平成28年8月23日水稲病害虫予察結果

平成 28 年 8 月 23 日
《稲の生育管理》
5 月上旬田植えの早生品種[コシヒカリ・キヌヒカリ等]
生育状況は、各地区ともに米粒の登熟が進み、早いところで 1 穂あたりのモミの 8~9 割が黄色くなっており、
収穫まであとわずかとなっております。実際の収穫期は各圃場で異なりますので、下記の図を参考にしましょう。
適期収穫のポイント
緑色のモミ
○左の図のように、1 穂あたり 9 割以上のモミが黄色くなり、穂の
下側に緑のモミが一部残っている頃が、収穫の適期です。
※収穫時期が早いと青米など未熟な米粒が多くなり、遅くなると
胴割米(ひび割れしている粒)が発生し、米の品質や食味を低
下させるので注意してください。
図
刈り取り時期の目安
また、この時期は米の品質を確保するため水が必要ですので、収穫の 7~10 日前まではできるだけ田んぼに水を
入れるようにしましょう。
5 月下旬田植えの晩生品種[あいちのかおり SBL]
ほ そ ろ き
今回の調査では、早いところで穂揃期 [田んぼ全体の穂が 90%程度の穂が出ている状態]になっておりました。
かんだん かんすい
この時期はモミを充実させるための水と、根の生育を健全に保つための酸素が必要な時期ですので、間断潅水
[水の深さが 2~3cm程度になるまで田んぼに水を入れ、水を止め、田んぼの表面が出たらまた水を入れる管理]
を行ないましょう。
《各地区の主な病害虫発生状況》
晩生品種「あいちのかおり」の圃場では、カメムシの発生がみられました。この時期にカメムシの吸害を受ける
と、斑点米になってしまいますので、しっかりと防除をおこなってください。カメムシの防除は、穂揃期に1回、
その 7 日後に 2 回目の防除を行なうようにして下さい。
稲の生育期
第2回目散布(第 1 回目散布から7日後)
第1回目散布
防除の時期
穂揃い期(穂が 80~90%程度出たとき)
乳熟期(もみをつぶすと白い汁が出る時期)
カメムシ類による米
.
粒の吸害
ホソハリカメムシ
イネカメムシ
はんてんまい
クモヘリカメムシ
斑点米
○カメムシは暑いときには株もとにいて薬剤がかかりにくいため、できるだけ涼しい早朝9時までか、夕方に
行ないましょう。
《薬剤の紹介》
病害名
薬剤名
使用量
使用時期
カメムシ
トレボン粉剤
スタークル粉剤
3-4kg/10a
3kg/10a
収穫7日前まで 3回
収穫7日前まで 3回
最大使用回数 使用方法
散布
散布
水稲生育調査は、早生品種では今週が最終回となり、晩生品種では来週が最終回となります。ご協力ありがとうござ
いました。
JA 伊豆の国
修善寺営農センター
電話番号 0558-72-4461
担当
松下