豪州:BHP Billiton、遠隔オペレーションセンターを設置

豪州:BHP Billiton、遠隔オペレーションセンターを設置
2016 年 7 月 28 日掲載
7 月 18 日付けの地元報道によると、BHP Billiton が石炭事業の遠隔オペレーションセンタ
ーを立ち上げたと報じている。これは鉄鉱石事業での成功事例を取り入れたものである。鉄
鉱石については、WA 州の Pilbara における鉱山、鉄鉱石を運搬する 1,500km 以上の鉄道、
ストックヤード、2 カ所の港湾施設などの管理を、WA 州のパースにおいて遠隔操作により
実施している。
今回の計画は、BMA(BHP Billiton Mitsubishi Alliance)社の QLD 州 Bowen Basin に
おける 7 カ所の炭鉱、Hay Point 石炭ターミナル、BMC(BHP Billiton Mitsui Coal)社の
Bowen Basin における 2 箇所の炭鉱と NSW 州 Hunter Valley の Mt. Arthur 炭鉱をリアル
タイムで管理する。QLD 州のブリスベンに設置される遠隔オペレーションセンターでは、
最先端の設備によって 24 時間体制での管理が行われる。
BHP Billiton は、今回の施設や設備の導入は石炭事業のイノベーションと生産性向上、ま
た、コスト節減と競争力強化につながるとしている。なお、同社は同センターが本格稼働す
ることにより約 200 名の雇用を生むと説明しているが、地元メディアは現場の労働者の解雇
などの影響が生じるだろうとみている。
(シドニー事務所
山下 宜範)
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