= ➡ 1 30° O (A) 3 C x B の x 座標 B の y 座標 3 1 tan30°= = = 2 OB 3 B の x 座標 − 85 − 高校講座・学習メモ 数学Ⅱ 37 三角関数 ⑴ 三角関数の定義 【三角関数の定義】 動径 OP の P の座標を (x,y) とするとき, sin θ= y x y ,cos θ= ,tan θ= r r x これらの値は,半径 r の値に関係なく,θの大きさによっ 動径 OP がθだけ回転 て決まってくるので,θの関数である。 y そこで,sin θ,cos θ,tan θをθの三角関数という。 θ x O ※tanθは,x=0となるようなθに対しては定義さ れない。したがって,tan90°は定義されない。 x r y P (x,y) 動径 例 次の一般角の三角比の値を求めてみよう。 ▼ 150°の動径上にOP=2となる点Pをとると,P(− 3 ,1)であるから, sin150°= y 1 = r 2 cos150°= x − 3 3 = =− r 2 2 tan150°= y 1 1 = =− x − 3 3 y r = OP = 2 P (− 3 ,1) H − 3 1 150° 2 O x − 86 − 1 2 30° 3 高校講座・学習メモ
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