平成 28 年 7 月 20 日 ○5 月上旬田植えの早生品種[コシヒカリ・キヌヒカリ等]の生育状況 水稲の生育は、平年より 4~5 日程度早くなっております。生育の早い圃場では、穂が出始めており、週末の 24 日頃には、 穂揃い期(田んぼの 90%から穂が出る時期)を迎えると考えられます。この時期は、米粒の充実、肥大のため、水を必要と か ん だ ん かんすい する時期となりますので、水を切らさないように間断潅水を行いましょう。 間断潅水のやり方 ①水深が 2~3cm程度になるまで水を入れましょう。⇒水が溜まったら、水を止めます。 ②田んぼの水が減り、土面が出てきたら、①と同様に再び田んぼに水を入れます。 ※ ①と②を繰り返すことで、穂を作るのに必要な『水』と、根に適度な『酸素』を与えることが重要となります。 ○5 月下旬田植えの晩生品種[あいちのかおり SBL 等]の生育状況 よ う すい 晩生品種も生育は順調で、例年より少し早く、幼穂が 0.2cm 程度まで生長しておりました。晩生品種では、そろそろ穂肥の よ う すい 散布時期を向かえますので、幼穂の長さが 1cm程度となる頃を目安に施用して下さい。おおよそ、7 月 27~8 月 1 頃が穂肥 の適期と予想されます。穂肥の散布時期が早いと、稲の茎が伸びる時期に肥料が多く効いて背丈が高くなり、後に稲を倒し よ う すい てしまうことにもつながるため、焦って散布せずに幼穂の大きさを確認してから散布しましょう。 よ う すい よ う すい 幼穂の確認方法(田んぼの真ん中あたりの株で確認してください。) 幼穂の長さ 茎の下側 稲の茎を 2 等分に切る ようすい 半分に切った茎 白い小さな穂の形をした幼穂ができる 穂肥量の目安は、NK2 号で[1 反あたり 20 ㎏]です。中干をおこなっても稲の色が濃い場合は、穂肥の量を少な くしましょう。元肥一発肥料[ナイスワンパワー等]を施用した田んぼでは、穂肥を施用する必要はありませんの で注意してください。 ○各地区の主な病害虫発生状況 今回の調査では、穂が出始めたため、各地区でカメムシの発生が見られました。カメムシによる加害を受けると斑点米が 多くなってしまいますので、確実に防除を行うようにしてください。薬剤散布のタイミングは 60~90%の穂が出たときに 1 回 目、その7~10 日後に 2 回目の散布を行いましょう。薬剤は、できるだけ、早朝(9 時まで)もしくは夕方(17 時以降)の散布 をお勧めします。これは、日中の暑いときはカメムシが株元にいるため、薬がかかりにくいので、涼しい早朝か夕方に散布し ます。 カメムシ類による 被害 ホソハリカメムシ イネカメムシ はんてんまい クモヘリカメムシ 斑点米 カメムシに登録のある薬剤 病害名 カメムシ類 カメムシ類 薬剤名 使用量 使用時期 トレボン 粉剤 スタークル粉剤 3kg/10a 収穫7日前まで 3回 3kg/10a 収穫7日前まで 3回 JA 伊豆の国 使用回数 使用方法 修善寺営農センター 散布 散布 電話番号 0558-72-4461 担当 松下
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