ご参考資料 2016年7月20日 トルコの 翌日物貸出金利の引き下げについて ポイント① 翌日物貸出金利を8.75%に引き下げ トルコ中央銀行は7月19日の金融政策決定会合で、市 場予想通り、市場金利の上限となる翌日物貸出金利を 9%から8.75%に引き下げました。主要政策金利である1 週間物レポレートは7.5%に、市場金利の下限となる翌日 物借入金利は7.25%に、それぞれ据え置きました。 翌日物貸出金利の引き下げは5会合連続となり、政策 金利のコリドー幅(上限金利と下限金利の差)は、導入 以来最小となりました。 ポイント② クーデター後、流動性に万全を期すと表明 同中銀は声明で、「最近の国内の出来事が金融市場の 変動につながった」とし、前週末15日に起きたトルコ軍の一 部勢力によるクーデター未遂事件に間接的に言及しました。 その上で、今回の事件に対する金融市場の混乱を受け、 17日に無制限の流動性供給策を公表したことで、「金融 市場の変動が和らいだ」との認識を示しました。 更に、今回の翌日物貸出金利の引き下げ決定について、 前会合と同様、これまで実施してきた政策により、外的 ショックに対する同国経済の耐性が強まっていることなどを理 由に挙げ、3つある政策金利を最終的に一本化していく 「単純化」を計画に沿って、引き続き進めていくとしました。 ポイント③ トルコリラは下落 7月19日の外国為替市場(ニューヨーク時間17時頃) では、トルコリラは対米ドルで前日比2.1%程度、対円で同 2.2%程度のトルコリラ安となりました。 今後の金融政策の決定はインフレ見通し次第とした上で、 市場動向を注視しつつ、金融市場の安定を支えるために 必要な流動性措置を引き続き講じていくとしています。 図1:政策金利の推移 (%) 15 期間:2013年12月31日~2016年7月19日、日次 10 5 ※市場金利は銀行間翌日物金利 0 14/6 14/12 13/12 市場金利※ 1週間物レポレート 翌日物借入金利 翌日物貸出金利 15/6 15/12 16/6 (年/月) 図2:消費者物価指数(前年同月比)の推移 (%) 10 期間:2013年12月~2016年6月、月次 9 8 7 6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 (年/月) 図3:為替レートの推移 期間:2013年12月31日~2016年7月19日、日次 (円/トルコリラ) 60 対円(左軸) (トルコリラ/米ドル) 1.5 対米ドル(右軸、逆メモリ) 50 40 2.0 2.5 トルコリラ高 30 3.0 20 13/12 トルコリラ安 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 3.5 (年/月) 重要 イベント 8月3日 消費者物価指数(7月) 8月11日 経常収支(6月) 8月23日 金融政策発表 (出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を⽬的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を⽬的とした 資料ではありません。当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を⽰唆するものではありません。当資料は信頼で きると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に⽰された意⾒等は、 当資料作成⽇現在の当社の⾒解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益 を⽰唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご⾃⾝でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込 みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付⽬論⾒書)の内容を必ずご確認のうえ、ご⾃⾝でご判断ください。 1
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