週間天気予報解説資料 2016 年 7 月 18 日 10 時 00 分 発表 気象庁予報部 予報期間 7 月 19 日から 7 月 25 日まで 1.アンサンブル資料 ●アンサンブル(ENS):北~西日本は21~22日に北高型の気圧配置が続き、北・東日本は日本海側を中心に晴れ、西日本は概ね 晴れる。23~25日は北日本が気圧の谷、東・西日本は高気圧の後面となり、北~西日本は雲が広がりやすい。 ●500hPa基本場(週間予報支援図):実況は、北・東日本はほぼゾーナルで、サブハイ(500hPa=5880m)が西日本付近に北へ張り出 す。全国的にほぼ正偏差。予報期間は、寒冷渦が日本の東に、高気圧がサハリン付近にあり、サブハイが東日本付近までさらに 北へ張り出す。全国的に正偏差が続く。蛇行が大きく、地上気圧配置の動きは遅い。 ●21~22日:リッジがサハリン付近と日本海付近へそれぞれゆっくり進み、サブハイは日本海から本州南岸に南下する。北~西 日本は北高型が続き、北・東日本は日本海側を中心に晴れる。西日本は高気圧の圏内で概ね晴れる。 ●23~25日:リッジはオホーツク海と東日本付近へ進み、5700~5880m付近のトラフが日本海へ進む。北日本は気圧の谷、東・ 西日本は高気圧の後面となり雲が広がりやすい。 ●沖縄・奄美:予報期間は太平洋高気圧に覆われて晴れる。 ・ アンサンブル(ENS)/27メンバー:25日に日本海低気圧を予想するメンバーは約3割。期間終わりに熱帯じょう乱を南西諸島付 近に予想するメンバーは少ない。 ・ スプレッド:拡大した日が多い。特定高度線は、5880mが期間終わりに向け南下する傾向がある。 ・ 降水頻度分布:昨日資料と同様、日本付近に高降水頻度域は見られない。 ・ 予想T850時系列:北日本は期間中頃まで負偏差、終わりは平年並。東日本は負偏差で、西日本と沖縄・奄美は平年並で推移。 2.防災事項等 ・ 明日(19日)は北日本を中心に大気の状態が不安定となり、落雷や短時間強雨の可能性がある。 3.明後日予報(3時40分発表の短期予報解説資料も参照) ・ 500hPaはリッジ場で、地上は日本海と日本の南の高気圧に覆われる。300hPaは九州の西から西日本に進む寒気が予想されている。 ・ 天気は、広い範囲で晴れとなるが、東北や関東地方では東よりの風の影響で雲が広がりやすく、上空の寒気の影響を受ける西日本 や、水蒸気の収束する東日本の山沿いでは午後ににわか雨の降るところがある。 4.全般週間天気予報(案) ・ 北日本と東日本は、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、明日(19日)は雨の降る所がある。 ・ 西日本は、高気圧に覆われて晴れる日が多いが、期間の終わりは湿った空気の影響で雲が広がりやすい。 ・ 沖縄・奄美は、太平洋高気圧に覆われて晴れる。 ・ 最高気温・最低気温とも、北~西日本は平年並か平年より低い。沖縄・奄美は、平年並か平年より高い。 この資料は、気象事業者等が、気象庁の提供する週間天気予報の根拠を理解するための補助資料であり、そのままの 形で一般に提供することを想定して作成したものではありません。
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