平成 28 年 8 月 9 日 《生育状況》 5 月上旬田植えの早生品種[コシヒカリ・キヌヒカリ等] 今回の調査では、穂が垂れ下がりはじめ、乳熟期(モミをつぶすと白い汁がでる時期)から糊熟期(モ ミが硬くなる時期)となってきております。この時期は、モミを充実させるための水と、根を健全に保つ かんだん かんすい ための酸素が必要ですので、間断潅水[水の深さが 2~3cm程度になるまで田んぼに水を入れ、水を止め、 田んぼの表面が出たらまた水を入れる管理]を行ないましょう。 5 月下旬田植えの晩生品種[あいちのかおり SBL 等] 圃場によりバラツキがありますが、生育の早いところで幼穂が 8cm以上となり、あと 10 日程度で穂が出て かんだん かんすい くると考えられます。この時期は、米粒をつくるのに水が必要な時期となりますので、間断潅水をしっかりと 行なうようにしてください。 《各地区の主な病害虫発生状況》 カメムシの適期防除 今回の調査では、発生量は少ないものの、各地区でカメムシが確認されました。カメムシ類の吸害により斑 点米が発生するため、穂揃期(田んぼの全体の 90%程度穂が出た時期)から乳熟期(モミをつぶすと白い汁が 出る時期)までに該当する圃場では、下記の通り防除を行なうようにしてください。 また、5 月下旬田植えの晩生品種で、まだ穂が出ていないため現時点ではカメムシの防除は必要ありません が、今後、穂が出てきたら、下記の通りカメムシの防除をおこなうようにしましょう。 第1回目散布 防除の時期 第2回目散布(第 1 回目散布から7日後) 稲の生育期 穂揃い期(穂 90%程度出たとき) 乳熟期(もみをつぶすと白い汁が出る時期) カメムシ類による米 の吸害 ホソハリカメムシ イネカメムシ はんてんまい クモヘリカメムシ 斑点米 モンガレ病の防除 一部の地域で右の写真のようなモンガレ病が見られました。モンガレ病の病斑が株元でとまっ ている場合には防除は必要ありませんが、病斑が拡大し、株の上部まで上がってきている場合は、 下記のモンガレ病の薬剤にて防除を行なうようにしてください。 病害名 カメムシ類 モンガレ病 使用時期 モンガレ病 薬剤名 使用量 トレボン粉剤 スタークル粉剤 バリダシン粉剤 3-4kg/10a 収穫7日前まで 3回以内 3kg/10a 収穫7日前まで 3回以内 3-4kg/10a 収穫14日前まで 5回以内 最大使用回数 使用方法 散布 散布 散布 JA 伊豆の国 修善寺営農センター 電話番号 0558-72-4461 担当 松下
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