稲作情報 平成28年7月21日 JAとなみ野米作改良対策本部 となみ野農業協同組合 砺波農林振興センター 第9号 ○「コシヒカリ」の生育は平年より4日程度早く、5月10~15日植えのコシヒカリでは、出穂期は 7月31日頃と予想されます。 ○「コシヒカリ」の葉色は、圃場によって差はあるものの、全体的に平年並となっています。 出穂期までの「飽水管理」と出穂から20日間の「湛水管理」を徹底し、葉色が淡い圃場では、 追加穂肥を施用するなど、登熟期の稲体活力を維持しましょう! ○今年も、カメムシが多発生しています。適期の防除を徹底し、カメムシによる斑点米被害を防ぎ ましょう! 1. 「コシヒカリ」の追加穂肥 穂揃期の葉色を4.3~4.5に誘導しよう! ○ 肥効調節型基肥(基肥一発肥料)の追加穂肥の目安 極端に色ざめしている圃場では 多めに施用してください 出穂7日前頃の葉色が 3.8以下(砂壌土は 4.0 以下)と淡い場合 は、 走り穂がみられる頃(出穂3日前)までに 「となみ野穂肥535(15-3-15)」を5~7kg/10a施用してください。 ※葉色、施肥の判断がつかない場合は、営農指導員へご相談ください。 ○ 分施体系(基肥一発肥料を使用していない体系)の追加穂肥 2回目の穂肥を施用しても葉色が3.8以下(砂壌土は4.0以下)と淡い場合は、 走り穂がみられる頃(出穂3日前)までに 「となみ野穂肥535(15-3-15)」を5~7kg/10a施用してください。 2.病害虫防除 ◆早 生 (カメムシが多発しているため、3回目も必ず散布してください) 防除時期 対象病害虫 傾穂期 カメムシ類 ウンカ類、 ツマグロヨコバイ (穂の9割が傾いた頃) 7月25日~28日頃 粉 剤 液 剤 スタークル粉剤DL (収穫7日前まで) 3kg/10a スタークル液剤 10 (収穫7日前まで) 1,000倍液 150㍑/10a 散布量に注意! ◆中 生 (5/10 ~ 5/15 植えの場合) 防除時期 対象病害虫 粉 剤 液 剤 出穂直前 いもち病 紋枯病 モンラブトレボンF粉剤DL 4kg/10a モンカットラブサイド 20 フロアブル 1,000倍液 150㍑/10a (走り穂がみられる頃) 7月26日~7月30日頃 穂揃期 (穂が出そろった頃) 8月3日~6日頃 随時防除※ 傾穂期 (穂が傾いた頃) 8月10日~14日頃 ウンカ類 カメムシ類 ◎ルーチンアドスピノGT箱粒剤を使用した場合 ラブサイドトレボン粉剤DL 4kg/10a (いもち病、ウンカ類、カメムシ類) トレボンEW 1,000倍液 150㍑/10a いもち病 カメムシ類 ウンカ類 ツマグロヨコバイ ビームキラップジョーカー 粉剤DL 4kg/10a ビームキラップジョーカー フロアブル 1,000倍液 150㍑/10a カメムシ類 ウンカ類 ツマグロヨコバイ スタークル粉剤DL (収穫7日前まで) 3kg/10a スタークル液剤 10 (収穫7日前まで) 1,000倍液 150㍑/10a ※随時防除の実施については、カメムシの発生状況に応じて別途案内します。 散布量に注意! 早植コシヒカリではさらに出穂が早まると思われますので、防除は生育に合わせて実施しましょう。なお、1 回目の防 除は走り穂が見られる頃とし、2 回目の防除は 1 回目の防除から 7 日後(10 日以内)を目途に散布しましょう。
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