平成 28 年 7 月 26 日 ○5 月上旬田植えの早生品種[コシヒカリ・キヌヒカリ等] 今回の調査では、ほとんどの田んぼで穂が出ており、出穂期【田んぼ全体の 40~50%から穂が出ている状態】 ~穂揃期【田んぼ全体の 80~90%から穂が出ている状態】となっております。斑点米の予防のために、この 時期にカメムシの防除をおこないましょう。 防除の時期は、穂揃期【田んぼ全体の穂が 80~90%出ている状態】に1回、それから 7~10 日後の乳熟期【も みをつぶすと白い汁がでる時期】にもう1回の計 2 回の防除を行なうようにしてください。また、カメムシは日中 の暑いときには株もとにいて薬剤がかかりにくいため、早朝(午前9時前)か、夕方(午後5時以降)に薬剤散布 を行なうようにしてください。 ▼ 第 1 回目散布 ▼ 穂揃期(田んぼ全体の穂が 80~90%出ている時期) 第 2 回目散布(第1回目から 7~10日後) 乳熟期(もみをつぶすと白い汁が出る時期) この期間の防除がカメムシ類による米の吸害を抑え、斑点米発生を軽減します カメムシ類によ る米粒の吸害 ホソハリカメムシ イネカメムシ はんてんまい クモヘリカメムシ 斑点米 ≪防除薬剤≫ 病害名 カメムシ類 カメムシ類 薬剤名 使用量 使用時期 トレボン 粉剤 スタークル粉剤 3kg/10a 収穫7日前まで 3回 3kg/10a 収穫7日前まで 3回 使用回数 使用方法 散布 散布(特別栽培米) ≪この時期の生育管理≫ か ん だ ん かんすい 穂が出る時期以降は、米粒の充実、肥大のため、水を必要とする時期となりますので、引き続き間断潅水を行いましょう。 間断潅水のやり方 ①水深が 2~3cm程度になるまで水を入れましょう。⇒水が溜まったら、水を止めます。 ②田んぼの水が減り、土面が出てきたら、①と同様に再び田んぼに水を入れます。 ※ ①と②を繰り返すことで、お米を作るのに必要な『水』と、根の健康を保つ『酸素』を適度に与えることができます。 ○5 月下旬田植えの晩生品種[あいちのかおり SBL 等] よ う すい よ う すい 幼穂【穂のもとになる部分】が 1cm 程度となっております。幼穂ができる時期は水が必要ですので、間断潅水を行うようにし ましょう。また、晩生品種では、穂肥の施用時期となりました。穂肥を行う場合は、下記の点に注意しましょう。 よ う すい よ う すい ① 穂肥を施用する場合は、幼穂の大きさを確認し、幼穂の大きさが 8cmぐらいになるまでに行なうようにしてください。あま り遅くなると、食味の低下につながるので、注意が必要です。 ② 穂肥の基準量は、1 反あたりNK化成2号で 20 ㎏となっておりますが、中干をおこなっても稲の色が濃い場合は、穂肥 の量を少なくしましょう。また、元肥一発肥料[ナイスワンパワー等]を施用した田んぼでは、穂肥を施用する必要はありま せんので注意してください。 前回の水稲生育調査結果で、結果の回次数が間違っておりました。正しくは、7 月 12 日→第 6 回、7 月 20 日→第 7 回となりま す。ご指摘いただきありがとうございました。 JA 伊豆の国 修善寺営農センター 電話番号 0558-72-4461 担当 松下
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