数学Ⅱ ラジオ 学習メモ 第 35 回 第 3 章 三角関数 [三角関数] 一般角 ⑴ 講師 水谷信也 一般角とは? 世の中には,同じことが何回も繰り返される ものがあります。たとえば時計の針,観覧車な どのように何回も回転するようなものです。あ る点を中心とした回転の量の表し方について学 びましょう。 学習のポイント ① 一般角を考える必要性とは? ② 始線と動径 ③ 正の向きと負の向き 一般角を考える必要性とは? 角を回転の利用と考えると? 時計の針と逆の向きに何回も回転 ⇨ 360°以上の角を考える必要性 時計の針と同じ向きに回転するのか逆の向きに回転するのか? ⇨ 負の角を考える必要性 ▼ 始線と動径 P 動径 半直線 OP は O を中心として回転する。動径 とは,この半直線 OP のことである。 動径 正の向き O 負の向き 始線 X 始線 回転のはじめの位置を表している半直線 OX のことである。 − 81 − 高校講座・学習メモ 数学Ⅱ 35 一般角 ⑴ 正の向きと負の向き 回転には 2 つの向きがあり,時計の針の回転と逆の向きを正の向き。時計の針の回転と同じ向き を負の向きとする。 角を回転の量として捉えると、360°よりも大きい角や,−60°などの負の角も考えることができる。 このように拡張して考えた角を一般角という。 一般角の動径 OP を図示してみよう。 (1) 60° (2) 450° P P 450° 60° O X O X 正の向き……時計の針の回転と逆の向き (3) −240° P ▼ X O −240° 負の向き……時計の針の回転と同じ向き 問 次の角の動径 OP を図示しなさい。 (1)150° (2)420° (3)−480° X X O X O P O X O −480° X O P P (1) (2) (3) 問・解答 X O − 82 − 高校講座・学習メモ
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