異種穀粒(玄米・麦等) - 公益社団法人 栃木県米麦改良協会

稲種子生産者のみなさんへ
異種穀粒(玄米・麦等)、被害粒(病害粒、籾割れ等)の
混入がなく、粒揃いの良い、発芽力に優れた種子の出荷
発芽力に優れた種子の出荷を!
∼購入者の信頼性ある種子の確保を∼
1 発芽率 95%以上
2 ふるい(2.2㎜)上粒の割合 95%以上
品質
目標
稲種子の収穫・乾燥・調製のポイント
1
清掃
混種には十分注意
●コンバインは徹底した清掃と点検をする。
●コンバイン袋、フレコン等利用する場合も徹底的に清掃を行う。
●乾燥機・グレーダーも徹底した清掃と点検を行う。
2
収穫
適期収穫
●一般栽培に比べ遅らせる。(コシヒカリで5日程度遅らせる〔帯緑色籾率3%程度〕)
●作業始めに試し刈りを行い、割籾、脱ぷ、はく皮等の無いことを確認する。
●水分が高いと発芽が低下するので、籾の水分は25%以下で収穫する。
●刈り取りは、露がなくなる午前10時以降に始める。
●収穫後は速やかに乾燥機に搬入し、直ちに乾燥もしくは送風し、ムレを発生させない。
●倒伏や成熟ムラ(水口・こさ等)のところは刈り分けし、種子にはしない。
●コンバイン機内の残留籾は、毎日作業終了時に取り除く。
3
乾燥
適正乾燥
●作業の出入りの際は、衣類・靴等に籾が付着しないか確認する。
●循環式乾燥機は、最小張り込み量以上で使用する。
●送風温度は、40℃以下で行う。
●過乾燥、急激な乾燥は、発芽率を低下させるので十分注意する。
●籾水分が14.5%になるように均一に乾燥する。
4
調製
丁寧な調製
●調製は丁寧に行い、枝梗等を取り除く際に脱ぷ粒を発生させないよう、細心の注意を払う。
(種子センター) ●施設においては、原料に応じて流量を調整し、風選・粒選、比重選等により枝梗や未熟
粒、篩下粒等の混入を防止する。
種子場農業協同組合
・ ㈳栃木県米麦改良協会
純粋性の高い優良種子の生産のため
変種・異品種株、病害株等の除去
病害株等の除去を!
出穂期前後以降の作業のポイント
出穂期前後∼穂揃期
●後から出芽してきた漏生株を抜き取る。
●早く出穂した株、草型の異なる株を抜き取る。
●斑入り株を抜き取る。
●出穂の遅い株、稈長・穂形・芒の色・長さの異なる株、不稔株、早く傾穂した株、籾の大きさや
形・着粒の粗密の異なる株、止葉角度の異なる株等を抜き取る。
穂揃期10日後頃(登熟期)
●登熟ステージが異なる株、籾の大きさ・形・着粒の粗密・芒の色の異なる株を抜き取る。
●熟期の異なる株、籾の大きさ・形・着粒の粗密の異なる株を抜き取る。
写真1 斑入り
写真3 出穂の遅い株
写真2 桿長が長い株、不稔株
写真4 粒形の異なる
(円粒)
株